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仲田さんのヌーヴォー

2015年10月06日 | 予約受付

10月に入って秋晴れの気持ちの良い日が続いてますね!

先月末にご案内したボジョレー・ヌーヴォーの『リュー・デュモン』日本人醸造家『仲田晃司』さんが造るヌーヴォーです。

作柄の様子を詳しくレポート頂いてます(勿論メーカーさん宛に)

今年に入って福岡は雨の方が多い気がしますが、フランスは雨が降らず猛暑だったと聞いています。なのでブドウの糖度も上がり、凝縮感のあるヌーヴォーが期待出来そうです。

仲田さんのヌーヴォーは今年でリリース10年目、これまでで最良の出来になりそうだと言うことです

以下、仲田さんのレポートをどうぞ!ご予約をお待ちしております!

(※今年はヌーヴォーの店頭販売を少量にする予定なので、ご予約がおすすめです)

 

2015年7月24日

昨年から今年にかけての冬はいわゆる暖冬で、零度を下回ることはほとんどありませんでした。

以降春まで暖かい日が続き、6月5日前後から、理想的な気候条件の下で開花が始まりました。

 ここまでは昨年とほぼ同様だったのですが、今年はお聞き及びの通り、この後猛暑となりました。

特に7月に入ってからは、30度を超える日がほぼ毎日続いております。

 ボージョレ地区では6月7日以降、まとまった雨が降っておりません。

そのため若い樹に関しては、根元の方から葉が黄色くなり、ぶどうが干からびてしまう被害が出ております。

 また、剪定が短いゴブレ方式の樹は、昨年7月の乾燥が響いて今年あまり芽がつかなかったため、

ギュイヨ方式の樹と比べて20%程度の収量減が予想されております。

本当にラッキーなことに私の契約畑の仕立てはほぼすべてギュイヨであり(北ボージョレ=ゴブレ主体、南ボージョレ=ギュイヨとコルドン主体)、樹齢が70年以上のため根が深く十分な保水力があるため、これまでのところは、質・量ともに好天候の恩恵を十二分に享受しております。

 現時点におけるぶどうの生育状態は、過去最良だった昨年すらも上回っております。

 私の契約畑では毎年、ミルランダージュによる小粒の凝縮したぶどうができることが多いのですが、

今年も大部分がミルランダージュとなっており、今後の天候次第ではありますが、

皮の厚い、最高度に凝縮したぶどうの収穫を期待しております。

 最も重要な収穫直前3週間の天候が良好であれば、間違いなく近年で最高のヴィンテージになります。

8月の平均気温が25度程度におさまり雨量が適切であれば、2005年を凌ぐ可能性もあります。

現時点で予想される今年の収穫時期は8月末~9月初頭ですが、私は9月10日頃まで、ぶどうの完熟を待つつもりです。

ガメイは、完熟が命」ですので。

 2015831

心配されていた水不足も、8月7日(50mm)と8月13日(30mm)の雨で無事解消されました。

8月を通して日中は暑く夜間は涼しいという理想的な天候が続き、灰色カビも発生せず、

素晴らしい状態で収穫の時期を迎えることができました。

 多くの生産者が8月27日から収穫を行っております。

私の契約畑のぶどうも糖度が12%強に達しておりますが、

すべての種が茶色になるまであともう少しと判断し、9月3日から収穫を開始することに決めました。

今年のヌーヴォーは、色が濃く、果実味が凝縮したとても濃厚な味わいになりそうです。

酸が比較的少ないのも、若いうちに楽しまれるヌーヴォーにはピッタリだと思います。

また、今年は収穫が早いので、樽熟成の時間を十分にとることができます。

私がこれまで造ってきたヌーヴォーの中では、最良の出来となりそうです。

収獲が完了し醸造が一段落しましたら、またご報告申し上げます。

2015101

さわやかな秋晴れの中、9月4日に収穫を行いました

収量は対前年比でマイナス22%となりましたが、ぶどうは種まで完熟し、

アルコール度数は13.3度に達しました。

アルコール度数が13度を超えたのは2003年以来12年ぶりですが、2003年は酸がかなり低かったのに対し、

今年は2009年や2011年と同じレベルの酸が確保されており、

甘みやコク、酸味のいずれもが、とても高いレベルで調和しております。

前回のレポートにも書かせていただきましたが、今年は収穫が早かったので、例年以上に樽熟成の時間をとることができます。

1日でも長い方が、微酸化効果によってワインに複雑味を与えることができます

今年は約20日間の樽熟成を予定しております。

凝縮感のある濃厚な果実味と十分な酸、完熟によるなめらかなタンニン、より複雑な風味、と、私にとっては申し分のない年になりました

私がこれまで造ってきたヌーヴォーの中では、最良の出来となると思います。

ご注文をくださいましたすべてのお客様に、心よりお礼申し上げます。

メゾン・ルー・デュモン

仲田晃司

仲田晃司さんについて大学生時代にアルバイト先のフレンチレストランでワインに出会い「いつか自分の手でワインを造ってみたい」という夢を抱いた青年は、1995年、頼るつてもなく単身渡仏。フランス語の勉強をしながら各地の醸造家の門を叩いて修行を重ね、2000年7月7日、ブルゴーニュの地にルー・デュモンを設立しました。

仲田さんのワイン造りを特徴付けているのは、まさしく日本人職人的と言うべき、周りがあきれるほど細部まで徹底的にこだわる仕事への執念です。仕込むワインのテロワールや個性を研究し尽くした上で、樽の選定眼や熟成方法を駆使してワインを磨き上げます。
2003年5月、在りし日のアンリ・ジャイエ翁より「自分自身のアイデンティティをワインに表現せよ」との薫陶を受け、「日本人であるということ」「自然と人間に対する真摯な尊敬の念」の象徴として、「天・地・人」が生まれました。
「ワインを通じてアジアの架け橋になれればと願っています」という仲田さん。現在ルー・デュモンのワインは、日本、韓国、台湾、中国、シンガポールといったアジア諸国を中心に販売されています。
2008年8月、ジュヴレ・シャンベルタン村に念願の自社カーヴを取得しました。

 

 

 


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