週刊 最乗寺だより

小田原のほうではなく、横浜市都筑区にある浄土真宗本願寺派のお寺です。

勝田山 最乗寺
045-941-3541

仏像ガチャガチャ

2010-10-19 00:11:13 | 仏教小話

例の仏像ガチャガチャ第2弾。
ららぽーと横浜のHMVで3体(計900円)ゲット。



今回は、左から執金剛神立像(カラーバージョン)・大日如来像(金色バージョン)・迦楼羅像が当たりました。

執金剛神(しゅうこんごうしん・しつこんごうしん)とは、金剛杵(こんごうしょ)を手に執り、仏法を守護する神さまのこと。
振りかざす右手にある金剛杵は武器ではありますが、同時に煩悩を打ち破る仏の智慧を意味するものでもあります。
また、執金剛神は単体で安置されていますが、前回の金剛力士像(仁王像)の2体と起源を同じとする説もあるそうです。

お次は大日如来。
如来とは、菩薩が悟りをひらいて仏(仏陀)となった位のことです。
外見上の簡単な区別として、頭や首、手首や足首、服などに色々な装飾品が付いているのが菩薩。
これは古代インドの王族の姿がモチーフになっています。
対して、奈良や鎌倉の大仏のように、片方の肩から垂らした布を身体に巻いているシンプルな装いをしているのが如来です。

さて、写真の大日如来像は冠を被ってる上、いろんな装飾品を身に付けています。
一見、菩薩のような外見ですが、これにもきちんと意味があります。
大日如来は宇宙の中心であり、宇宙そのものが現れた仏さま。
ゆえに、宇宙そのものを装身具の如く身にまとう、王の姿として表されたのがこの像です。

最後に迦楼羅(かるら)。
これは仏法を守護する護法神。
もともとインド神話に出てくるガルダという神鳥が、仏教に取り入れられ迦楼羅天という天部に属する神となりました。
ガルダは蛇を食す鳥がベースにあって、そこから人に害を為す龍(蛇の象徴)と敵対し、毒蛇を食らうという特徴が生まれたようです。
それが基となって、迦楼羅は毒蛇を食らうように、人の内にある毒(煩悩)を食らう護法神として信仰されるようになりました。

ちなみにこの迦楼羅、日本においては天狗の誕生にも大きな影響を与えたそうです。
更に蛇足ですが、ガルダはインドネシア語だとガルーダ。
そう、ガルーダ航空のガルーダの基はガルダです…なんだか、ややこしい文章だな。

以上、とっても上っ面な説明でした。
しかし、この3体は既に飾ってある4体と並べるのは難しいようです。
バランス面もそうですが、特に大日如来は他宗派のご本尊様ですから…。
メーカーさん、阿弥陀如来立像も作ってくれないかなぁ。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。