昨日は築地本願寺で発送作業をしてきました。
数人での作業だったので時間はかかりましたが、夕方前には終了。
せっかく築地まで来たのに、このまま帰るのももったいないと思い、少しだけ散歩することに・・・。
築地本願寺の隣には築地市場があります。
築地市場には「場内」と「場外」があり、一般人が普通に買い物ができるのが「場外」です。
(場内も一般人は入れ、飲食店で食事もできますが、魚や野菜などの買い物はできません)
というわけで、今回は場外を散策してきました。
晴海通りを渡ってそのまま直進すると、屋台のような飲食店が並ぶ「もんぜき通り」に出ます。
「もんぜき通り」とは、築地本願寺が「築地門跡」と呼ばれていたことに由来します。
江戸時代に描かれた広重の浮世絵「名所江戸百景」には、第78景「鉄砲洲築地門跡」(てっぽうずつきじもんぜき)として、その名が残されています。
さて、もんぜき通りを歩いていると、お店とお店の間に何本か奥に進める通りがあります。
横道に入っても、お店がぎっしりと軒を並べています。
路地裏のような通りには、カウンターだけの飲食店が営業中。
細い道を抜けた先には、何軒ものお寿司屋さんが並ぶ通りがあります。
基本的に、市場にあるお店の営業時間は場内・場外ともに早朝からお昼過ぎまで。
17時を過ぎれば、お寿司屋さんは再度開店するのですが、16時前だったのでほとんどのお店が閉まっていました。
しかし、近年はチェーン展開するお寿司屋さんの営業も増えて、場外にも24時間営業する回転寿司のお店が数軒オープンしています。
10年ほど前、私が築地本願寺の中にある東京仏教学院という夜学に通っていた頃は、17時半の始業時間には真っ暗だったもんぜき通りも、今やコンビニやファミレスや寿司屋の看板で深夜でも煌々としています。
夜食の調達にも一苦労した学生時代。
なんでも手に入る今の便利さを有り難がる一方で、あの頃の不便さが素敵な思い出となっていることに気が付いた散歩となりました。