佐賀大学病院放射線科アンオフィシャルブログ ~さがの読影室から~

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とある研究会 その3

2008年09月29日 22時26分22秒 | オフタイム
 先日はkuma先生がレビューしてくれたので、引き続いて僕の方から書かせていただきます。
(すみません、kumaによる大幅な削除が入っています。)

・多房性のリング状増強病変→肉芽腫性疾患による脳膿瘍
辺縁に強い浮腫を伴った、基本通りの病変。SLEに合併する脳膿瘍の病原体で最多のものは・・・。みなさん、調べてみてください。治療方針にも関係するので、画像による病原体の推定が有用かもしれません。

・大脳のT2延長病変を見た場合、low grade glioma likelyであれば、2ヶ月ごとのフォローアップが推奨されるようです(glioblastomaは急速増大することがあるため)。非特異的な白質病変との鑑別は、やはり難しいようですが。

・小脳のglioblastomaは症例報告級に珍しい。

・MRIおよび、MRA(3D-TOF法)ではアーチファクトなどのために評価が難しくなることがある。造影CT(CTA)が有用。

 講演を聴いているときは、わかった気になるのですがやっぱり日が経つと、メモを見ながらでも怪しいところがでてきますね不十分な記事になってしまっているので、どうぞ追加コメントをお願いします。

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1 コメント

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ごめんなさい。 (kuma)
2008-09-29 23:08:47
とある事情で、研究会名と講演された先生を伏せさせていただきました。
また、症例に関する記事も、極力抑えてほしいとのことでしたので、一部修正しています。
ごめんね。mune君。
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