佐賀大学病院放射線科アンオフィシャルブログ ~さがの読影室から~

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認定医試験勉強本 その1 核医学

2008年08月27日 07時00分32秒 | 独断!放射線科医の推薦図書
 核医学ローテーション中は、あまり読んでいませんでしたが認定医試験の勉強中にちょくちょく読んで、意外に(!)面白かった本です。

 臨床の読影そのものについては、あまり詳しく載っていませんが、基礎から各検査の原理や方法がまとめられています。

 認定医試験では結構、核医学の問題数が多いようなので(数えたら100問中、15問も…)一度さらっと読んでおいても良いかもしれません。

核医学ノート
久保 敦司,木下 文雄
金原出版

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 肺換気・血流シンチグラフィはほとんど経験がなかったので、たまたま、読んでいて良かったと思ったのが次の問題です。

 95. 肺換気・血流シンチグラフィで正しいのはどれか。1つ選べ。

 a.Kr-81mガスのガンマ線エネルギーはXe-133ガスより低い。
 b.健常人座位Xe-133ガス洗い出しの半減時間は、下肺野の方が長い。
 c.Tc-99m-DTPAエアロソル肺シンチグラフィで気管支粘膜透過性の評価が可能である。
 d.Tc-99m-MAA肺血流とTc-99mテクネガス肺換気の両シンチグラフィを同日に行う場合は前者を先行させる。
 e.Tc-99m-DTPAエアロソル肺シンチグラフィとTc-99m-MAA肺血流シンチグラフィで肺血栓塞栓症が診断できる。

 さて、答えは?

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