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今日も映画でまったり

翔んで埼玉

2019-02-26 23:56:01 | 映画 2019
漫画家の魔夜峰央が30年以上前に、
当時自らも居を構えていた埼玉県を自虐的に描いたギャグ漫画が原作です。
2015年に復刊、それが反響を呼び、今回の映画化に。

埼玉県に住んでいる菅原一家が車で、
娘の結納のために婚約者の家族の待つ東京に向かっています。
その道中に車のラジオから流れてきた埼玉に伝わる都市伝説。
それは埼玉県人が東京都民にひどい迫害を受けていたという物語でした。
通行手形がなければ東京に出入りさえできず、強制送還されてしまう埼玉県民。
そんな日々が続くなか、
東京にある超名門校白鵬堂学院に、ひとりの転校生がやってきました。
アメリカからの帰国子女、じつは埼玉県民の麻実麗です。
白鵬堂学院の頂点に君臨する都知事の長男百美は、
そんな麻実麗の前に立ちはだかります。


オープニングで原作者の魔夜峰央が登場します。
「 この物語はフィクションであり、
実在の人物、団体、地名とは一切関係ありません」 
と断りを入れております・・・ここからもう可笑しい。
以降、ビジュアルといい話の展開といい、
あまりにもくだらなさすぎて( いい意味で)笑いっぱなしでした。
もうね、
常磐線沿線はあんなに荒野じゃない、少しは家が点在してるとか、
常磐線はあんなに農家の納屋のような車内じゃないとか、
常磐線ではヌー(だったかな?)の大移動で電車が止まったりしないとか、
固いことは考えずに楽しむべき映画です。
・・・・・私、茨城県民なので東京へ行くのに常磐線を利用してますが。


百美くん、人を見下す表情がしびれる・・・
そして麗くんに恋したあとの健気さも可愛いかったなあ。

原作が濃すぎるので映画化したらどうなるんだろうと思っていたら、
「都市伝説」という形で入れ込んだ構成になっていました。
だからどんなぶっとんだ設定でもすんなりはいりこめたんだね。
菅原一家のやりとりも爆笑もんでした。


監督 武内英樹
壇ノ浦百美 二階堂ふみ  建造の息子。白鵬堂学院の生徒会長。
麻実麗 GACKT  白鵬堂学院に転入してくる。実は埼玉出身。
阿久津翔 伊勢谷友介  建造の執事。実は千葉県出身。
壇ノ浦建造 中尾彬  百美の父。東京都知事
壇ノ浦恵子 武田久美子  百美の母
埼玉デューク 京本政樹  伝説の埼玉県人
西園寺宗十郎 麿赤兒  麗の父親。
おかよ 益若つばさ  麗の家のお手伝いさん
下川信男 加藤諒  白鵬堂学院Z組(埼玉出身者クラス)に所属する男子生徒
神奈川県知事 竹中直人  神奈川県知事。

菅原好海 ブラザートム  埼玉生まれの埼玉育ち。
菅原真紀 麻生久美子  千葉県出身
菅原愛海 島崎遥香  菅原家の娘。結婚後は東京に住む予定でいる。
五十嵐春翔 成田凌  愛海の婚約者
2019年2月公開


エンディングではなわさんが、佐賀の歌ではなく、
「埼玉県のうた」を歌っています。
これがまた笑えるの。
最初から最後の最後まで楽しめる映画だったな~。