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騙されやすい日本人

2022年09月23日 14時49分21秒 | 経済
何故日本人は、これほどまでに騙されやすい人間なんだろうか?一般的に根がまじめで人を信用するため、至る所で騙され続けている。一番分かりやすい例は、次の2種類であろう。
①オレオレ詐欺
②霊感商法
毎年、何億ものお金が詐欺グループによって搾取されている。世間では様々な方法で注意喚起をしているのだが、オレオレ詐欺の被害者は後を絶たない。また詐欺グループも頭が良くて、新たな手口を作って攻めてくる。その主なターゲットはお年寄りである。
それから最近マスメディアを賑わしているのが霊感商法である。これを”騙された”と云ってはいけないケースも有るだろうが、少なくとも商品価値としては殆どないモノを高額で買わされている。但し、信じる人に取っては価値があるモノの可能性もあるので、これについては程々にしておこう。
日本は昔から悪い事をする人は大変少なく、殆どの日本人は”性善説”的な生き方をしている。そのため、数は少ないが、悪い人の話を簡単に信じてしまう。ある意味、嘘に対する免疫がないのである。免疫がないから、簡単に騙されるのである。
改善策として考えられる事は、子供の頃から少数だが嘘をつく人が存在する事を教育する以外に方法はないだろう。殆どの日本の家庭では、「嘘をついてはいけません」と子供に教える。但し、幼少期はそれでも良いが、少年期以降は悪い人間が少なからず存在する事を教える必要があるだろう。

次に挙げたいのは
③マスメディア
である。
昔から云われている事として、マスメディアは人を騙すために存在するとも云われている。その昔は書籍であり、新聞がそうであった。科学文明が発達してからは、ラジオ、TV、そして今はインターネット上で様々な情報が伝えられているのだが、その中に嘘または人を騙すために人為的に操作された情報が含まれている。しかし残念ながら、この事を認識している日本人は大変少なく、偏向報道が野放し状態になっており、そしてそれらが”真実”だと受け止められている。その結果、TVの地上波や新聞にのみを情報ソースとしている人と、ネット等から複数の情報を取っている人とは、大きな認識の違いが存在している。
この問題に対する対策は簡単である。即ち、「マスメディアは人を騙すために存在する」と云う事を家庭内や学校教育でしっかり教える事である。自分自身も学生又は児童時代にある先生がこの事を言っていた事を忘れなかったお陰で、マスメディアが発信する情報を批判的に見る癖が付いている。そして20歳前に読んだ書物にも類似の事が書かれていたので、これを再認識出来た事も幸いしている。但し、時には騙される事も有るが...。

4番目に挙げたいのが、次である。
④マルチ商法
「うまい話には裏がある」と昔から云われているのに、相も変わらずマルチ商法に騙される人、特に若者が後を絶たない。
若い頃、実際にマルチ商法に関わっている人から誘いを受けた事がある。その人に「これはマルチ商法ではないのか?」と聞いたが、「これはマルチ商法では無い」との返事が返ってきた。そして、「勉強にるから、会合に参加しないか」、「そしてこのビジネスを手伝って欲しい」と云ってきたので、興味半分と暇つぶしを兼ねて会合に2~3回参加してみた。その会合の中で発表者が「君たちは資本主義下の奴隷で、企業から搾取されている。このビジネスをする事で努力に見合った報酬を得る事ができる」とか、また成功(?)した人を登壇させ、その成功体験を発表させていた。しかし、成功者として発表していた人の目が死んでるのが印象的だったため、”その発表していた人は幸せで無いな、そして発表内容に嘘がある”と感じていた。本当に成功し、仕事を代えた事が正しいと思っていたら、目が輝いているハズである。しかし、その人の目は死んでいた。その後、誘ってきた人は「どう?参加する。参加する場合、何処から始める」と言って来た。”何処から”の意味は、”どの位商品を買ってくれる”の意味である。自分は即答で「それってマルチだよね。君は一体今までいくら投資したの?」「俺はびた一文も払わないよ」と...。その後、その人からの接触は無くなった。

この問題に対する対処方法も前出同様に簡単で、悪い人は少ないが存在すると云う事と、マルチ商法たるモノを教える事にある。そして人を騙す際の一般的な口上を教える事にある。

最後に挙げたいのが、
⑤外国との交渉・折衝
である。
ウクライナでの戦争に関するロシアやウクライナからの報道を聞いても明らかな様に、国家も平気で嘘をつく。その嘘は時には戦略的に相手を騙すために嘘をつく場合もあるが、多くの場合は自分の正当性を主張するための発言である。残念ながらこれが世界の標準であるのだが、残念ながら日本人はこれを分かっていない。信頼関係で成り立っている日本の社会で生まれ育っているので仕方が無い面もあるが、知識として持っておく必要がある。また、良く聞く話として「テーブルの上で握手をし、テーブルの下で銃口を向けている」と云った様な表現があるが、交渉とはそい云うモノである。
世界の人々同様に、日本人もギャンブルが好きだが、但し競馬やパチンコの様に、人とは対峙しないギャンブルが好きな様で、ポーカーやブラックジャックを楽しむ人は少ない様である。ポーカーやブラックジャックは人との駆け引きが大事であり、騙し合いのゲームである。日本人もポーカーやブラックジャックも楽しみ、騙す事や駆け引きをもう少し学んだほうが良いのではないだろうか。


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