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壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:8月8日の日経夕刊『ドムドムバーガー社長の言葉』の重要性

2024年09月07日 09時34分03秒 | 経済
8月8日の日経夕刊に、ドムドムバーガー社長の”私のリーダー論”と云うタイトルのコラムに、大変良い記載があった。具体的には、「スーパーバイザーとして参加した幹部による定例会に参加した際に『このままで大丈夫だろうか』と危機感を持ちました」とある。

このコラムの続きには、「会議の内容は、売り上げが前週と比べてどの程度伸びたのか、予算比でどうなのかといった数字のられつでした」とある。そして、「『頑張っていたアルバイトが突然やめた理由は何なのか』『どのようにしてお客様の喜んでもらえるのか』といった建設的な議論がなく、幹部同士のコミュニケーションもあまり出来ていない…」とある。これは大問題であろう。

経営のおいて、数値データの把握は大変重要である。しかしそれ以上に、数値データが意味する所や裏付けを把握する事も大事である。そして数値データは考えるキッカケを提供してるダケであり、そこからその原因・理由を深掘りし、分析できなければ、適切な経営は出来ない。その為、データと云う定量的な情報が教えてくれる事を読み取る能力が必要であるのと同時に、定性的な情報の分析も必要である。

自分の著書にも、情報の把握の重要性を指摘している。しかし、その上でそれらの情報の分析を行わなければ、情報を活かす事はできない。これは、8月18日に掲載したBlogにも関係しているのだが、地頭は良いが、答えのない事象を分析し、解決してきた経験の無い人にが多い事が、現代の日本の問題である。そしてその様な人は企業の経営はできないし、経営に関与してはならない。

自分が高校まで育った地方都市では当時はまだマクドナルドは無く、ドムドムバーガーが一早く出展してきたので、ドムドムバーガーが初めて食べるハンバーガーだった。そういった意味で懐かしさもあり、是非ドムドムバーガーをもっと発展させて欲しいし、この社長の今後の活躍を期待したい。その為にもこの”地頭”の良さのみで生きてきた偏差値バカの幹部連中に負けないで、頑張って欲しい。
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