「翁の“ガハハ”な山家の暮らし」=放念な日々のエピソード

山に囲まれた小さな盆地、その山家で季節と向き合い、愉快な仲間と戯れながら、我が道を行く翁の小さなドラマ(放念の翁)

放念で気の薬を (4335話)

2021-02-28 16:19:51 | 老後の日々

『よう、悦ちゃん。人参と小松菜それにジャガイモを蒔く準備かね。そんな格好で良く腰が痛く

ないね。俺はそんな姿勢になったら、立ち上がれないよ、ハハハハ。 まだ、遅霜はあるだろう

がな』

『おや、こんにちは。暖かくなってきましたし、家の中で過ごすのも飽きますわ。隣組で不祝儀

がありましたが、コロナの三密になるからと家族だけで、故人も寂しいですよ』

『そう言うことだな。俺の一人の孫娘は、結婚式が挙げられず、同棲を始めたらしいし、もう一

人の孫娘は、先月ひ孫を産んだが、メールに赤子の写真を添付して来ただけで見せに来ないわ』

『初ひ孫ちゃんの顔が見られませんか?。どうもワクチンの接種が3ヶ月以上も遅れるそうですし、

拡散を始めた変異コロナには、有効性が期待できないなど、どこまで発症予防が、ホホホホ』

『いやあ、全くだわ。そんな状態で専門家の懸念を押し切って、政府は関西、中部地域が緊急事態

宣言を繰り上げて解除だわ。政治判断の無力化を感じるな。・・・これから花の苗を買ってくるわ』