『あらら、翁さん、お出かけでしたね。大型連休で道路が混んで、スーパーへの買い物にいつもの倍以上の時間がかかりまして。ええ、翁さんはデパートにお出かけでしたか?』、『おや、タカ子さん、コンビニで一休み?。・・・10年ほど前に知り合った女性銅版画家がデパートのサロンでクラフト展に出品、案内のメールが入ってきたので、書店に立ち寄りながら作品を見てきてね、ハハハハ』
『確か奥さまと翁さんの銅版の肖像画が和室に飾ってありましたよね、著名な作家になられて?。そのクラフト展は今日までですか?、残念ですね、見たかったですよ、ホホホホ』、『県内のあちこちで個展も開いているから、案内があったら知らせるわ。・・・5階の書店で本を買って、その本を読みながらレストランで軽食をして、1時間ほど昼寝もだ、ファハハハ。コーヒーのお代わりも出来てね』
『しかし翁さんは行動力がありますね、デパートまで片道20キロですからね、ホホホホ。・・・おとうちゃんにトマトジュースを頼まれたのを買い忘れまして、ここで買いました。連休でも予定はありませんので、卓球でもやろうかと』、『俺は読書三昧??で過ごし始めて、夜は布団に入って3時間ほど乱読を。いよいよ4月も今日で終わりで八十八夜、弘子さんが端午の節句に柏餅を作り振る舞ってくれるとか、ハハハハ』
『昨日良一さんの家の “空に泳ぐや鯉のぼり” を見てきましたが、他には全く見かけませんね。翁さんの家にはちいさなのが2匹、ホホホホ。これから八郎さんとゴルフの練習場に?』、『端午の節句は「こどもの日」だが本来は男の節句、桃の節句が祝日でないのは不思議だわ、ハハハハ。・・・この頃は昭和ブームだそうで、ディスコや時代の音楽、レトロな家電やレコードが人気だとか、ハハハハ』
あとがき==この頃は意識して不義理を、自分のやりたいこと大切に残された日を過ごすわ、ガハハハ==放念の翁