止まっていた時間

ジムに入会しようと決めたのはいいが、それまでまだ時間がありました。パンチの練習を早くしたいのもありましたが、勝手にやって変な癖がついてしまうといけないので、それはせず、基礎体力をつけようと考えました。漫画「はじめの一歩」などで、会長が入門テストを行っていたのを見たこともあって、そんなのあったら入門もできないかも・・と思って行くと決めてからは、部活の後の夜に、腹筋、背筋、腕立て伏せを毎日日課にして行いました。そうすることで弱々しかった体も幾分かマシになっていきました。当時、自分にとってボクシングジムといえば、漫画等の知識から、怒鳴られたりするんだろうな～となんとなく恐いイメージのものでした。ジムへは自転車で40分もかかる所にありましたが、友達三人で入会する予定だったので、一人で行くよりも随分心強かったです。しかし、いざその時期になると、ひとりが、親が駄目と言ったと言い出し、行かないことになりました。自分の所は、いざ言い出す時には若干緊張しましたが、むしろ歓迎とばかりに大丈夫でした。こうして友達二人で入会する事になりました。　・・・続く