近江フィールドワーク

琵琶湖の淡水魚を中心とした、下手の横好き素人ブログ。内容を信ずるなかれ!

「ニホンスッポン」 雷が鳴っても離さない

2006年10月06日 09時29分12秒 | 滋賀県の亀・両生類紹介
 閲覧有難う御座います。滋賀県に生息する生物の紹介、今日の1匹はニホンスッポン。砂地の河川などで良く採取できるこの亀さん、甲羅も柔らかく鼻も尖っていますので、恐らくはスッポンでしょうね。
<データ>
名前:ニホンスッポン
分布:滋賀県のほぼ全域 
体長:甲羅が300㎜程度個体まで採取経験あり 
生息:河川中流や水田周辺水路の砂底、湖沼など
     
特徴:
 漢字で「鼈」と書く亀の仲間ですね。体型は丸く平たい甲羅を持ち、その甲羅は柔らかい。首は長く鼻先は尖り、手足には水かきを持ちます。体色は甲羅の背面が緑褐色で腹部は白色系です(幼体の腹部は赤味がある)。繁殖期は夏頃で、メスは後ろ足で地面に穴を掘り白く丸い卵を産みます。爪や甲羅と一部の内臓以外は鍋にして食べられる。(甲羅は、精力剤に使われる。)玄武のモデルは、亀ではなくスッポンだと言う説もあります。
参考・引用文献
私見:
 鍋にすると、見た目以上に美味しいですね~。食材にしか見えない(笑)
採取:
 日光浴をしているところを網で襲う。小さい川ならタモ網で挟み撃ち(水中はかなり泳ぎが速いので、大きな川では捕獲し難い。)
首が長く噛み付いてくるため、捕獲後の取扱は注意!
飼育:
 ①容器:80㎝四方程の容器に成体飼育数は1匹
 ②底床:無い方が良い
 ③濾過:強力なもの
 ④設備:ヒーター○、エアーポンプ×、ファンorクラー×
 ⑤水草:無い方が良い
 ⑥餌 :人工配合飼料
 ⑦混泳:単独飼育が望ましい
 ⑧置物:甲羅を干せる場所が必須
 ⑨繁殖:水槽では難しい

 大きな器に水を入れて砂利を敷き、石等をレイアウトする。(砂に潜ると落ち着くようです。)皮膚が弱い為、日光浴が出来る陸地を必ず設ける。水草を入れる場合は、砂に潜る為、浮き草の方が良い。水は亀よりも深くいれて、脱走対策を怠らない。餌は肉食の強い雑食性(ほぼ肉食と考えてよい)、慣れると人工飼料にも餌付くが、生餌も与えた方が良いのではないでしょうか。飼育は容易部類でしょう。
(私は砂を敷いた容器に体高の4倍の水を入れ、餌は余り与えずに幼魚とエビを泳がせ、水換えの時に砂利を洗ってあげるだけで5年ほど飼育しました。また、室内飼育だったので、夜中に石を動かす音が五月蝿かったのを覚えています。)
動画:

画像:
         
         
  07.07.17追加画像。七夕の笹を貰いに行ったら、近くの水路で頭をだしていたので捕まえました。
         
  滋賀県某所で採取された巨大スッポンで御座います。
   

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