日本テレビ系の「芸能★BANG+」というバラエティー番組に視聴者から苦情が相次いだそうです。この番組では、「オセロ」というお笑い番組の女性と、占い師の同居騒動を2時間特番で特集、放映したようです。例によって私はこのようなことには疎いので「オセロ」と言うのがどのようなコンビなのかも、その1人がどんな「騒動」を起こしたのかもまったく知りませんでした。誰かに聞いてみるとその女性が占い師にマインドコントロールされたらしいのですが、、それ以上のことはわかりませんでした。いずれにしてもその女性のプライベイトの問題で、それほど騒ぐことなのかと思いますし、ましてテレビで2時間もの特集番組にするほどのことでしょうか。それにこんなことで2時間もテレビを観るという人の気持ちも理解できません。
この番組を視聴者が問題にしたのは、この番組について新聞のテレビ欄に「騒動の占い師が謎の同居生活全貌激白」などと占い師本人がスタジオに来るかのように掲載し、放送中も同じような告知をテロップで繰り返したのに、実際にスタジオに来たのは、この占い師と同居している別の占い師だったからでした。 このテレビ局には視聴者から多数の苦情が寄せられたそうですが、まったく閑な人が多いものだと感心します。テレビ局は放送後に公式サイトに謝罪文を掲載したようですし、日本テレビの社長はこのほど、定例記者会見でこの番組の問題に触れ、「演出が過剰だったと率直に思う」と述べたそうです。私にしてはばかばかしいニュースでした。
テレビ局のこういういい加減な演出をすることはよくあるもので、ずっと前に民放のニュース番組を観ていると、ある女優が亡くなったニュースの時に、後輩の女優が悔みと思い出を述べたのですが、その画面のテロップには終始「○○号泣」とありながら、画面の○○本人は号泣どころか涙も浮かべておらず、局では「号泣」を期待してテロップを作ったのでしょうが、期待通りには号泣してくれず滑稽でした。
テレビが面白くない。バラエティやお笑いなど見たくないと、近頃はよく聞くのですが、要するに番組制作者の熱意と程度の問題でしょう。視聴率第一で、低俗であっても視聴率さえ取ればいい、まじめ一方ではスポンサーがつかない、金が入ってこない、そんなことで制作者の志は低くなり、低俗番組なら大衆が喜ぶと思っているのかも知れません。これでは堕落としか言いようがありません。
(朝の散歩から)
批判を受けるといつも通りの「謝罪」でチョン。
〝安あがりで視聴率が取れる〟番組作りを下請けにやらせ、視聴者をアホ?にしてしまう。
放送資本による一種の犯罪的行為というのはいい過ぎかな?