11月25日
○民主党の安住淳幹事長代行は」来月4日公示の衆院選に同党を離党して他党から立候補する前衆院議員に対し、9月下旬の現執行部発足以降に党から受け取った活動費全額の返還を求める考えを明らかにした。10月下旬以降に離党を表明し、11月21日付で除籍とされた前衆院議員13人が主な対象らしい。民主党の現執行部は10月に300万円の活動費を同党の前衆院議員らに支給した。
安住氏は大分市で記者団に、「別の政党に行って、民主党の党員やサポーターから受け取ったお金を使って選挙運動することはあってはならない」としたうえで、「改革とか言っているが、それ以前の問題で人間性が問われる」と批判したという。
何やらみみっちいような話ではあるが、やはり300万円にしても活動資金は受け取っていながら、他党へ走った連中は返還するべきだろう。沈没しかけた船からゾロゾロ逃げ出すネズミを思わせる者は、維新など他党へ移れば衆議院選挙でも自分の地位は安泰だと考えたのだろうが、活動費まで「持ち逃げ」するのはネズミより浅ましい。
11月26日
○愛知県稲沢市の53歳の農業の男性が、25日の深夜に名鉄名古屋本線の線路上に敷石11個を置いた疑いで列車往来危険の疑いで逮捕された。名鉄国府宮駅を中心に同市や一宮市内で今月5日から線路上に石が置かれる事件が計16件起きており、稲沢署が踏切にビデオを設置して警戒していた。調べに対し、この男は犯行を認め、「面白半分でやった。社会を騒がせたかった」などと供述しているという。
この男50歳を過ぎてもこのような危険な犯行を行って、それで「社会を騒がせたかった」と言う。先日の愛知県豊川市で起きた信用金庫立てこもりの32歳の男の犯行と言い、どうも頭のネジが緩んでいるとしか思えない。
○東京都知事選に副知事の猪瀬氏が出馬をすることになり、自民、公明、みんなの党が支援を表明している。日本維新の会の橋下代表代行は大阪市長と“共闘関係”にある猪瀬氏を足がかりに衆院選で首都攻略につなげたいという思惑があるらしいが、各政党との「相乗り」になることにためらいがあるようだ。
橋下氏は昨年11月の大阪市長選で、「相乗り」で対立候補を推す主要政党を「戦時中の大政翼賛会のようだ」などと激しく糾弾し大勝した。すでに東京の選挙区の維新の会の立候補予定者は、既成政党批判を繰り広げているが、都知事選のことになると途端に歯切れが悪くなるという。ここで批判を浴びせている既成政党と「相乗り」すれば、当然批判を受けるだろう。
これから維新の会はどうするのか。猪瀬氏は前知事の石原氏が自分の後任として推薦し、今は維新の会の代表だ。当然維新の会としても猪瀬氏を支援することを主張するだろう。それに逆らってまで橋下氏は「相乗り」を避けるだろうか。これまでにもたびたび前言を翻した彼のことだ。おそらく大阪市長選で「相乗り」を激しく批判したことなどは忘れたように口を拭って、また適当な理屈を考えだし批判をかわそうとするのではないか。
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