Pieces~私の独り言(HN緑茶猫)

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てんかんの方が起こした事故

2012-10-26 00:04:36 | 独り言
ニュースで
てんかんを隠してクレーン車で事故を起こして 小学生たちが亡くなった事件のことをやった。

そこでは、てんかんを隠して運転するのを防止するにはどうしたらいいかと、

まずは罰則を規定する、次に医師が通報すると案が上がっているのが分かった。


私は、てんかん患者さんのことを知らない。
どんな症状があるとか、薬が必要とか、詳しく知らない。

考えた。
何故、てんかん患者さんは隠すのか?と。


私が最初に思い付いたのは、
自動車免許を持っていないと就職できない社会構造なのがいけないんじゃないか?ということだった。

現在、もし、自動車免許を取らないまま面接に行ったら、たぶん受からない。
さらには、免許証が身分証代わりになっている社会だから、免許を持っていないと生きにくい。

だから、自動車を運転したくない人や運転する必要がない人であっても、就職を視野に入れた時期には免許を取りに行かなくてはならないのが現在の日本だと思う。


次に、
自動車がないと生きていけないような交通が不便な地域に暮らしている人たちのこと。

私がいま住んでいる所は、バスが一時間に1本、電車は無い。
年寄りを介護するとか通院に連れていくとか、たいてい、同居の家族がやる。

タクシーを呼べばいい、と言う人もいるかもしれない。でも、片道1~2時間かかる病院に頻繁に通わなくてはならないとなると、毎月かなりの金額がかかる。
片道3000円なんか平気でかかる。全額補助が出るならまだしも、補助券には上限がある。そうなると家族が乗せていかなくてはならない。
病院までの送迎バスもないことはないが、これまたバス停まで遠い。病人や老人を歩かせるのか?


また、買い物に行くのも自転車では無理な距離だ。近くの小さなスーパーは、離れた所に大型スーパーが出店したため潰れていった。
だから車がないと生きていけない。


もしかしたら、
てんかん患者さんも、そういった仕方ない理由があって免許を取得したのかもしれない。

就職のため、生活のため。

生活のため、だけなら、理解ある家族が足になってくれるかもしれない。
もしくは車がなくても生活に支障のない地域に変わっていけばいいのかもしれない。
買い物に支障がないようにスーパーが出来て、病院も増えて、等々。

子供を送り迎えしなければならない奥様方からすれば、これも通学バスなどがあれば助かるだろう。
しかし私の地域では奥様方が頑張って送り迎えしている。塾に行くのも。塾が遠いのだ。


また、仕事に就こうとした時に免許の有無で落とされると生きていけないのは。

……もしかしたら……
景気が良くなって、売り手市場になったなら、
『てんかんですか、だったら運転のない部署に配属しますよ♪ただし必ず通院してくださいね。』となるのだろうか。


そんな社会とは、
てんかんの病気を隠さなくてもいい社会、
特定の病気を隠さなくてもいい社会、

そうなれば、今回ニュースで取り上げたような悲しい事故は少なくなるんだと思う。

……本人が好き好んでなった訳ではない病によって差別されるのは本当に悲しいことだ。
私の体験で言うなら、誰かに気を使わせるのも嫌だが差別されるのはもっと嫌だ。
だから知らせなくていい人には伝えないようになった。

しかし何らかの形で症状が出てしまう治療中の身だから、仕方なく伝えることがある。
理解できない、と一笑されたり、あんたが悪いと頭越しに言われたり、普通に話したいと言われたり、難しいことを言われて傷つく。

私は治療中の身、なんだ。
わきまえて行動しているつもりだ。
できるだけ迷惑をかけないように、かなり気を使って生きてる。それは悟られないように。


私は、自分と共通するだろう部分を(妄想かもしれないが)考えてみると、
事故を起こさないように自動車を乗らずに生活したりと頑張っているてんかんの患者さんを思うと、非難する気持ちは全くない。

ただ、
みんなに心配をかけまいと日夜努力している患者さんたちの気持ちを思うと、
社会から変わったら、みんな幸せになるんじゃないかと思う。

事故を起こしてしまうのは、それは相手も傷付くし自分も傷付く。
だから事故を起こしちゃいけない。
いまだ通院してる方々や失われた命のことを思うと、なおさらだ。

どうしたら悲しい事故を無くせる?
それは、決して罰するだけの方法だけではないんだと。