記憶のなかにたくさんの人がいて、
私に向かって凍り付いた顔を見せる人、
笑顔でほほえむ人、
私なんか大っ嫌いだと言ってる人、
いろんな人がいて
私なんか幸せにならなくても、もういいや、と思えてきて、
私が幸せになっても不幸せでも、この人たちには関係ないんだから
人の喜ぶことをしなさい、と大人はいったの
だけど私が憧れた大人はいないの。
大人はうそつきなの。
子供だから忘れちゃうよ、なんて、他の若奥さんたちはいうけど、
私は忘れてないことがたくさんあるよ。
楽しかった思い出がなさすぎてむなしい
子供をバカにしないで
傷ついてるんだ
経験が足りなくて言葉がなくて伝えられなくて
曲がって育ったのを私のせいにしないで
自殺できなかっただけでも感謝してほしいよ
どんなに苦しくても息をしていたよ
あんたち(私の)親には分からないんだ
あんたち(私の)親はお嬢様なんだよ
人の気持ちが分からないし、説明したり伝えようとした私に激怒するなんて
あんたち、他の人から干されたことはないの?
こんなこと、しちゃいけないって学べなかったの?
可哀想な人たち
記憶のなかにたくさんの人がいて
私にいろんな顔を向ける
さよなら、私を愛さなかった人たち
さよなら、私を知ろうともしなかった人たち
私が傷つきすぎて病院送りになって、怒りに狂って、
相談には乗ってくれないし
私をネクラだと言い触らした人たち
私はネクラじゃないよ
傷ついたら誰でもなるんだよ