私がいつも気を付けて見る山に、両神山がある。それは秩父の前山のうしろに岩乗な
岩の砦のさまで立っている。大よその山は三角形であったり尾根形であったろしても、
左右稜線を引いて山の体裁を作っているものだが、両神山は異風である。それはギザギザ
した頂稜の一線を引いているが、左右はブッ切れている。あたかも巨大な四角い岩のブロ
ックが空中に突き立っているような、一種怪異なさまを呈している。
深田久弥 「日本百名山」 より引用抜粋。
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3/22(月) 両神山登頂。
2:00 自宅発。 R50、R407、R140花園、長瀞、県37、市279で日向大谷へ。
5:00 両神山登山口着。 しばし休憩、おにぎり朝食、ストレッチ。
6:00 登山開始。
今回の山行は奥秩父にある両神山。 古くから信仰の山として知られる。
昨日の強風一過の本日、 さてさて、、 どんな山行となるのやら・・
「両神山登山口」 日向大谷の最深部にある民宿、両神山荘脇から登り始める。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/fc/b3601d138fe3502fb2000847c9e921ca.jpg)
「鳥居」 登り始めてすぐに鳥居やら毘沙門天等の石造が多数出てくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/d0/248bae5a604ba94f24ae94894cd333f9.jpg)
「登山道を覆い尽くす倒木」 これを越えるのにすごく難義した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/5c/228e2b99fd2b1a91d32fe1d6ba3bd3e9.jpg)
山側は今にも落ちてきそうな大岩、 谷側は結構な深い落ち込みでスリル万点。
「会所」 と呼ばれるちょっと開けた所。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/f0/06942eb14213ad8a38fa074acf277b01.jpg)
ここを過ぎた辺りから沢沿いを登っていく。 結構な急斜面のトラバース路が続く。
足元は昨日降った雪で真っ白。 滑って転んだら数十メートル下の沢へまっしぐら。
「あっ、滑っちゃった」 では許されない。 ここから数キロ先までずっと緊張してた。
「沢沿いを登る」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/4c/3d59d257b77006ed98cae6c5fa4e9176.jpg)
今日も自分が一番クジを引いた。 なので前を行く登山者はいないし、後ろも全然人の
気配なし。 明るい北アとはかけ離れた静かな世界。 半径数キロ以内にいるのは僕一人。
こんな場所で沢に落ちたら発見してもらえないだろう。 今日はいつにも増して慎重だった。
「清滝小屋」 休業中で避難小屋になってた。 ここでしばし休憩。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/2c/94f13a91291f0fc4451c14415a9b82a8.jpg)
この小屋の裏から超急登の登山道が始まった。 太腿がパンパン。
「産体尾根の取り付き部分」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/04/3da9aba1fc4a9da612dea396e7d6fc70.jpg)
両側が切れた細い尾根を登ったあとに現れた絶壁。 鎖やロープを使い登る。
北斜面のため、足元は雪というより青氷。 「あっ滑っちゃった」 ら谷底へ・・
この絶壁を登るのには緊張した。 でも、下りの方が怖いかも、とも考えていた。
「春遠からじ」 写真だとそうでもないけど、 右側はすごい落ち込み。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/b8/aa7766ae91ca5c2720e8e5b13bc2abf4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/05/e9dc0088041ef262532e5ce7acebd5ed.jpg)
「両神山神社」 山の安全を祈願。 それにしても、こんな上によく建てたもんだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/a7/c62291e3e5238db0a95c9dc7850c0104.jpg)
ここから先も北斜面で雪や氷のため慎重に登った。 (アイゼン持ってこなかた)
「頂上直下の大岩」 あれを乗っ越す。 (左側の木橋の下は目もくらむガケ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/42/0e7e98310fdc83a5b657abd737fd1253.jpg)
「頂上着」 360°の世界。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/27/0d18d8ecba21c9c5c0a4692e5289083d.jpg)
雲取山、富士山、南ア、甲武信岳、瑞璃山、八ヶ岳、北ア、日光連山、筑波山。
頂上でしばし休憩。 おにぎり、バナナ、プルーン、水分補給、靴脱いで足解放。。
下からは誰も来ないし辺り一面人の気配まったく無し。 少々寂しかったよ。
30分休憩して下山開始。 雪や氷の道は慎重に下りた。
清滝小屋で休憩。 その後は沢への転落に気を付けながら、それでもテンポ良く下山。
登り時は雪で覆われた登山道も、下り時は雪全然無し。 沢の音がゴーゴーと聞こえた。
「無事下山完了」 お疲れさまでした。。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/23/71c6173c463969a9a8b35b554ba15afa.jpg)
結局山で会った人は下りに時に会った3名だけだった。
こういった山での遭難は本当に危険だと感じた。 つまづいて捻挫、なんていうのは
誰にでも直面する出来事で、 もしこの山でそうなったら、と思うと少しゾッとした。
でも下山後は少し暖かくなった山を眺め、ありがとうございました、とお礼を言いました。
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・アプローチ 自家用車がないとキツイ。 バスはあるが本数が全然少ない。
・コース 沢沿いを登る、清滝小屋先が急登、鎖場あり気が抜けない。
・水場 沢、清滝小屋裏の滝つぼ等。
・トイレ 登山口の山荘下に綺麗なトイレ、清滝小屋。
・景色 360° サイコー!
・他 沢や滝見学時の転落が多いそう。 そうなったら発見されにくい。
夏場の人出は不明だが、この時期の登山は閑散として注意を要する。
岩の砦のさまで立っている。大よその山は三角形であったり尾根形であったろしても、
左右稜線を引いて山の体裁を作っているものだが、両神山は異風である。それはギザギザ
した頂稜の一線を引いているが、左右はブッ切れている。あたかも巨大な四角い岩のブロ
ックが空中に突き立っているような、一種怪異なさまを呈している。
深田久弥 「日本百名山」 より引用抜粋。
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3/22(月) 両神山登頂。
2:00 自宅発。 R50、R407、R140花園、長瀞、県37、市279で日向大谷へ。
5:00 両神山登山口着。 しばし休憩、おにぎり朝食、ストレッチ。
6:00 登山開始。
今回の山行は奥秩父にある両神山。 古くから信仰の山として知られる。
昨日の強風一過の本日、 さてさて、、 どんな山行となるのやら・・
「両神山登山口」 日向大谷の最深部にある民宿、両神山荘脇から登り始める。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/fc/b3601d138fe3502fb2000847c9e921ca.jpg)
「鳥居」 登り始めてすぐに鳥居やら毘沙門天等の石造が多数出てくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/d0/248bae5a604ba94f24ae94894cd333f9.jpg)
「登山道を覆い尽くす倒木」 これを越えるのにすごく難義した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/5c/228e2b99fd2b1a91d32fe1d6ba3bd3e9.jpg)
山側は今にも落ちてきそうな大岩、 谷側は結構な深い落ち込みでスリル万点。
「会所」 と呼ばれるちょっと開けた所。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/f0/06942eb14213ad8a38fa074acf277b01.jpg)
ここを過ぎた辺りから沢沿いを登っていく。 結構な急斜面のトラバース路が続く。
足元は昨日降った雪で真っ白。 滑って転んだら数十メートル下の沢へまっしぐら。
「あっ、滑っちゃった」 では許されない。 ここから数キロ先までずっと緊張してた。
「沢沿いを登る」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/4c/3d59d257b77006ed98cae6c5fa4e9176.jpg)
今日も自分が一番クジを引いた。 なので前を行く登山者はいないし、後ろも全然人の
気配なし。 明るい北アとはかけ離れた静かな世界。 半径数キロ以内にいるのは僕一人。
こんな場所で沢に落ちたら発見してもらえないだろう。 今日はいつにも増して慎重だった。
「清滝小屋」 休業中で避難小屋になってた。 ここでしばし休憩。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/2c/94f13a91291f0fc4451c14415a9b82a8.jpg)
この小屋の裏から超急登の登山道が始まった。 太腿がパンパン。
「産体尾根の取り付き部分」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/04/3da9aba1fc4a9da612dea396e7d6fc70.jpg)
両側が切れた細い尾根を登ったあとに現れた絶壁。 鎖やロープを使い登る。
北斜面のため、足元は雪というより青氷。 「あっ滑っちゃった」 ら谷底へ・・
この絶壁を登るのには緊張した。 でも、下りの方が怖いかも、とも考えていた。
「春遠からじ」 写真だとそうでもないけど、 右側はすごい落ち込み。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/b8/aa7766ae91ca5c2720e8e5b13bc2abf4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/05/e9dc0088041ef262532e5ce7acebd5ed.jpg)
「両神山神社」 山の安全を祈願。 それにしても、こんな上によく建てたもんだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/a7/c62291e3e5238db0a95c9dc7850c0104.jpg)
ここから先も北斜面で雪や氷のため慎重に登った。 (アイゼン持ってこなかた)
「頂上直下の大岩」 あれを乗っ越す。 (左側の木橋の下は目もくらむガケ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/42/0e7e98310fdc83a5b657abd737fd1253.jpg)
「頂上着」 360°の世界。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/27/0d18d8ecba21c9c5c0a4692e5289083d.jpg)
雲取山、富士山、南ア、甲武信岳、瑞璃山、八ヶ岳、北ア、日光連山、筑波山。
頂上でしばし休憩。 おにぎり、バナナ、プルーン、水分補給、靴脱いで足解放。。
下からは誰も来ないし辺り一面人の気配まったく無し。 少々寂しかったよ。
30分休憩して下山開始。 雪や氷の道は慎重に下りた。
清滝小屋で休憩。 その後は沢への転落に気を付けながら、それでもテンポ良く下山。
登り時は雪で覆われた登山道も、下り時は雪全然無し。 沢の音がゴーゴーと聞こえた。
「無事下山完了」 お疲れさまでした。。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/23/71c6173c463969a9a8b35b554ba15afa.jpg)
結局山で会った人は下りに時に会った3名だけだった。
こういった山での遭難は本当に危険だと感じた。 つまづいて捻挫、なんていうのは
誰にでも直面する出来事で、 もしこの山でそうなったら、と思うと少しゾッとした。
でも下山後は少し暖かくなった山を眺め、ありがとうございました、とお礼を言いました。
----------------------------------------------
・アプローチ 自家用車がないとキツイ。 バスはあるが本数が全然少ない。
・コース 沢沿いを登る、清滝小屋先が急登、鎖場あり気が抜けない。
・水場 沢、清滝小屋裏の滝つぼ等。
・トイレ 登山口の山荘下に綺麗なトイレ、清滝小屋。
・景色 360° サイコー!
・他 沢や滝見学時の転落が多いそう。 そうなったら発見されにくい。
夏場の人出は不明だが、この時期の登山は閑散として注意を要する。