「快走爛漫Ⅱ」

アウトドア大好き人間です。 (since2005.10) 

両神山

2010年03月27日 18時41分29秒 | 山歩き
私がいつも気を付けて見る山に、両神山がある。それは秩父の前山のうしろに岩乗な
岩の砦のさまで立っている。大よその山は三角形であったり尾根形であったろしても、
左右稜線を引いて山の体裁を作っているものだが、両神山は異風である。それはギザギザ
した頂稜の一線を引いているが、左右はブッ切れている。あたかも巨大な四角い岩のブロ
ックが空中に突き立っているような、一種怪異なさまを呈している。

                        深田久弥  「日本百名山」  より引用抜粋。

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 3/22(月)   両神山登頂。

2:00  自宅発。 R50、R407、R140花園、長瀞、県37、市279で日向大谷へ。
5:00  両神山登山口着。  しばし休憩、おにぎり朝食、ストレッチ。 
6:00  登山開始。

今回の山行は奥秩父にある両神山。  古くから信仰の山として知られる。
昨日の強風一過の本日、  さてさて、、  どんな山行となるのやら・・

「両神山登山口」    日向大谷の最深部にある民宿、両神山荘脇から登り始める。


「鳥居」    登り始めてすぐに鳥居やら毘沙門天等の石造が多数出てくる。


「登山道を覆い尽くす倒木」   これを越えるのにすごく難義した。 

山側は今にも落ちてきそうな大岩、 谷側は結構な深い落ち込みでスリル万点。

「会所」   と呼ばれるちょっと開けた所。  


ここを過ぎた辺りから沢沿いを登っていく。 結構な急斜面のトラバース路が続く。
足元は昨日降った雪で真っ白。 滑って転んだら数十メートル下の沢へまっしぐら。
「あっ、滑っちゃった」 では許されない。 ここから数キロ先までずっと緊張してた。

「沢沿いを登る」


今日も自分が一番クジを引いた。 なので前を行く登山者はいないし、後ろも全然人の
気配なし。 明るい北アとはかけ離れた静かな世界。 半径数キロ以内にいるのは僕一人。
こんな場所で沢に落ちたら発見してもらえないだろう。 今日はいつにも増して慎重だった。

「清滝小屋」     休業中で避難小屋になってた。  ここでしばし休憩。


この小屋の裏から超急登の登山道が始まった。   太腿がパンパン。

「産体尾根の取り付き部分」


両側が切れた細い尾根を登ったあとに現れた絶壁。 鎖やロープを使い登る。
北斜面のため、足元は雪というより青氷。  「あっ滑っちゃった」 ら谷底へ・・
この絶壁を登るのには緊張した。  でも、下りの方が怖いかも、とも考えていた。

「春遠からじ」    写真だとそうでもないけど、 右側はすごい落ち込み。



「両神山神社」   山の安全を祈願。  それにしても、こんな上によく建てたもんだ。


ここから先も北斜面で雪や氷のため慎重に登った。 (アイゼン持ってこなかた)

「頂上直下の大岩」    あれを乗っ越す。  (左側の木橋の下は目もくらむガケ)


「頂上着」   360°の世界。  


雲取山、富士山、南ア、甲武信岳、瑞璃山、八ヶ岳、北ア、日光連山、筑波山。

頂上でしばし休憩。  おにぎり、バナナ、プルーン、水分補給、靴脱いで足解放。。
下からは誰も来ないし辺り一面人の気配まったく無し。  少々寂しかったよ。

30分休憩して下山開始。  雪や氷の道は慎重に下りた。 
清滝小屋で休憩。 その後は沢への転落に気を付けながら、それでもテンポ良く下山。
登り時は雪で覆われた登山道も、下り時は雪全然無し。 沢の音がゴーゴーと聞こえた。

「無事下山完了」     お疲れさまでした。。。


結局山で会った人は下りに時に会った3名だけだった。 
こういった山での遭難は本当に危険だと感じた。 つまづいて捻挫、なんていうのは
誰にでも直面する出来事で、 もしこの山でそうなったら、と思うと少しゾッとした。

でも下山後は少し暖かくなった山を眺め、ありがとうございました、とお礼を言いました。

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・アプローチ  自家用車がないとキツイ。 バスはあるが本数が全然少ない。
・コース    沢沿いを登る、清滝小屋先が急登、鎖場あり気が抜けない。
・水場     沢、清滝小屋裏の滝つぼ等。
・トイレ    登山口の山荘下に綺麗なトイレ、清滝小屋。
・景色     360° サイコー!
・他      沢や滝見学時の転落が多いそう。 そうなったら発見されにくい。
        夏場の人出は不明だが、この時期の登山は閑散として注意を要する。

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