goo blog サービス終了のお知らせ 

「カラマツの下の花畑」・・・・♪

軽井沢での子供時代に作った落葉松の下の花畑ーー心は今も~!「草花」「99歳の軽井沢物語」「葛西スケッチブック」ほか。  

クレマチス

2005-06-07 | いとしき草花たち
**********
*旅の安全を祈る 、
************

 クレマチスは、ヨーロッパで、「トラベラーズ・ジョイ」(旅人の喜び)という別名で呼ばれています。昔、旅籠の玄関や道端で旅人に、涼しい日陰を作って憩いを与えてくれたからで、今でもホテルの玄関先などで見かけるのは、旅の安全を祈る気持ちが込められているのでしょう。
キンポウゲ科センニンソウ属の蔓性植物で、花弁に見えるのは、ガク片の変化したもの。イギリスでは、バラに次いで好まれている花がクレマチスだとか。1835年から始まった品種改良では、同じキンポウゲ科の、日本のカザグルマや中国のテッセン、ラヌギノーサなどの原種が大きな役割を果たしました。現在あるクレマチスのほとんどは、これら改良種が育成されたもので、約500種もあります。
 カザグルマや、テッセンは、気品漂う端正な美しさが江戸時代の人々に愛され、茶花や活け花の花材や、能装束、蒔絵などの模様にと用いられました。
 蔓が、針金のように細く硬いので、テッセン(鉄線)と呼ばれ、また、その蔓が強く硬いことにちなみ、婚礼衣装の模様にも取り入れられ、固い結びつきを願ったそうです。

 鉄線花咲いて媒酌仕る  阿波野青畝



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする