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*旅の安全を祈る 、
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クレマチスは、ヨーロッパで、「トラベラーズ・ジョイ」(旅人の喜び)という別名で呼ばれています。昔、旅籠の玄関や道端で旅人に、涼しい日陰を作って憩いを与えてくれたからで、今でもホテルの玄関先などで見かけるのは、旅の安全を祈る気持ちが込められているのでしょう。
キンポウゲ科センニンソウ属の蔓性植物で、花弁に見えるのは、ガク片の変化したもの。イギリスでは、バラに次いで好まれている花がクレマチスだとか。1835年から始まった品種改良では、同じキンポウゲ科の、日本のカザグルマや中国のテッセン、ラヌギノーサなどの原種が大きな役割を果たしました。現在あるクレマチスのほとんどは、これら改良種が育成されたもので、約500種もあります。
カザグルマや、テッセンは、気品漂う端正な美しさが江戸時代の人々に愛され、茶花や活け花の花材や、能装束、蒔絵などの模様にと用いられました。
蔓が、針金のように細く硬いので、テッセン(鉄線)と呼ばれ、また、その蔓が強く硬いことにちなみ、婚礼衣装の模様にも取り入れられ、固い結びつきを願ったそうです。
鉄線花咲いて媒酌仕る 阿波野青畝
*旅の安全を祈る 、
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クレマチスは、ヨーロッパで、「トラベラーズ・ジョイ」(旅人の喜び)という別名で呼ばれています。昔、旅籠の玄関や道端で旅人に、涼しい日陰を作って憩いを与えてくれたからで、今でもホテルの玄関先などで見かけるのは、旅の安全を祈る気持ちが込められているのでしょう。
キンポウゲ科センニンソウ属の蔓性植物で、花弁に見えるのは、ガク片の変化したもの。イギリスでは、バラに次いで好まれている花がクレマチスだとか。1835年から始まった品種改良では、同じキンポウゲ科の、日本のカザグルマや中国のテッセン、ラヌギノーサなどの原種が大きな役割を果たしました。現在あるクレマチスのほとんどは、これら改良種が育成されたもので、約500種もあります。
カザグルマや、テッセンは、気品漂う端正な美しさが江戸時代の人々に愛され、茶花や活け花の花材や、能装束、蒔絵などの模様にと用いられました。
蔓が、針金のように細く硬いので、テッセン(鉄線)と呼ばれ、また、その蔓が強く硬いことにちなみ、婚礼衣装の模様にも取り入れられ、固い結びつきを願ったそうです。
鉄線花咲いて媒酌仕る 阿波野青畝