17才の9月、大雨で運動会が中止になった夕方だった。
モーツアルトの「フィガロの結婚」を聴きながら目を閉じた・・
・・・<もう飛ぶまいぞ、この蝶々>・・・
目覚めたとき、私は42才。夫と17才の娘がいた。。。。
北村薫の「スキップ」です。
いつのまにか主人公が25年をスキップしてしまうストーリーですが、
この本が出てからも、すでに10年くらいの時がたっています。
一昨日「18才へスキップ」で同窓会のことをアップしましたが
同窓会などで昔の友人たちに会うたびに、この本のことを思い出します。
「大人とは我々とはまったく別の世界にいるように見える。階段のはるか
上にいるように。だが、実際にはどうなのだろう・・・・
・・・・・<大人>という場も、気のつかないほどの緩やかな坂を上り、
いつの間にか行き着いてしまうものなのだろうか」
こう思う17才の主人公と友人は、「どんな人と結婚するのかな?」と
いう会話を始めるのですが・・・。
目覚めたら「知らないおじさん」の夫がいて娘もいる。
昨日までいたはずの両親は、もう生きてはいない。
「時の無法な足し算の代わりに、どれほど容赦のない引き算が行われたのか」
ズシリと来る作中のフレーズです。
でも、主人公の17才の真理子は42才を果敢に生きていく。
その強さに引かれて、何度も読んでしまう一冊です。
「昨日という日があったらしい。明日という日があるらしい。
だが、私には今がある」
最後から2行目の素敵なフレーズです。
最後のフレーズ??ぜひお読みになってくださいませ。
私がなぜここに書かなかったのかが、たぶんお解りになると思います(笑)
ちなみに作者の北村薫さんは男性。
私の友人で「北村薫」が女性。「高村薫」が男性だと信じていた人がいます。
確かに、あの硬質な文章と内容から高村氏を男性だと思ってしまうかも。
この画像は一昨日、PM2時頃の新宿です。
高層ビルに映った他のビルの影と、秋化粧のケヤキの木々。
思わず写してしまった一枚です。
彼女の好きな言葉に
「昨日を悔いず、明日を憂いず、今日を生きる」
というのがあるそうです。
最近亡くなった、杉浦 日向子さんの言葉らしいですが
スキップのフレーズによく似てます。
杉浦さんは、私の好きな生き方をなさっていました。
でも、最後のフレーズを読むと・・ちょっとニュアンスが違ってくるかも。
最後だけでも、ぜひ立ち読みを(笑)
ども^^;お久しぶり?でした・・・。
といっても、
ちゃ~んと、覗きにきてましたよ(笑)
今日は足跡を残していきたいと思いま~す^m^
この本、おもしろそうですね!
最近、読んでない本がたまってるんだけど
ちと気になった・・・
「昨日という日があったらしい。明日という日があるらしい。
だが、私には今がある」
って・・・なんだかドキっとしまちた。
そう・・・今なんだよね・・・
札幌、すっかり寒くなってきました
今日は、ダウンジャケット着てでかけましたよ(笑)
ダウンジャケットは早いべか!←(北海道弁丸出しです)笑・・・
風邪ひかないよ~に・・・ね^^
去年の11月。ホワイトイルミネーションの初日。。。
札幌に出現したボテボテのワタシ!!(笑)
こちらではダウンの人。けっこういますよ
~。
「スキップ」を泣きながら読む私。
あのせつなさ(心は17才なのに・・)に泣けるんです。