黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

消滅する街~新宿ノーザンウエスト~ #75

2014-09-23 22:07:02 | ・新宿ノーザンウエスト
新宿に残る時の止まった街、新宿ノーザンウエスト。
今回は、前回アップしたエリアの隣、西新宿5丁目の最近の様子です。

この界隈の約7年前の様子は消滅する街~新宿ノーザンウエスト~ #29をご覧下さい。



そしてこの様子が、先日訪れた同じエリアの様子。
この界隈はけやく商店街という小さな商店街があり、
そこそこ店も建ち並んで営業をしていました。
それが今では再開発のために殆どが撤去され、
白いフェンスに囲まれています。
新宿ノーザンウエスト~ #29に掲載した、おもちゃやさんや鰹節屋さんなど、
すべて奇麗に撤去されています。







商店街の奥へ進んでみましたが、
かってそこにあった殆どの建物が消滅していました。
きさくなお母ちゃんが印象的だっただんごのやよいや、
土門拳賞受賞の写真家がマスターだったくっくわんなど、
このブログでも取り上げた思い出深い店は総て跡形もなく消えてしました。







かろうじて商店街の入口に位置する場所にある中華料理秀苑は、
既に営業は終わってはいるようですが、店自体は残っていました。
新宿ノーザンウエストへは冬の寒いさなかに見学に行くことも多く、
そんな時にはここのワンタンをよく食べたものです。
いまでは少なくなってしまった、昭和の味を伝える街の中華屋さんでした。







秀苑のならびにあった万年屋の本社。
万年屋とは西新宿にある激安作業服洋品店です。
この画像は約3年前のものですが、
鋭角な角地にたつ三角形のビルに貼付けられた店名板が、
とても印象的なビルでした。







しかし現在、看板が取り外されているのを見ると、
もう万年屋さんとしては使われなくなったようです。
十二社通りのランドマークとして、
とても印象深いビルでしたが、残念です。







すこす南に移動した西新宿4丁目も、
少しずつですが変化がありました。



約3年前にアップしたこの記事の一番下に掲載した、
十二社銀世界の名残を今に伝える数少ない施設『ホテルニュー寿』も、
画像の様に入口に細いロープがかけられているのを見ると、
どうやら営業は終了したようです。







また、同じく約3年前にアップしたこの記事の、ホテルニュー寿の上に掲載した、
鉄パイプが周囲を囲む建物も、
現在では無数の鉄パイプが撤去され、
普通の建物に変わっていました。
扉の張り紙を見ると「売り家 貸家」と書いてあります。
この道を通るといつもビックリさせられていた、
鉄パイプハウスがなくなってしまったのも残念です。


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