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黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

天空の城ラピュタと廃墟

2005-01-10 06:16:58 | コラム:アート・デザイン・音楽・映像
 

オープロジェクトの展示発表をしていると、
よくラピュタのようだと言われることがありますが、
そもそもラピュタが植物と共生する廃墟をモチーフに
造られているのだから、当然の事でしょう。
ラピュタの外観は特にアンコールワット遺跡によくみられる、
石の壁面にからみつく植物の状態をかなり克明に再現しています。
またラピュタの冒頭シーンのパズーが引き上げる機械は、
あきらかに炭鉱の巻揚機でしょう。
宮崎駿の作品には、至る所に廃墟のテイストがちりばめられています。
そういった意味で『千と千尋の神隠し』は
廃墟という空間の夢を見るようなアミューズメン性を表現しきった、
秀逸な作品だと思います。


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1 Comments(10/1 コメント投稿終了予定)

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ストライベック鉄の道 (SLD-MAGICファン)
2025-03-26 21:15:10
最近はChatGPT(LLM)や生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術とは違った日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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