皇帝ヒョードルと立案する、壮大なる長期計画！

いつもの黄色いタオルにくるまれる皇帝ヒョードル。この瞬間ちょっとだけはおとなしい。よって、貴重なシャッターチャンスになる。

こうして改めて見ると、いかにも幼い。

犬も猫も飼ったけれど、ペットの幼いときの可愛さときたら、筆舌に尽くしがたいものがある。成長すればまた別の魅力はあるが、無条件のあどけなさは一時期のもの。

人間の子どもに至っては、言うまでもない。

一説には、幼児期に慈しみ守られるために、動物の赤ちゃんは可愛いのだという。
まあ、真偽は確かめようもないが、説得力はある。

カメの話に戻る。
今の皇帝ヒョードルは、幼いゆえの可愛さと、目に見えて育つ順調な健やかさで、私たち家族に大切な時間を与えてくれる。
しかし、私は皇帝の１年、１０年、３０年後に思いを馳せているのだ。
少しずつ環境と人間に慣れていく過程で、私の知らないカメの可愛さを、折々に見せてくれることを。
短気な私が、３０年先のことに期待を寄せるなんて、自分でびっくりだ。

というわけで、皇帝ヒョードルは、私の来るべき老後の楽しみのひとつなのだ！