空の爽やか散歩道

古今東西
昔今日記

所変われば

2013-06-16 06:35:02 | 日記
色んなところにいろんな人がいる。

駐在時代には出張に行った時に工具を貸してあげるから
使ってくれと心優しい客先の方々。

しかし、見習いエンジニアのドイツ人を連れて行った時に
やつは「今日は自分の工具を持ってきた!」と小さな
工具箱を取り出し自分の工具を使う。

おいらが「ちなみに馬鹿な質問だけどお前の工具は
     おいらに貸してくれるの?」

ドイツ人「駄目だよ~。自分のを使えよ!客が貸してくれて
     いるじゃないか~。これは僕のだよー。」

仕事を始めているうちにレンチが必要になった。
見習いには仕事を覚えさせなきゃいけない義務があったので

「ちょっとレンチでそこの部分を増し締めしておくれ。」
と、言うとなにやら急にやつは慌てだす。

なにしてるん?

「僕のレンチが見当たらないんだよー。あのレンチじゃないと
 仕事が出来ないんだよー!」辺りを探し出す見習いドイツ人。

カチンッ!ときたおいら。客先は呆れ顔。

おいらは自分の目の前にある客先のレンチを借りてさっさと
仕事を終わらせると

「お前がかかる無駄な時間20分の間においらは数秒で
 仕事を終わらせた!お前のレンチがなけりゃ仕事が
 出来ないだ~!なに考えとんねん!目の前にお前と
 同じレンチがあるやろが!貸してくれると言われたから
 おいらはこれを使ってすぐに仕事を終わらせることが
 出来たんや!」

これを見ていた客先もおいらにと親指立てた。
確認したが中指、若しくは人差し指&中指の2本で突き
出されてはいなかった。
ちゃんと親指やった。

そして現在。

おいらと娘で広場で遊んでいると隣には英国人と結婚している
日本人の女の人がおった。

たまたま、おいらの娘の目の前に誰かのフラフープが
置いてあった。
フラフープの周りにはちゃんと家族用のランチボックスや
プュッシュチェアーもあった。

娘がフラフープに興味を持ったのはすぐ分かったが
「人のやから持ってったらアカンで。そのままにしとき。」
というと隣の英日カップルの子供もフラフープに興味津々。
フラフープで遊びだした。

日本語で話していたおいらと娘に気づいた日本人女性は
「これ彼女のですか?」とフラフープを指差したが
「違いますよ。」とおいらが彼女に言った。

おいらの知ってる限りではフラフープの周りにはちゃんと
ランチボックスとか置いてあるので明らかに他の家族の
持ち物だということが分かる。そして通常フラフープを
使わせずにちゃんと元に戻す。というのが日本的常識。

が、そのフラフープを子供に使わせて遊ばせておく
英日カップル。

そして、フラフープの持ち主の家族が自分の場所に戻って
くると移動しようとしていたおいら達に聞いてきた。
「あれ?フラフープ見なかった?」

「多分あれじゃないかな?」と伝えておいた。

数分後、おいら達が元いた場所を素通りするとちゃんと
フラフープはプュッシュチェアーに掛けられていた。
良かったね。

でも、下においとくと勝手に取られるでーーー!