空の爽やか散歩道

古今東西
昔今日記

太陽町

2013-05-28 20:43:51 | 日記
車で坂道を上がるとその目の前にはホテルのような
建物に入り車を駐車場へ止めた。

そして、リフトに乗り更に上に向かうとそこはまさに
リゾート地。

その名はサンシティ。

やつの目的場所はビーチ。でも多分巨大な野外プール。

天気はいいし、最高のプール日和・・・。

「あれ?泳がないの?」

ってお前は南アフリカのセールス駐在員でここに住んでるから
海パン持ってるし、そもそもおいらは仕事で来てんねん!
こんなん打ち合わせもクソもあるか!

お前が一人で行く機会ないっていうて勝手に決めてここに
来させたんやないけ!

こっちはお前みたいにずっと事務所にいるわけやないし
力仕事+頭使って疲れとるんじゃ!・・・。

駐在時代の出来事。

仕事で南アフリカへ。そこには日本からの出向社員セールスマンが
住んでいた。

おいらは2週間の滞在。

はっきり行って激疲れのおいら。客先の工場は激暑いし食欲なし。
いつも昼飯は特大ハンバーガーか特大ピザ。

正直、何もいらんかった。ただひたすら何本も支給される冷え切った
客先製造のミネラルウォーターをがぶ飲み。

えー、夏バテでーす。

セールスマンの彼。年上。一応おいらと同期。おいらよりも5ヶ月遅れで
入社。俺の方が年上だからとえばり散らすただのおっさん。

そんな彼は客先には顔も見せず自分の仕事場所で涼んでいた。
「えー食べなきゃ駄目だよ。」
おいらが事務所に行くとやつはそんな事を言い出した。

食えるか!

そして、そして、1週目の金曜日が訪れた。

仕事が終わり、シャワーを浴び、おいらは倒れるようにベッドの上で
寝た。

次の日の朝。おいらの携帯が鳴った。そこで目が覚めたおいら。
携帯に出るとやつだった。とってもすがすがしく元気な声だ。

悪いな、こっちは眠いねん。やかましい~!

「今から10分後に迎えに行くから。着替えといて。じゃーまた後で。」

何言うとんねん!

10分て自分勝手やないけ!それにまだ朝の8時・・・。

何とか身支度をして5分遅れでホテルのロビーに行ったおいら。

おっさんの姿はそこにはなかった・・・。

お前何しとんねん!お前が呼んだんやんけ!

どあほー!