今日から11月ですが、11月には「文化の日」があるので、
“My Sweet Rose”の11月の企画は学芸の女神たちであるミューズ(ムーサ)をテーマにしました。
今回のタイトル画像は皆様よくご存知と思われる
フェルメール「絵画芸術の寓意(画家のアトリエ)」ですが、
この作品にもミューズが描かれています。
モデルをつとめている女性が扮しているのが、
歴史をつかさどるミューズ、クレイオです。
伝統的にクレイオは月桂冠をかぶり本とラッパを持つ姿で表されます。
この姿は歴史とは“勝利”を書き残すことを意味し、
ラッパは栄光と名声をとどろかせることを象徴します。
なぜ絵画芸術の寓意に歴史のミューズが描きこまれているのかといえば、
近代に入るまで、芸術の題材で最高のものとされたのが歴史であったからです。
「歴史」を描く「画家」を描くことによって、
フェルメールは「絵画芸術」の崇高さを表現しようとしたのでしょう。
この作品は18世紀イギリスの女優サラ・シドンズの肖像です。
悲劇女優として名高い彼女の姿を悲劇のミューズ、メルポメネとして表現しています。
画面が暗くて見えにくいのですが、
背景に描かれている人物はメルポメネの持物である短剣と杯を持っています。
これらの例から芸術の崇高さを表現するのに
「ミューズ」という題材が好まれたことがよくわかります。
こちらはモローの描いたサッフォーです。
彼女はその詩の才能から「10人目のミューズ」と称されました。
“My Sweet Rose”の11月の企画は学芸の女神たちであるミューズ(ムーサ)をテーマにしました。
今回のタイトル画像は皆様よくご存知と思われる
フェルメール「絵画芸術の寓意(画家のアトリエ)」ですが、
この作品にもミューズが描かれています。
モデルをつとめている女性が扮しているのが、
歴史をつかさどるミューズ、クレイオです。
伝統的にクレイオは月桂冠をかぶり本とラッパを持つ姿で表されます。
この姿は歴史とは“勝利”を書き残すことを意味し、
ラッパは栄光と名声をとどろかせることを象徴します。
なぜ絵画芸術の寓意に歴史のミューズが描きこまれているのかといえば、
近代に入るまで、芸術の題材で最高のものとされたのが歴史であったからです。
「歴史」を描く「画家」を描くことによって、
フェルメールは「絵画芸術」の崇高さを表現しようとしたのでしょう。
この作品は18世紀イギリスの女優サラ・シドンズの肖像です。
悲劇女優として名高い彼女の姿を悲劇のミューズ、メルポメネとして表現しています。
画面が暗くて見えにくいのですが、
背景に描かれている人物はメルポメネの持物である短剣と杯を持っています。
これらの例から芸術の崇高さを表現するのに
「ミューズ」という題材が好まれたことがよくわかります。
こちらはモローの描いたサッフォーです。
彼女はその詩の才能から「10人目のミューズ」と称されました。
ミューズのそれぞれの名前など知らなかったので、勉強させていただきました!
私がミューズを描いたモローの絵で好きなものは↓の「ヘシオドスとミューズ」の素描です。
http://www.beloit.edu/~classics/main/courses/classics150/museum150/Hesiod/images/Hesiod%20and%20the%20Muse%20(Moreau,%201858)large.jpg
モローは「ヘシオドスとミューズ」のテーマで何点も描いてますよね。千露さんが掲載された油彩のものも、もちろん大好きです。
「ヘシオドスとミューズ」素描見ました。
とても繊細で美しい作品ですね。
10年前に開催されたモロー展では水彩の「声」という作品が展示されていました。
「ヘシオドスとミューズ」という題名ではないのですが、構図はよく似ています。
この作品も好きです。