
ロセッティ クリスマス・キャロル 1867
ロセッティが描いたもう一枚の『クリスマス・キャロル』です。
現在My Sweet Roseのトップページに用いている『クリスマス・キャロル』では
「クリスマスを祝福する」といった雰囲気が画面から感じられるのですが、
この作品からは「幸せなクリスマス」のイメージが思い浮かびません。
どちらかといえば愛の苦悩を謳い上げる女といった感じがします。
前作(1857)から十年の間に起こったロセッティの人生経験が
彼の「クリスマス」のイメージを変えてしまったのかもしれないと感じます。
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絵はまさにロセッティですが、こんな色彩の作品も描いているのですね。
千露さんのところでは、初めて観る作品が多くて、楽しみです。
ところでこの女性は左利きですよね。
そんなことが気になりました。
この作品は油彩や水彩ではなく、赤チョーク(?)による素描です。
単色の素描や版画の良さを知ったのは最近になってからです。
それまでは色彩の多い絵のほうがいいと思っていました。
>この女性は左利き
ご指摘を受けるまで気がつきませんでした。
sekisindho様の観察眼に感服いたします。