Chiro's Memo

My Sweet RoseとRosariumの更新記録です。

明日から2月です

2006-01-31 21:32:21 | Weblog
今日で1月も終わりです。
つい先日大晦日、正月を迎えたと思ったのに、
日にちが過ぎるのは本当に早いです。

子供の頃は1年というのを本当に長く感じていましたが、
年とともに1年が短くなっています。
小学校の6年間よりも中学以降の十数年の方がなんだか長いような気がします。

話は変わりますが、
明日から2月になるのでMy Sweet Roseのトップページを模様替えしてみました。
2月といえばバレンタインデーなので
甘~い雰囲気を目指してみました。
私自身はバレンタインデーとは無縁の生活をしていますが
こういうイベントに便乗するのは好きです。

ルドン―ペガサスとオフィーリア

2006-01-25 22:34:18 | 美術
今日の画像はルドン「ペガサス」(ひろしま美術館蔵)です。
崖の上で、今まさに飛び立とうとしている白いペガサスと
背景の青空の対比がとても美しい作品です。
ひろしま美術館の正門近くには、このペガサスのブロンズ像もあります。

ルドンはモノクロームの幻想画を描いていたころにもペガサスを描いていますが、
そのころのペガサスは飛び立つことができず、
地に縛られもがき苦しんでいるような姿でした。
しかし柔らかな色彩で美しい夢の世界を描くようになってからのペガサスは
翼を広げ、大空へと軽やかに飛翔してゆきます。

ルドンが長年奇怪な幻想ばかりを描いていたことは
複雑な家庭事情と幼時体験が関係しているとされています。
40歳を過ぎて生家が人手に渡ったことと、生涯の伴侶との出会いによって
彼はようやく長年の呪縛から解放されます。
花や空を舞うペガサスやアポロンの馬車
神話や伝説の主人公たちなどが、美しく彩られて描かれるようになります。

ルドンの物語画は物語を忠実に描くというよりも
物語の主人公の姿を借りて、
自分の夢の世界を作り上げているという感じがします。
彼は何点も「オフィーリア」を描いていますが、
「ハムレット」のヒロインとしてのオフィーリアというよりも
花と水面に浮かび上がる夢の世界の住人といった感じがします。
ルドンの「オフィーリア」はこちらで紹介しています。

先日「光ケーブルが入る」とお伝えしましたが、
今日は機材をうちに運び込んだだけで、工事は2月2日でした。
(父が契約しているので、私は詳しく知りませんでした。)
そしてネットの接続の設定変更もしなくてはならないそうです。
恥ずかしながら自分では接続設定ができないので、
業者の方が来ている時にしていただくつもりです。

光ケーブルと大人の塗り絵

2006-01-24 23:00:57 | Weblog
まずはお知らせがございます。
明日我が家に光ケーブルが入ります。
ネット接続の設定の変更をしなくてはならないのかどうかは
まだ確認していません。
もしネット接続設定の変更をしなくてはならないなら、
何日かHPおよびブログの更新、およびメールのチェックができなくなりますので、
あらかじめお知らせしておきます。
なお掲示板とブログへのコメントの確認は携帯からいたします。
御用がございましたら掲示板またはブログのコメントまでお願い申し上げます。

ここからはここ数日の徒然です。
昨日のことですが、今話題の「大人の塗り絵」を買いました。
西洋名画や日本の花鳥画など何種類もあったのですが、
私が買ったのはルドゥテの花の絵の塗り絵です。
塗り絵など買ったのは20数年ぶり(年がばれます)です。
私は絵を見るほうはとても好きなのですが、
描いたり色を塗ったりするほうに関しては、まったくセンスがないので、
せっかく買った塗り絵を美しく仕上げる自信はありません。

子供のころはセンスがないながらも楽しく塗り絵をしていました。
たぶん今見たら赤面ものの色のセンスと塗り方だと思います。

塗り絵のほかにもう一つよく遊んでいたのが「きせかえ」です。
当時人気だったアニメのキャラクターのものや
オリジナルのイラストのものなど、いろいろな種類のものがありました。
私が特に好きだったのが、バレエのチュチュばかりのきせかえです。
「白鳥の湖」のような純白のチュチュや「ジゼル」のような村娘の衣装
妖精のようなロングサイズのチュチュなど、
今見たらこれはどんな演目の衣装なのかな?とわかるのかもしれませんが、
当時はただ綺麗だと思って見ているだけでした。

展覧会遍歴再構成

2006-01-23 22:33:46 | 美術
現在これまでブログで発表した「展覧会遍歴」をMy Sweet Roseで再構成しています。

過去私が行った展覧会を地域別に紹介するというスタイルは同じなのですが、
紹介している中で特に思い出に残っている展覧会を詳しく取り上げるようにしました。
今日はフィレンツェ・ルネサンス展(1991年)とギュスターヴ・モロー展(1995年)について記事を作りました。
古い展覧会の回顧なのですがよろしければごらんくださいませ。
上の「展覧会遍歴」のリンクよりどうぞ

モローについて感想を述べるならば、
やはり彼の描き出す詩人たちの世界は夢幻的で繊細な美が宿っています。
静寂が支配する「夕べ」や「夕べと苦しみ」「サッフォーの死」などの作品にはひきつけられてやみません。

世紀末と猫族

2006-01-20 20:17:15 | 美術
フェルナン・クノップフ 愛撫

1891 50.5×150cm ブリュッセル ベルギー王立美術館



世紀末の象徴主義絵画では様々な象徴モティーフが使われていますが、
動物の象徴的モティーフとしてあげられるのが猫です。

「夜」に意味を見出した世紀末においては、
昼は寝ているが、夜になると目を爛々と輝かせ
闇の危険性を秘めている猫が好まれました。

また世紀末は「室内の時代」と呼ばれた時代で、
暖かい部屋の中に閉じこもったイメージのある猫がぴったりの時代でもありました。

世紀末に猫を描いた画家として有名なのが、スタンランです。
スタンランの猫のポスターやグッズは見たことがある方が多いと思います。

上の絵はモンマルトルにあったキャバレー「シャ・ノワール(黒猫)」のポスターです。
細身の体、爛々と光る大きな目、長いひげと尻尾など様式化された姿は
単なる「猫」ではなく、世紀末の精神を象徴する存在のように思えます。
このほかにもスタンランは猫を描いた作品を数多く手がけています。
それらは比較的写実的に描かれ、愛らしい姿を見せています。

パリにはキャバレー「シャ・ノワール」に多くの芸術家が集いましたが、
バルセロナにもこの時代「エルス・カトル・ガッツ(四匹の猫)」というキャバレーが
芸術家たちの集う場としてつくられました。
やがてこの「エルス・カトル・ガッツ」からピカソが巣立っていくこととなります。

また象徴モティーフとして猫を解釈すると
スフィンクス風の謎めいたものの象徴、
猫族的な遊戯衝動の象徴とされています。

ギリシア悲劇「オイディプス王」には旅人に謎をかけ、
謎の解けなかった人間を食い殺してしまうスフィンクスが登場します。
このスフィンクスは頭は女で、体はライオンです。
つまり女であると同時に猫族でもあるのです。
世紀末には多くのスフィンクスが描かれました。

今回のタイトル画像クノップフ「愛撫」では
身体が豹で、頭が女のスフィンクスが青年を抱擁しようとしていますが、
青年はその抱擁には答えていません。
このスフィンクスは誘惑の象徴であり、
青年は誘惑に動じない崇高な芸術の象徴です。

世紀末には甘美な接吻がのど笛への噛み付きに変わるかもしれないという
「魔性」と神秘性を兼ね備えた「宿命の女」のイメージと猫が重ね合わされました。

神秘的で気品ある猫の姿は大好きですが、
残念ながら我が家のさっちゃんはとても“famme fatale”のイメージには結びつきません。
どちらかというと「癒し系」(「いやしい系」かも・・・)です。

ここからはサイト更新の情報です。
久しぶりに「世紀末用語集」を追加しました。

サイト更新

2006-01-19 23:00:52 | Weblog
更新といってもたいしたことではないのですが、
My Sweet Roseのトップページの画像を変えてみました。
現在薔薇と剣のテーブルを使用しているのですが
それにぴったりの画像を見つけたので、そちらに変えました。

そして面白そうな同盟を見つけたので、いくつか参加しました。
 ミュシャ倶楽部
 マザーグース同盟
 アール・デコ同盟
 中世史同盟
 本屋大好き同盟 の5つです。
リンクの「参加同盟」のところにバナーを貼り付けました。

♪さっちゃんはね

2006-01-18 22:37:03 | 
♪さつきっていうんだ ほんとはね
 だけど おばあちゃんは さつきのことを “さちこ”ってよぶんだよ
 おかしいね さっちゃん

さっちゃんの名付け親は亡き祖母です。
五月に我が家へやってきたので、“さつき”と名づけました。

我が家ではみんな“さつき”とは呼ばず
“さっちゃん”と呼ぶのですが、
祖母はたまに“さちこ”と呼ぶことがありました。

現在さっちゃんは父の部屋に入りびたりです。
父の部屋はコタツとエアコンの両方があるので暖かいのだと思います。
部屋から出るのは食事とトイレのときだけです。

三都物語

2006-01-17 20:46:03 | Weblog
なんだかJRのCMみたいなタイトルになってしまいましたが、
ここ十年私が展覧会に行ったのは中四国以外では
京都・大阪・神戸の三都市が中心です。

京都は展覧会に行くついでにあちこちの名所旧跡をみるという感じです。
2002年にレンブラント展を見るために京都へ行ったときは
朝早く京都へ到着したため、博物館の開館まで時間がありました。
このときはまず東福寺へ行きましたが、紅葉には少し早かったようでした。
その後レンブラント展を見るために京都国立博物館に行き、
展覧会の後清水寺から三年坂、二年坂と散策しました。
三年坂には招き猫の店があり、猫の写真も飾られています。
その前(2000年)に京都へ行ったときには展覧会が京都市美術館で開催されたので
展覧会の後平安神宮から南禅寺、永観堂を見に行きました。

神戸では街歩きをするという場合は、北野や旧居留地などを目的なく歩くのが楽しいです。
街角にある小さな雑貨店などを覗きながらぶらぶら歩きというのが定番です。
三宮などでは主にショッピングをします。
普段家にいるときはあまり買い物をすることはないのですが、
旅行に出るとついついいろいろと買い物をしてしまいます。

今回6年ぶりに大阪へ行ったのですが、
見て回る範囲が広かったのでほとんど電車での移動になってしまい、
ゆっくり街歩きというのはできませんでした。
猫グッズ店、万華鏡の専門店など
ぜひ行きたいと思っていた店には行くことができたのですが
そのあとは街を歩く時間はありませんでした。

田舎で生活しているので、たまに都会に出るとリフレッシュできるようです。

ミュシャ展

2006-01-16 15:50:37 | 美術
神戸・大阪展覧会めぐりの旅の最後を飾るのはサントリーミュージアム天保山で開催されているミュシャ展です。

私は1994年に堺市博物館で開催されたミュシャ展を見たのですが、
ポスターの主要作品はほとんどどちらの展覧会にも展示されていました。

ミュシャのグラフィックアート作品はあらゆる場所で目にすることが多いのですが
やはり実物の美しさにはかなわないなというのが正直な感想です。

そして今回の展覧会では油彩による作品やミュシャの撮影した写真なども展示されていました。

ミュシャについてはいずれHPまたはブログのどちらかで取り上げたいと思っています。
華やかなパリ時代の作品も素晴らしいのですが、
スラヴの心を描いたチェコへ帰国してからの力強い作品もとても魅力的です。


展覧会を見た後は猫グッズ店と万華鏡の専門店へ行きました。

ギャラリー&ショップ パティオークはJR・地下鉄弁天町駅直結のホテルの一角にある猫グッズ店です。
ショーウィンドウにたくさんの猫グッズが飾られているのですぐにわかりました。
小さな店ですが、猫グッズ好きにとっては本当に楽しめる空間です。

Kaleidoscope O・KはUSJの入り口にあるユニバーサルシティにあり、本店は小樽です。
お土産用に手ごろなものから、作家の一点ものまで様々な種類の万華鏡が売られています。
一点ものの作品など見ている分にはとても美しいのですが、
0がたくさんついているので、買って帰るのは無理でした。
結局お土産向きの手ごろな値段のものを1個と
自分で中身を自由に詰めることのできる万華鏡を作りました。
筒の絵柄は猫です。

このあと残り少ない時間梅田で書店により、
バラの画家 ルドゥテラファエル前派の世界の2冊を購入しました。
今回図録は一切買わなかったのですが、結局本を2冊買ってしまいました。
そして美術洋書の専門店でミュシャのカレンダーも買いました。
2006年は一年間ミュシャの絵が私の部屋を飾ってくれます。

今回は朝5時半に出発し、夜中の12時半に帰ってくるという日帰りでの旅行でした。
移動時間10時間、往復の運賃21400円というのは少しきついですが、
地方在住者が展覧会めぐりをしようとするとどうしてもそうなってしまいます。