Chiro's Memo

My Sweet RoseとRosariumの更新記録です。

私の好きなモローBest5

2007-01-24 22:12:00 | 美術
最近は美術以外の内容に浮気しがちなので、
久々に美術ブログらしい記事をUPしたいと思ったのですが、
いいネタがなかなか浮かびません。

そこで最愛の画家の一人ギュスターヴ・モローの作品から
好きな作品を5点選んでみることにしました。

第5位 神秘の花

殉教者たちの血を養分にして咲き誇る「神秘の花」
ファム・ファタルとしての聖母マリアに倒錯的な魅力を感じます。

第4位 ガラテア

以前は特別好きな作品ではなかったのですが、
昨年神戸のオルセー美術館展で見て以来
輝くような色彩と線描の繊細さに魅了されてしまいました。

第3位 サッフォーの死

薄紅色の夕闇の美しさ、
死せるサッフォーと舞い降りる白い鳥
一瞬の中に永遠が存在するということを感じさせてくれるような作品です。

第2位 夕べ

両性具有的な詩人の姿は
まさにモローが表現しようとした「美」の姿そのもののように思えます。

第1位 夕べと苦しみ

森・湖・夕空の美しさ
恋人である「苦しみ」を慈愛に満ちた表情で包み込む「夕べ」
この後一人取り残されることになってもいいから
この黄昏の世界に入っていきたいと思わされます。

他にも好きな作品はたくさんあるので
5つに絞るのは結構苦心しました。

モローといえば「サロメ」ですが、
私のBest5には一点も「サロメ」が入りませんでした。
もちろんサロメを初めとする「ファム・ファタル」を描いた作品も好きなのですが、
詩人や詩的な情景を描いた作品により魅了されています。


最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (sekisindho)
2007-01-25 01:07:31
千露さん、こんばんは。
私の好みでは、色彩、テーマともに第3位のサッフォーの死がいいですね。
>一瞬の中に永遠が存在するということ
ホントによく理解できます。


Unknown (千露)
2007-01-25 23:17:51
>sekisindho様
モローは何点も『サッフォーの死』を描いていますが、その中でも一番好きなのがこの作品です。
モローにとって「サッフォー」は単なる詩人ではなく、神と交感する巫女であり、聖女であったように思えます。
nice! (lapis)
2007-01-26 00:25:42
やはり、モローは良いですね!
このなかでは、僕も『サッフォーの死』が一番好きです。強いて2番目をあげるなら『神秘の花』でしょうか。
この他にも沢山好きな作品がありますので、優柔不断な僕では、ベスト5をあげるのが難しいようです。(苦笑)
Unknown (千露)
2007-01-26 21:21:17
>lapis様
モローの作品に興味を持ってから十数年経ちますが、
ますます興味が深くなっていく一方です。
本当はBest10くらいにしたかったのですが、そうするときりがなくなりそうなので、あえてBest5ということにしました。
Unknown (遊行七恵)
2007-01-26 22:19:28
こんばんは
わたしも選びましたが、傾向が読み取れるような感じになりました。
サッフォーも好きですが、夕べと苦しみがやはりいいです。
Unknown (千露)
2007-01-26 23:17:36
>遊行七恵様
早速見せていただきました。
たくさんの素晴らしい作品の中から自分が「これ!」と思う作品を選ぶ作業というのは楽しくもあり・苦しくもありですね。
でもなぜ『雅歌』の絵葉書が高野山にあったのでしょうね?大きな謎です。
Unknown (red_pepper)
2007-01-27 10:23:34
『ガラティア』以外は知らない絵ばかりで楽しめました。神戸にモローの展覧会が来たとき、ずらりと彼の作品に取り囲まれながら、モローは終生、「物語」の世界に生きたのかしら?と思ったものです。
Unknown (千露)
2007-01-27 23:39:01
>red_pepper様
モローにとっては現実世界よりも「物語」の世界こそが真実であったのかもしれませんね。
彼は目に「見える」ものよりも「見えない」ものを信じていたようです。
Unknown (lapis)
2007-01-28 22:44:16
千露さん、こんばんは
順位は付けられませんでしたが、僕もやってみました。
オーソドックスで、面白みのないものになってしまいました。(苦笑)
TBさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
Unknown (千露)
2007-01-29 21:03:58
>lapis様
TBありがとうございます。
私の場合5点までに限定しないと際限なく作品を羅列することになってしまいそうなので、あえて順位をつけてみました。
私はモローの作品ではどちらかといえば水彩画のほうが好きなので、取り上げた作品も水彩画中心になっています。