Chiro's Memo

My Sweet RoseとRosariumの更新記録です。

ave maria

2006-12-02 21:15:33 | 音楽
ave maria スラヴァ

ベラルーシ出身のカウンターテナー歌手スラヴァ(ヴィチスラフ・カガン=パレイ)によるアルバムです。

日本盤は英国のレーベルよりリリースされていた『9つのアヴェ・マリア』に
3曲のボーナス・トラックを追加収録したものになっています。

タイトルのとおり様々な作曲家による『アヴェ・マリア』を歌っています。
 01.カッチーニ
 02.ヴェルディ
 03.サン=サーンス
 04.バッハ/グノー
 05.ブルックナー
 06.トスティ
 07.ストラヴィンスキー
 08.シューベルト
 09.リスト
 10.ブルックナー(choir a cappella)
 11.ビゼー
 12.モーツァルト

日本で一般によく知られている『アヴェ・マリア』といえば
バッハ/グノーとシューベルトの作曲によるものですが、
他にも様々な『アヴェ・マリア』があることをこのCDによって初めて知りました。

中でも一番私の心に残るのがカッチーニの『アヴェ・マリア』です。
それまで聞いたことのあったバッハ/グノーやシューベルトの
あくまでも優美で穏やかな『アヴェ・マリア』とは一味違う
「真摯な祈り」を感じ取りました。

これは私のイメージなのですが、
シューベルトの『アヴェ・マリア』は神の恵みを受けた乙女への祝福で、
カッチーニの『アヴェ・マリア』は
「剣はあなたご自身の胸をも刺し貫くことでしょう」(ルカ福音書)と預言された
母の祈りを表しているように思えます。

カッチーニの『アヴェ・マリア』はこちらのページで聞くことができます。
(「ピエタ」のページで用いています)

Windflowers Records

2006-10-05 22:56:58 | 音楽
Windflowers Records店主の千露です。
当店では「あ」から「わ」まで一枚ずつ、
一人のアーティストにつき一枚のみ取り扱っております。
すべて店主のお気に入りの作品ばかりです。
マニアックなものも多々ございますが、どうぞ御覧くださいませ。

「あ」『ADI BENDE SAKULI』Sezen Aksu 1998
「トルコの歌姫」と呼ばれるターキッシュポップ界の女王のアルバム。
表題の意味は「その名は永遠に私のもとに」。
セピアカラーのシンプルなジャケットデザインもgood
「い」『EAST ASIA』中島みゆき 1992
表題曲はもちろん、『二雙の舟』『萩野原』『誕生』など、
私の心のツボに訴えかける楽曲ばかりである。
「う」『海と旋律』マドレデウス 1992
ポルトガルの5人組のアルバム。
ヴォーカル・テレーザの哀愁ある歌声は心に染み入るものがある。
「え」『NHK特集ルーブル美術館』エンニオ・モリコーネ 1992
私の美術好きの原点となった番組を彩ったクラシカルで美しい音楽の数々。
絶対にはずせない一枚。
「お」『OFRA HAZA』Ofra Haza 1997
イスラエルの女性ポップス歌手のアルバム。主に英語での歌唱だが、ヘブライ語の曲もあり。
キャロル・キングの“You've got a friend”のカバーも収録されている。
彼女の歌声は映画『プリンス・オブ・エジプト』でも聴くことができる。
「か」『哀しみのシンフォニー』ヨーロピアン・ジャズ・バンド 2001
おなじみのクラシック曲の数々をジャズアレンジで楽しめる。
「き」『喜多郎ベストセレクション~シルクロード幻想~』喜多郎 1993
この音楽を聴くとシルクロードへの憧れが掻き立てられる。
私の趣味の原点の一つとなった音楽。
「く」『クロード・ルルーシュ作品集』フランシス・レイ
『男と女』『白い恋人たち』など名曲ぞろい。
なかでも私が好きなのが『ライオンと呼ばれた男』の主題歌である。
「け」『GENSOUFU』東儀秀樹 1997
古典雅楽から創作曲までこの一枚で楽しめる。
「こ」『恋文 Carta De Amor』Nuno Guerreiro 1998
ポルトガルのグループ「アラ・ドス・ナモラードス」のヴォーカル、ヌーノのソロアルバム。
『アメイジング・グレイス』『黒いオルフェ』などおなじみの名曲が
彼のカウンターテナーによる美しい歌声で聴くことができる。
「さ」『THE LADY OF SHALOTT』葛生千夏 1992
これははずせない一枚。
テニスンの“The Lady of Shalott”に曲をつけている。
彼女のことは現代の吟遊詩人と呼びたくなる。
「し」『G線上のアリア』白鳥英美子
クラシック曲にオリジナルの詞をつけたヴォーカル集。
彼女の透明感あふれる歌声を聴いていると、本当に穏やかな気持ちになれる。
「す」『sweet,bittersweet』松任谷由実 2001
私はどちらかといえばマニアック好みだが、時にはメジャーな曲も愛聴している。
「せ」『世紀末の音楽~ウィーン・パリ・モスクワ~』1995
「一人のアーティスト」の作品ではないが、私にとって絶対はずせない作品。
「そ」該当作なし
「た」『tarkan』Tarkan 1999
トルコ・ポップ界の貴公子の日本デビューアルバム。
私は日本盤が発売される前に輸入盤を購入したのだが、
このアルバムの邦題は『Chu-Chuは恋の合言葉』である。
「ち」『蝶』奥村愛子 2004
おしゃれレトロなジャケットに一目ぼれした一枚。
楽曲もレトロポップ感満点である。
「つ」『月天心』一青窈 2002
表題曲に思わず涙してしまった。
「て」『DI EFCHON』ハリス・アレクシーウ 1992
ギリシアのトップ歌手の作品。これはどうしても入れたかったので裏技を使った。
日本盤のタイトルは『祈りをこめて』である。
ギリシア文字は読めないので、ローマ字綴りから「て」に入れたものである。
「と」『DREAM CATCHER』サンディー 1994
ポップでエキゾティックな楽曲の数々に魅了される。
「な」『NAIMA~meu anjo~』小野リサ 2004
トルコ・アラブ・アフリカのポップスや民謡をボサノヴァ風にアレンジしたアルバム。
のんびり、ゆったりしたいときにお勧めの一枚。
「に」該当作なし
「ぬ」該当作なし
「ね」該当作なし
「の」『ノマド・ソウル』元ちとせ 2003
独特の歌声に魅了される。
「は」『パリジェンヌと猫とハンドバック』カミーユ 2003
「エスプリ」という言葉がぴったりのアルバム。
「ひ」『Beautiful』Slava
文字通り“Beautiful”な声と楽曲を楽しめる一枚。
「ふ」『PRESENTS』MY LITTLE LOVER 1998
『evergreen』のほうが好きなのだが、
「え」は埋まっているのでこちらを入れる。
「へ」『ベスト+裏ベスト+未発表曲集』Cocco 2001
Coocoのアルバムは一つに絞れなかったので、ベスト版を入れた。
「ほ」『ポール・モーリア 愛の記念日』ポール・モーリア
ポール・モーリアはぜひ入れたかったので、裏技を使った。
正確なタイトルは『ベスト・オブ ポール・モーリア 愛の記念日』である。
「ま」『My Name is Blue』小島麻由美 2001
思わずジャケ買いしてしまった一枚。独自の個性を持った楽曲も素敵。
「み」『水の音楽~オンディーヌとメリザンド~』青柳いずみこ 2001
これも私にとって絶対はずせないCD。
この作品についてはいずれ詳しく記事にしたいと思っている。
「む」『無罪モラトリアム』椎名林檎
「む」は私の所有するCDではこれ以外出てこなかった。
「め」『The Memory of Trees』Enya
エンヤもぜひ入れたかったアーティストの一人。
邦題『メモリー・オブ・トゥリーズ』なので、「め」に入れた。
「も」『MONDO 素晴らしき世界旅行』would-be-goods 1993
中古CDセールで偶然発見した作品。
「世界旅行」をテーマにしたエスニックテイストの楽曲が私好みである。
「や」該当作なし
「ゆ」『夢見るシャトーブリアン』クレール 1993
いかにも「フレンチポップ」といった雰囲気のキュートな楽曲が収められている。
「よ」『四つのL』平原綾香 2006
「よ」は私の持っているCDではこれしかなかった。
「ら」『LA LUNA』サラ・ブライトマン 2000
サラ・ブライトマンのアルバムでは『ハレム』のほうが私好みなのだが、
「は」はすでに埋まっているので、こちらを入れる。
表題どおり「月」をテーマにした神秘的な雰囲気のアルバム。
「り」『REPEAT PERFORMANCE』おおたか静流 1992
『ブンガワン・ソロ』『夜来香』などの名曲が彼女独特の歌声で楽しめる。
オリジナル曲も収録されている。
「る」『ルキノ・ヴィスコンティの世界』
二枚組CDのDisk1は『ルートウィヒ/神々の黄昏』のオリジナル・サウンド・トラック。
『夕星の歌』のチェロ独奏の美しさは忘れられない。
「れ」『檸檬』遊佐未森 2002
『月がとっても青いから』『蘇州夜曲』など懐かしの名曲をキュートな歌声で聴かせてくれる。
「ろ」『ROMANCE』米良美一 1997
『歌の翼に』『オンブラ・マイ・フ』『私を泣かせて』など声楽の名曲ぞろいの一枚。
サティ『ジュ・トゥ・ヴ』の声楽バージョンが収録されているのもうれしい。
「わ」『World Scratch』東京エスムジカ 2004
幻想的でエキゾティックな楽曲に魅了される。

なるべくジャンルに偏りが出ないように選んだつもりですが、
やはり私の音楽の趣味はマニアックであると実感しました。
今風の曲は本当に少ないです。
五十音の一音一枚に限定したので、
好きなアルバムや好きなアーティストを入れることができない部分もありました。
今回選外となった作品についても折に触れて語りたいと思います。

ブラザー・サン・シスター・ムーン

2006-10-03 23:02:00 | 音楽
ビューティフル スラヴァ
1. 真珠採り(耳に残るは君の歌声)(ビゼー)
2. ビューティフル(フリーマン)
3. グリーンスリーブス(アイルランド民謡)
4. マイ・ハート・アンド・アイ(モリコーネ)
5. ベサメ・ムーチョ(ヴェラスケス)
6. クライ・ミー・ア・リヴァー(ハミルトン)
7. 見上げてごらん夜の星を(いずみたく)
8. ブラザー・サン・シスター・ムーン(オルトラーニ)
9. 真珠採り(耳に残るは君の歌声)(Groove Mix)(ビゼー)

私の好きなアルバムの一つです。
アルバムタイトルとなっている『ビューティフル』はサラ・ブライトマンも歌っている文字通り美しい曲です。
アイルランド民謡、ラテン・ミュージック、日本のポップスまでバラエティに富んだ構成になっており、
スラヴァの美しいカウンターテナーを堪能できます。

この中で私が一番好きな曲が『ブラザー・サン・シスター・ムーン』です。
聖フランチェスコの青春時代を描いた同名のイタリア映画(1972年)の主題歌で
イタリア映画音楽界の巨匠の一人、リズ・オルトラーニの作曲です。
歌詞は聖フランチェスコの『兄弟なる太陽と造られたすべてのものの賛歌』をもとにしています。

 たたえられよ 我が主、
 あなたから造られたもの
 わけても 貴き兄弟 太陽によって。
 彼は昼を造り、
 主は 彼により 我らを照らす。

 彼は大いなる光によって
 美しく照り輝き、
 いと高き あなたの
 み姿を映す。

 たたえられよ 我が主、
 姉妹なる月とあまたの星によって。
 あなたは それを 大空にちりばめ
 美しく 貴く きらめかす。
「兄弟なる太陽と造られたすべてのものの賛歌」より


フランチェスコは太陽を「兄弟」と呼び、月を「姉妹」と呼び、
風・水・火・大地なども兄弟姉妹になぞらえています。
このことからは人間だけが神の被造物の中で貴いものだとするのではなく、
動物、植物、あらゆる自然事象のすべてが等しく貴い存在であるという考えが伺えます。

人間は「万物の霊長」と呼ばれますが、
時には森羅万象に対して謙虚になることも必要です。
私たちがこうして生きていけるのも、
多くの「兄弟姉妹」たちがこの世に存在するからであることを忘れてはならないでしょう。

今日の画像はジョット『小鳥に説教する聖フランチェスコ』です。

フランシスコの祈り 石井健吾編訳 女子パウロ会


亡き王女のためのパヴァーヌ

2006-08-05 21:31:54 | 音楽
私の好きな曲の一つにラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」があります。

パヴァーヌとは16世紀にヨーロッパで流行した舞曲で、
スペインを起源とするとされています。
2拍子のゆったりとしたテンポの曲に乗って男女が列になって踊るのですが、
女性たちの列を孔雀(pavo)に見立てたことから
「パヴァーヌ」と呼ばれるようになったといわれています。

「亡き王女のためのパヴァーヌ」は
1899年ラヴェルがパリ音楽院在学中に作られたピアノ曲で、
1902年に初演されました。
原題“Pavane pour une infante defunte”の“infante”は
スペイン語の“infanta”で、スペイン王家の王女を意味します。
この王女が誰を指すのかは不明なのですが、
ルーヴル美術館にあるベラスケスの描いたスペイン王女の肖像画に霊感を得て
この曲を構想したともいわれています。
緩やかで荘重な宮廷舞曲パヴァーヌのリズムを借りた優美な音楽は
まさに「亡き王女」に捧げるにふさわしいものに思えます。

私が持っている「亡き王女のためのパヴァーヌ」が収録されたCDは
 
・ラヴェル ピアノ曲集1 逝ける王女のためのパヴァーヌ (EMI:1991)
      ピアノ:サンソン・フランソワ
オリジナルのピアノ版です。シンプルな中にも典雅な魅力のある演奏です。
 
・アダージョ・カラヤンII (ポリドール:1995)
      ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
      指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ラヴェル自身の編曲による管弦楽版です。
巧みなオーケストレーションにより華やかな色彩すら感じます。

・哀しみのシンフォニー(M&I:2001)
      ヨーロピアン・ジャズ・トリオ 
        ピアノ:マーク・ヴァン・ローン
        ベース:フランス・ホーヴァン
        ドラムス:ロイ・ダッカス
クラシック音楽をジャズにアレンジしたアルバムに収録されています。
「亡き王女のためのパヴァーヌ」はモダンな和声と旋律で構成されているので
ジャズアレンジも比較的原曲に忠実になされています。

今回の画像は私の一番好きなベラスケスの肖像画「青いドレスのマルガリータ王女」です。
この作品はルーヴルではなく、ウィーンにあるのですが、
私にとって「亡き王女のためのパヴァーヌ」のイメージに最も近い作品なのです。

私を泣かせてください

2006-03-22 19:54:39 | 音楽
過酷な運命に涙し、
自由に憧れることをお許しください。
私の苦しみに対する憐れみだけによって
苦悩がこの鎖を打ち毀してくれますように。

「私を泣かせてください」


久しぶりに音楽の話題です。
先日My Sweet Rose 内のコンテンツ“M”を再構成したのですが、
その中の「悲しみの聖母」(音量にご注意ください)のBGMに使用した曲が
ヘンデル「私を泣かせてください」です。

この曲は歌劇「リナルド」の第一幕第七場で歌われるアリアです。
十字軍の騎士リナルドの婚約者アルミレーナが
「私のむごい運命を涙の流れるままに嘆かせてください~」と歌うものです。
「リナルド」はヘンデルのロンドン・デビューの作品となりました。

ソプラニスタ岡本知高の歌う「涙のアリア」をご存知の方は多いと思います。
「牡丹と薔薇」の主題歌となった曲です。
「私を泣かせてください」に作詞家:松本隆が日本語の歌詞をつけたものです。
「涙のアリア」の歌詞からは
数奇な運命に翻弄されながらも、希望を見出そうとする姿が見えるようです。

「私を泣かせてください」に日本語の歌詞をつけた作品がもう一つあります。
白鳥英美子「空はやさしい母のように」です。
アルバム「G線上のアリア」に収録されています。
過酷な運命を嘆くというもとの曲とは全く異なる印象の歌で
「母性」というものを強く感じる作品になっています。
こちらでご紹介できないのが残念ですが、とても素敵な歌詞です。

ページを再構成したときに
「悲しみの聖母」だけを独立させて紹介するようにしたのですが、
わが子の死という、子を持つ母として最も酷い運命に
涙を一筋流して静かに耐えるマリアの姿に
このページにつける音楽は「私を泣かせてください」以外思い浮かびませんでした。

My Favorite Music episodeⅠ

2005-12-13 21:09:44 | 音楽
Rosariumにて配布している
「World Music好きさんに25の質問」に回答してくださった方のサイトを
見せていただいております。
皆様World Musicへの愛情を感じさせる回答で、大変うれしく思います。

私が本格的に音楽を聞くようになったのは大学生になってからです。
それまでCDプレーヤーを持っていなかったので、CDを買うことももちろんありませんでした。

初めて買ったCDは廉価版のピアノ名曲集です。
ショパン「英雄ポロネーズ」「別れの曲」
ベートーベン「エリーゼのために」
メンデルスゾーン「春の歌」など定番中の定番の曲が入ったものです。
それからも主に廉価版のクラシックのCDを買っていました。
クラッシク以外ではポール・モーリアなどのイージーリスニングや
映画のサウンドトラック(主に1950~60年代の曲)をよく聞いていました。
いわゆるJ-POPを聞くことはほとんどありませんでした。

クラシックも初めは定番という感じのものをよく聞いていたのですが、
だんだんとドビュッシー、ラヴェル、サティといったフランス音楽に興味が移っていきました。
そして世紀末芸術に興味を持つようになって、
世紀末の美術とは切り離せない関係を持つワーグナーにも関心を持つようになりました。

大学を卒業した時、大量のCDを自宅に持ち帰ったと思いましたが、
現在ではそれよりももっとCDの数が増えています。
でもそれを眺めていると、自分の音楽の趣味がいかにマニアックであるかよくわかります。
これから折に触れて私の好きな音楽も紹介できればと思います。

ピアノ

2005-09-28 22:23:14 | 音楽
私は小中学生のころピアノを習っていました。
いわゆるバイエルやツェルニーは苦手で、
練習本はなかなか進みませんでしたが
ピアノを弾くこと自体は好きでした。

ピアノの発表会では、ヘンデル「サラバンド」やランゲ「花の歌」などを弾きました。

大学生の時、私は史学科だったのですが、
幼児教育科もある大学だったので
大学にピアノのレッスン室がありました。
そこは幼児教育科以外の学生も自由に使えたので、
私はそこでピアノを弾いていました。
当時得意だった曲は、サティ「ジムノペディ第一番」「グノシェンヌ第一番」などで
他には「エーゲ海の真珠」「シルクロードのテーマ」「ラストエンペラーのテーマ」などよく弾いていました。
そして、自分の実力を考えれば無謀なのですが、
ぜひ弾いてみたいと思って用意していた楽譜が
ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」ワーグナー「前奏曲集」です。

今はうちにピアノがないので、(以前は親戚から借りていました)
ピアノを弾かなくなって十年になります。
久しぶりに楽譜を見てみたのですが、
「花の歌」など「よく15年前の自分はこんな曲が弾けたな」と思ってしまいます。
我が家は築80年近い家なので、
普通のピアノは重く音も響くので置けません。
今風のサイレントピアノが欲しいと思っていますが、
家人の許可が下りません。(何せ場所をとるものなので)

ここ最近“Windflowers”は「猫と美術の日々」ではなく、
「音楽の日々」となってしまっています。
いずれ美術ネタも記事にしようと思っています。

愛らしい人よ

2005-09-27 22:54:43 | 音楽
私の持っているCDに
「バイロイト・ヴァーンフリート・コンサート~ワーグナー&リスト秘曲集」というものがあります。
あまり一般には知られていないワーグナーのピアノ曲や歌曲、
リストのワーグナーにちなんだピアノ曲が収録されています。

その中のワーグナー作曲による歌曲「愛らしい人よ」は
16世紀フランスの詩人ピエール・ド・ロンサールの詩「カッサンドルへのオード」に曲をつけたものです。

この「カッサンドルへのオード」はフランスでは薔薇を謳った詩といえば、
まず思い浮かぶほど有名なものだそうです。

歌曲「愛らしい人よ」は1839年の秋に作曲されたもので、
この年の9月にパリへやってきたワーグナーは、みずからを売り込むために
当時パリでもてはやされていた歌曲を作りました。
この時ロンサールの詩の他にヴィクトル・ユゴーの詩にも曲をつけています。

この曲は初期の作品ということもあってか、いわゆる「ワーグナー的」な要素は希薄です。
しかし、ロンサールの典雅な詩とよくあった華やぎのある曲です。
花の都パリを彩るのにふさわしいといえるでしょう。

私は10年ほど前にこの曲の収録されたCDを購入したのですが、
ロンサールの詩に曲をつけた歌があることには、
ついこないだまで気づきませんでした。
「イゾルデの愛の死」のピアノ版を久々に聴いてみようと思いたってCDを手に取り、
そこで初めて気づきました。
私の好きな音楽と詩が意外なところでつながっていたことを発見できて
芸術を楽しむことにまた広がりができたなと思いました。

トリスタンとイゾルデ

2005-09-23 22:10:35 | 音楽
今日は“My Sweet Rose”に“Tristan and Isolde”クリック時音量にご注意願います。を作成しました。

ラファエル前派の絵画を調べる上では、アーサー王伝説などの中世の物語の知識は欠かすことができず、
また、世紀末象徴主義とワーグナーの音楽は密接な関係にあるので、
必然的にワーグナーの音楽に興味を持つようになりました。

今日はHP作成を「トリスタンとイゾルデ」の「前奏曲」と「イゾルデの愛の死」のCDを流しながらしたのですが、
思わず聞き入ってしまい、手がおろそかになってしまいました。
「トリスタンとイゾルデ」はワーグナー作品のなかでも最も官能的な楽曲といわれますが、
本当にため息が出そうにうっとりとする音楽です。
最近私が聞くのはもっぱらJ-POPやターキッシュポップが多く、
久しぶりにクラシックを聞きました。

ワーグナーに興味を持ったもう一つのきっかけは
映画「ルートウィヒ 神々の黄昏」(ルキノ・ヴィスコンティ監督)です。
学生時代にビデオを借りて見たのですが、
全編にわたりワーグナーの音楽が用いられており、
特に「夕星の歌」のチェロ独奏やオルゴールのバージョンは実にロマンティックでした。

こうしてみると、やはり自分の日常とかけ離れた世界に私は憧れを持つようです。

カラオケ十八番

2005-07-01 11:54:22 | 音楽
皆様ご心配をおかけしました。
まだ少し咳が出ますが、だいぶ具合はよくなりました。

今日はなぜか“カラオケ”について語りたくなってしまいました。

初めてカラオケで歌ったのは、小学校6年生のときに地域のカラオケ大会に友人4人のグループで参加したときです。
このとき最初は当時大人気だったチェッカーズの歌を歌おうといっていたのですが、
結局中森明菜の「北ウィング」を歌うことになりました。
カラオケテープを購入し、友人宅に集まって何度も練習して大会に出ました。
この後はあまりカラオケとは縁がありませんでした。

大学に進学後、寮の友人や先輩、同じクラスの友人とカラオケへよく行くようになりました。
みんないろいろとレパートリーがあって一緒に行くととても楽しいです。
「上を向いて歩こう」や「スーダラ節」を歌う友人などもいました。
でも極めつけは私が歌う三橋美智也の「達者でナ」です。
私は小さいころから替え歌にしてよく歌っていたのですが、友人たちは「初めて聞いた」と言っていました。

友人と二人だけの時でも3~4時間は平気で歌います。
しかしだんだんネタ切れになってくるので、昔の歌やアニメ主題歌なども歌います。
年に1~2回は母とカラオケへ行きます。
母が必ず歌うのが「おしえて」(アルプスの少女ハイジ 主題歌)と「Tomorrow」(岡本真夜)です。

私の十八番は
 「異邦人」(久保田早紀)
 「時代」(中島みゆき)
 「二人静」(中森明菜)
 「千年の古都」(都はるみ)
 「A Whole New World」(ディズニー映画「アラジン」のテーマ)
などいろいろあります。特に「異邦人」は友人に“千露のテーマ”と言われてしまいました。

私の歌う歌の守備範囲は広いのです。
以前カラオケへ行ったときには「夜来香」(李香蘭)を歌って友人に驚かれました。
そのとき他に歌った歌が浜崎あゆみだったりするので、とても同一人物の選曲とは我ながら思えません。

なんだか取り留めのない文章になってしまいました。
最近はカラオケには行ってないので、今度行ったときにも熱唱すると思います。