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山笑う

2021-04-30 09:49:18 | 国語的随想
これぞ「山笑う」




山笑う(やまわらう)
俳句、春の季語。
まさに、雪国の山峰は今「笑っている」と感じる。
いい季節。

山滴る(やましたたる)
夏の季語。
緑滴る・・・と夏山の濃い緑を表現することがあるが、俳句の季語から来ているのかな。


山粧う(やまよそおう)
秋の季語。
紅葉、黄葉・・・
錦織りなす秋の山,などという表現もある。
美しい秋の野山を「粧う」というのはいい。

山眠る(やまねむる)
冬の季語
動物たちも冬眠するが、山も眠りに入る。
春に元気よく芽吹くために。


これらの語源は北宋の画家郭熙の「山水訓」だという。

春山淡冶にして笑ふがごとく、
夏山は蒼翠にして滴るが如し。
秋山は明浄にして粧ふが如く、
冬山は惨淡として眠るが如し

語源が中国とは、意外でしたね。


この4つの季語、大好きです。。

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