蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

旅情  (bon)

2018-09-19 | スポーツ、芸能、映画

   映画を観ました。
 1955年制作のイギリス映画「旅情」がBSでやっていましたので、ためらずスイッチオン
してしまいました。 その昔、
観ているはずですが、シーンなどは皆目覚えていないこと
に驚いた次第です。

 アメリカの地方都市で秘書をしていたオールドミスのジェイン(キャサリン・ヘップ
バーン)は、長期休暇を取って念願のヨーロッパ旅行を実現し、ヴェネツィアの駅に着い
たところから始まります。
 駅の雑踏を、大きな荷物をポーターに持たせて、足早に人波をかき分け『ペンシオーネ 
フィオリーナ』と言いながら、水上バスに乗り込む・・。

          

 そこは、カナル・グランデ、前方にリアルト橋らしき橋が見える。一気に映像に引き
込まれてしまいました。
 ヴェネツィアには、残念ながら行ったことがありませんが、ネットのライブ映像で 24
時間写っていて、早朝は茶色い建物と運河、空には鳥が舞う静かな風景、日中は、水上
バス、ゴンドラがひっきりなしに行き交い、多くの人の流れに賑わい、夜は川面に明かり
が映りロマンチックな空間が流れる‥そんな映像から、近くのサンマルコ広場など、何と
なく以前に疑似体験しているような感じであったからです。

         
          カナルグランデとリアルト橋          サンマルコ広場

 話はそれましたが、そんなヴェネツィアが舞台なんです。 ジェインは、16㎜カメラを
回しながら、街中を見物したり、はしゃいでいますが、そのうち一人旅の寂しさを感じた
りするのです。

 サン・マルコ広場に来て、喫茶店のテーブルに腰を下した。 しかし、背後からじっと
彼女をみつめる中年のイタリア男、レナート(ロッサノ・ブラッツィ)に気づくと、あた
ふたとそこを去ってしまう。
 翌日、彼女は通りすがりの骨董店に入ると、そこの主人は偶然、昨日サン・マルコ広場
で会った男だったのです。 うろたえた彼女は十八世紀の品だというゴブレットを買い、
早々に店を出ましたが、これがロマンスの始まりだったのです。

           
         広場の喫茶店で

 アラフォーの独身女性の一人旅の心の起伏に、ハンサムで、口説き上手なイタリア男に
惑わされ、次第に惹かれて行き、しばらく楽しい日々を過ごしますが、どこかしらモラル
に反しているとの心の葛藤から、急遽帰国を決意しヴェネツィアを去るのです。

 心を残したまま列車に乗り、ホームの人影に必死に目をやりながらレナートを求めます
が、やがて汽車は滑り出し、ホームに彼が走ってくる姿を見つけ、いつまでも窓から身を
乗り出して手を振っているあの有名なラストシーンとなるのでした。

            
       

 主人公ジェインの心の高揚や不安、分別の中にも燃える思いなどをキャサリンヘップ
バーンの演技が見事にそれを表現し、運河の都、茶色の景色など背景の美しさを惜しみな
く映し出された映像(監督 デヴィッド・リーン)にしばし引き込まれてしまいました。

  (このブログページ内の写真は、映画「旅情」のネット画像より拝借しました。)

 

 

  

 

 

 


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