蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

シャレード  (bon)

2024-02-27 | スポーツ、芸能、映画

 録画していた映画を観ました。(ダイハツのシャレードではありません。)

 ロシアがウクライナに侵略を始めて2年という長い日が過ぎ、先の見え
ない息が詰まりそうな日々が続き、一方では、アメリカ共和党候補選では
ヘイリーの地元、サウスカロライナ州でもトランプが勝利したとの報に、
一層陰鬱な流れに押し流されている日常を過ごしながら、一方で、娯楽
映画に時間を割いている矛盾を感じながらの観賞でした。

 先のスノーデンなどの事実に基づく危機映画ではなく、全くのフィク
ション、ロマンティック・サスペンス映画です。

 『シャレード』(Charade)は、1963年のアメリカ映画で、主演ケーリー・
グラント、オードリー・ヘプバーン、監督はスタンリー・ドーネンです。
日本でも大ヒットしました。
 シャレードとは、フランス語で、謎解き、言葉当て遊び、ジェスチャー
(遊び)、謎言葉などの意味があり、この映画では「謎解きゲーム」の
意味だそうです。

        (ネット画像より)

 映画は、特急列車から一人の男が殺されて外に放り投げられるシーン
から始まります。いわゆる「張り手型」の導入手法で、観客を一気に引き
付けて、画面が変わると、今度は雄大なスキー場を見晴らすテラスに、
富豪の夫と離婚を決意し、大きなサングラスをかけたレジーナ(オード
リー・ヘプバーン)が、テーブルに座りながらお茶しているシーンに変わ
ります。

 レジーナが豪華な自宅に帰ると、家財はすべて処分されてなくなって
いて警察官が一人訪ねてきていた。レジーナは、警官から列車から放り
出された男が自分の夫だと告げられ、夫は家財一式を競売にかけ25万ドル
をもってパリを離れる列車に乗ったともいわれ、遺品を受け取りに出頭
するよう言われます。
 レジーナは、警察署に出向き、くだんの警部から遺品(小さなバッグに
入った手帳、櫛、万年筆、レジーナに宛てた未投函の手紙、偽名のパス
ポート4通)を受けとり、途方に暮れて自宅に帰ってきたところに、スキー
場で知り合ったピーター(ケリー・グラント)が現れ「夫の事件は新聞で
知った。何か協力できることはないか」と申し出る。

 レジーナは、パリのアメリカ大使館から呼び出しを受け、彼女の夫は、
かって第二次大戦中対ドイツ戦に従事していて、仲間3人と共に25万ドル
相当の金塊を輸送する任務にあったところ、4人はこの金塊が盗まれたこと
にして密かに埋め、後に4人で山分けするということにしていたが、その後、
ドイツ軍の攻撃を受け4人は散り散りになってしまう中、彼女の夫が独り
金塊を掘り返し、持ち去ったのだと知らされるのです。

 そんな設定で始まったこの映画は、25万ドルを巡る人間の本性を疑い
始める展開へと進むのです。4人組の生き残りの3人は、当初、夫人である
レジーナが25万ドルの行方をしっているのではないかと詰め寄ってくるが、
そうでないとしたら3人のうちだれがそのありかを知っているか、お互いが
疑心暗鬼になり、さらにレジーナをかばうピーター(3人と旧知)も怪しい
と睨まれ、25万ドルを追って物語が進んで行くのです。

       (ネット画像より)

 夫が残した遺品を何度も調べ、どこかに鍵があるのではないか? と
並行して男4人の行動が疑われるなどサスペンスドラマの展開が続き、4人
のうち次々と謎の死体で発見されて行く流れのなか、大きなヒントから
そのありかを発見する・・そんなドラマでした。

 映像の展開や、流れはヒッチコックのそれを思わせる場面があり、一度
見たような気がしますが、雨が続いた寒い日に楽しく見終わりました。

 この映画でのヘプバーンは、あまり茶目っ気がなかったようでした。

 

 

 

Charade | Soundtrack Suite (Henry Mancini)

 

 

 

 


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