7年目毎、寅と申の年に行われる御柱祭(おんばしらさい)は、この2~4日が
「山出し」といって、巨木の御柱が街道を人力のみで引き出され、急坂を下る「木
落し」や、冷たい水が流れる川を曳き渡る「川越し」(上社)が行われますが、こ
こにも新型コロナの影響で、今年は日程を短縮し、街道をトレーラーに載せて御柱
を運ぶ・・1200年の歴史の中で、初めての出来事だったようです。もちろん木落とし
も中止とされたそうです。第二次大戦中も行われた行事が初めて変更されたようです。
勇壮な木落し (今年は中止されました。)
(2016年の写真です。)
御柱祭は、正式には「式年造営御柱大祭」といい 諏訪大社の宝殿の造り替え、
また社殿の四隅に「御柱」と呼ばれる樹齢200年程の樅(もみ)の巨木を曳建て
る最大の神事です。
私たち蓼科浪漫倶楽部のメンバーは、畑の地主さんが、ちょうど総代を務められた
年、2016年の4月2日に地元氏子として参加したのでした。 この時も小雨が降る寒い
日でしたが、街道を数百人の中に混じって、綱を引きましたね。 お世話役の人達
は、紙コップと一升瓶をさげてお神酒を振舞ってくれていました。
今年は史上初、トレーラにて搬送
(ネット画像より)
ウイキペディアによれば『勇壮さと熱狂的ぶりで、天下の大祭としても全国に知
らている御柱祭は、古く、804年桓武天皇の御代から、信濃国一国をあげて奉仕
がなされ盛大に行われる様になり、現在でも諏訪地方の氏子20万人以上と訪れる親戚、
観光客がこぞって参加し、熱中するお祭です。』とあります。
御柱祭は上社、下社それぞれに山から切り出された、直径約1m、長さ約17m、
重さ10tにもおよぶ巨木を各地区に分かれて合計8本を、上社は約20km、下社は約
12kmの街道を、木遣りに合わせて人力のみで曳くのです。 今年は史上初めて、
トレーラーによる搬送が導入されました。
JR茅野駅近くの断層崖の急斜面をこの巨木を落とす「木落し」がテレビ映像な
どで写し出されますが、大変危険を伴う場面でもあります。 私たち、素人で年寄
り組は、さすがにこれには参加せず、横道の階段を下ったのでした。 こちらは最大
の呼び物でしたが、この「木落し」も中止となったのです。
観光客向けの観覧席延べ約7000席は、キャンセルとなり、チケットは払い戻しだ
そうです。 コロナ感染拡大予防の安全優先の処置がとられたのですが、こんなと
ころにもコロナの威力が及んでいたのでした。
今年も同じようなお天気で、寒い雨模様で冬が戻ってきたみたいですが、勇壮な
「木落し」などがなく、地元としても初めてのことで拍子抜け?だったことでしょう。
6年前の、オートスライドをそのままアップしました。懐かしい想い出です。
御柱祭2016.4.4
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