今頃は桜尽くしの京都市伏見区の醍醐寺は、3/15~4/15の期間、『清瀧権現桜会
(さくらえ)』として特別法要と様々な特別拝観が開催されているとあります。
そして、4 月の第2 日曜日は恒例の「豊太閤花見行列」が開催され境内は大変賑わって
いるようです。
国宝五重塔とさくら
(醍醐寺HPより)
醍醐寺は、開創 1150 年(昨年)を迎える古刹で、平安時代より花の醍醐と言われ
た桜の名所です。京都市街の南東に広がる醍醐山(笠取山)に200万坪以上の広大な
境内を擁する真言宗醍醐派の総本山とあります。
醍醐寺の奥にある登山口の女人堂からさらに小1時間ほど険しい山道を登ると、
醍醐寺発祥の地である上醍醐に行きます。ここ上醍醐の准胝堂(じゅんていどう)は、
西国三十三所の第11番札所で、准胝観世音菩薩がお祀りされています。
私は、かって1980年頃、勤務が大阪でしたので、もっぱら土日を利用して2年がかり
で西国三十三か所(番外を含めて36か所)巡りをした時、この上醍醐の登りが当時
でもかなりきつかった記憶があります。 この時は、桜の時期ではなかったので、
冒頭のような催しはありませんでしたが、何しろ広いのと、国宝、重文などの宝物が
たくさんあることで知られていました。また、上醍醐には、開創以来湧き続けると
いう「醍醐水」があり、冷たいこの水を飲んだ時の醍醐味は格別でした。
醍醐寺には、国宝75,537点、重要文化財430点が国の指定を受けており1994年(平成
6年)に、「古都京都の文化財」として世界文化遺産に登録されたのですね。
豊太閤花見行列
(醍醐寺HPより)
サクラの話題に戻りますと、1598年の春、豊臣秀吉はこの寺に花見に際して畿内
から700 本の桜を植えさせ、更に寺院と庭園を造って盛大な宴を開いたそうです。
息子・秀頼や正室・北政所、側室の淀、三の丸など女房衆 1300人余りが参加したと
いわれていて、この故事にならって、今も毎年4月第2日曜日に「豊太閤花見行列」
が開催されているのだそうです。
境内に、京都府で一番古いソメイヨシノ(樹齢 120 年以上)とされている木が
あるそうですが、2018 年の台風で、大きな枝は折れ、根こそぎ倒れてしまったそう
です。しかし、翌年には、数本の枝に花をつけ今は元のような大木に満開の花をつけ
る「ど根性さくら」があるそうです。
ド根性桜(上:2019年、下:2025年)
(醍醐寺HPより)
醍醐寺のHPを見ていますと、お休み処のほかに、シャレたフレンチ・カフェ
「フレンチカフェ ル・クロ スゥ ル スリジェ ~桜の樹の下で~」があるのだそう
です。若い人たちやインバウンドの旅行者にも受けているのかもしれません。
今はお寺も変わってきたのですね。
花見しながら・・ ル・クロ スゥ ル スリジェ
(醍醐寺HPより)
醍醐の花見 京都醍醐寺2025年4月
昨年のイベントです~
醍醐寺 Day 1: 桜を堪能 / Day 2 : 豊太閤花見行列 特別観覧席で見学
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