それにしても暑いですね。 お元気ですか?
エアコンフル運転で、どうにか凌いでいますが、外に出た時などは、ホントじりじりと
焼け付くようです。 7月後半まで、最高気温が昨年の最低気温くらい低く、遅い梅雨明け
と共に急に気温が上昇しましたから、体温調節がうまく追い付いていないようです。
(ネット画像より)
もう何度も“熱中症に注意するように~”のアナウンスを耳にしますが、総務省消防庁
の統計に、以下のグラフがありました。
(総務省消防庁HPより)
図から、7月29日から8月4日までの1週間で、熱中症救急搬送された人は、18,347人を
記録し、昨年(12,477人)を大幅に上回り、各県とも(秋田県は下回る)4~6割も増え
ており、宮城県など昨年を倍増している県もあります。
今年はそんなに暑いのか? ということで、東京都の気温を見てみました。
東京都の夏の気温、7月16日~8月9日の最高気温を昨年と比較して、下図を作成してみま
した。
図から、7月25日あたりまでの気温は、むしろ今年は低く、それ以降にグッと上昇して
定常的に 35℃近辺を推移しているのですね。 しかし、昨年より、突出して高温である
とは言えないですね。 そこで、東京都の今年7~8月の最高、最低気温のグラフを見て
みますと、
上の図から、今年の夏は、7月の中頃までは、かなり低く、20日過ぎ頃から急に気温が
高くなり最低気温も25℃を下回らない熱帯夜が続いていることが分かります。
この急激な気温の上昇、そしてそれが継続していることが、身体に強い影響があると
いうことなんですね。
東京以外の地域では、これより気温が高い、36~37℃や38℃近いところもありますから
大変です。
「暑さ指数」というのがあります。 暑さ指数とは、環境省HPに『 暑さ指数(湿球
黒球温度=WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として
1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されます
が、その値は気温とは異なります。暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱
収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふ
くしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。』とあり、平成17年の
データから、つぎのグラフが提示されていました。
暑さ指数と熱中症患者発生率(環境省サイトより)
このグラフから、暑さ指数(WBGT)が28℃(厳重警戒)を超えると熱中症患者が急激に
増加していることが分かります。
暑さ危険度(環境省サイトより)
ここで、暑さ指数は次の式で算出されています。 つまり、
屋外: WBGT(℃) =(0.7×湿球温度)+(0.2×黒球温度)+(0.1×乾球温度)
屋内: WBGT(℃) =(0.7×湿球温度)+(0.3×黒球温度)
で、
湿球温度は、水で湿らせたガーゼを温度計の球部に巻いて観測する。温度計の表面に
ある水分が蒸発した時の冷却熱と平衡した時の温度で、空気が乾いたときほど、気温
(乾球温度)との差が大きくなり、皮膚の汗が蒸発する時に感じる涼しさ度合いを表す。
黒球温度は、黒色に塗装された薄い銅板の球(中は空洞)の中心に温度計を入れて
観測する。黒球の表面はほとんど反射しない塗料が塗られており、直射日光にさらされた
状態での球の中の平衡温度を観測している。弱風時に日なたにおける体感温度と良い
相関がある。
乾球温度は、通常の温度計を用いて、そのまま気温を観測する。
子どもの頃、“日射病”という言葉があり、炎天下にいるとこれに罹る可能性があり
注意しなさい・・ということですが、最近では、この言葉はあまり聞かれなくなりました。
直射日光に当たらなくても、室内でも 夜でも気温が高いと罹る「熱中症」がより広い
概念で捉えられているからでしょう。
甲子園では、連日熱戦が繰り広げられています。 昨年、多くの(650人弱)熱中症
患者を出した甲子園では、今年、開会式でも給水タイムがあったり、ベンチには15度に
冷やしたペットボトルが配置され、球場通路には28台のエアコンが増設されたそうです。
入場ゲートには、ミスト噴霧機が新設。アルプス入場門には大型テント5張りに扇風
機も設置されるなど、試合前に外で待機する応援団にも気がくばられ、また、応援団
休憩所も新設されたとか。 昔は、“カチワリ”でしたね。
開会式での給水タイム (ネット画像より)
入場ゲートのミスト(ネット画像より)
熱中症予防の聞き慣れた言葉・・
『・こまめに水分・塩分補給する。 ・エアコンを適切に使う。 ・十分な睡眠・・』
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