月曜日(12/6)の新聞(読売朝刊)一面トップ記事として大々的に取り上げられ
ていましたので、ネット検索なども加えて少し掘り下げてみました。
メタバースとはインターネット上に構築された3次元的な仮想空間で、VR(バー
チャルリアリティ)ゴーグルをつけて参加し。参加者はそれぞれアバター(分身)
で登場する。この仮想空間で、現実と同じような趣味の集いやセミナー、講演会、
発表会など様々なイベントなども行えるコミュニティが構成されるというのです。
商業的な売買なども行えるというのです。
私などは、漠然と想像は出来ますが、実際に参加したいとかの衝動にはとても至
らない最新の技術による全く新しい世界が出来つつあるようです。
セカンドライフでのアバターの交流
(ウイキペディアより)
ネットを繰ってみましたら、すでに2003年に構築された「Second Life」という
メタバースでは、世界中共通の天文条件や地理的条件が設定されていて、土地の所有、
商業行為、観光・娯楽、銀行、株式取引など様々な現実と類似の仮想現実が構築され、
その中でアバターによるコミュニケーションはじめ様々な現実社会と同じような活動
が仮想空間で行われるのです。なので、ルールや規則、エチケットなども約束され
ています。
アメリカのベンチャー、リンデンラボ社が運営しており、2009年のデーターでは、
1週間当たりのログインユーザー数は40~60万人程度とあり、ユーザーは、アメリカ、
ドイツ、イギリス、日本、ブラジルなどなど多数にわたっています。
こんなことになっているとは、全く知りませんでしたが、先の新聞記事では、日本
における最近事情で、11月中旬に開かれた『理系集会』を主宰するKurolyさんの取
材記事のようでしたが、隔週金曜日22時から開催され、23時からは講演会もあると
いうのです。
VRC理系集会は「様々な分野で研究をしていた人たちが一堂に会して 近しい分野
の人から全く畑違いの分野の人まで自由に 雑談をして知見を広げるゆる~いイベ
ントです!」とあるように、このメタバースで楽しみながらこう言った知的の輪を
広げて行こうという趣旨ですね。
理系集会
(ネット画像より)
地理的に離れていても関係はありませんから、今後さらに技術の展開もあるでしょ
うし、さらに拡大して行く、いろいろなメタバースの広場が出来てくる・・などの
期待があり、大手企業などの参画も進んでいるとあります。
また、『日本メタバース協会設立へ、市場つくりに着手』(日経ネット、12月7日)
にも、「巨大な仮想空間を意味する「メタバース」市場づくりが加速してきた。暗
号資産(仮想通貨)交換業者のFXコイン(東京・港)などが週内にもメタバースの
業界団体を立ち上げる。メタバースはデジタル市場での商機が広がる半面、法律や
ルールが未整備。金融庁など官公庁を交え、市場づくりに着手することでメタバー
ス先進国を目指す。」とあります。
さらに、このような仮想空間に、はまり込んで長時間没頭するようなことがあれば、
人間の考え方や意識の持ち方などに影響が無きにしも非ず・・で、やはり、何らか
の自制は必要だと警鐘を鳴らしている人もいました。 また、ルールやマナーがし
っかりとしていても、リアルでない自分が活動するわけですから、何らかの問題が
生じないとも限らない心配があります。
メタバース例
(ネット画像より)
50年ほど前のアマチュア無線が盛んだったころ、無線で知り合ってまだお互いの
顔を知らない同士が友達になり、その友達たちがグループで無線に参加して、複数人
で会議のようなおしゃべりが流行っていましたが、これは、声だけの世界ですが、
さらに自分の分身(アバター)が動きながら、いろいろなCG(コンピュータグラフ
ィックス)による3次元の空間ともなると、楽しさが増すだけでなく、いろいろな
コミュニケーションだけに留まらないサービスが生まれること必至ですね。冒頭の
Second lifeなどがそうですね。
自分としては、 “もうあまり進んでほしくない”という気持ちですが、世の中
はどんどん先に行ってしまうのでしょうね。もうすでに置き忘れられてしまってい
る・・のでしょう。
メタバース(metaverse)とは、造語で、メタ(超越した)と宇宙や世界を意味
するユニバースを合わせた言葉だとあります。1992年にアメリカのニール・スティ
ーヴンスンが発表したSF小説に使ったのが始まりだそうです。
また、アバター(avatar)は、化身、分身などの意味で、CGで作成された擬人や
動物などいろいろなものがそれになりえて、これまでにコンピュータゲームなどに
多く使われたりしています。
以下の動画、難しい内容ですが、デジタルによる新しい経済世界が広がる予想が
語られています。この動画は長いですが、終わるとそのままCMなどがあって、次の
動画で続きを見ることができます。
【NFTとメタバース②】NFTはゲーム・ファッション・スポーツ・音楽業界の未来をどう変えるのか?