蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

驚愕と不安  (bon)

2017-01-24 | 日々雑感、散策、旅行

            日本列島は雪に覆われています。鳥取では、200台以上の車が
 
       立ち往生しているという。北海道上川地方では、昨朝の最低気温
        氷点下31.8℃(占冠村)を記録しています。
        稀勢の里がようやく、明日正式に横綱昇進が決まるようです。

 

 このところ連日、新聞紙面の多くを割いてトランプ関連の記事が報じられています。
まったく厄介な人が、大国の指導者になったものだと多くの人が気をもんでいるので
しょう。
 米国内のあちこちで、世界中で抗議・反対デモが起こっていたり、困惑を隠せない
各国首脳もいます。

 子供のころ、学校内で、勉強はあまりできないが喧嘩が強く、家は裕福な どうしよう
もない腕白がいたりして、それを取り巻くグループが幅を利かしている・・そんな光景が
ありました。会社でも、自論を押し通す兇漢がいたりもしますね。ことごとく先方針を
覆すことで新しい改革であると自負する軽薄な指導者を見たりしたこともありました。
どちらも、学校という枠の中での話、会社の一部組織の中でのことですが、これが、
ワンマン軽薄社長などに至っては、しばらくは手が付けられないでしょうね。ましてや、
大国の指導者ともなれば、だれがこれを諫めることができるでしょうか? 短慮な自論を
展開しながら、近視的な損得判断、しかも、暴言を隠さずの振舞に、今や世界中の驚愕
と不安を引き起こしているのですね。

 外国に雇用が奪われているとする製造業の国内移設、貿易の保護主義政策により回復
させるという論理自体に、私でさえ疑問を感じるのです。 製造業は、急速な機械化
(自動化)により雇用の減少があり、移民による雇用は、むしろ機械化(自動化)が及
ばない零細な部分やその他賃金のより安い雇用として選択された結果ではないのでしょ
うか? そうだとすれば、強制退去させた移民に代わって地域の雇用を当てたとすれば、
賃金の問題、そしていづれ製品価格への転嫁となり、市民はより高い製品を購入すること
になる・・そんな矛盾に入ってしまうのは自明であると思うのですね。  今の時代は、
国際分業の時代としてバランスが保たれてきていると思います。 今朝のニュースでは、
TPP脱退の大統領令に署名したそうです。

         不毛
          (ネット画像より)


 保護主義、アメリカファーストの思想では、厄介な地球温暖化防止のための「パリ
協定」などは、まったく論外の施策でしょうね。 極端に言えば、ある程度産業を犠牲に
してまで、温暖化ガス排出を抑制してゆこうなどとする協定なんですから、もっとも嫌な
協定と映るでしょう。自国さえよければよい、地球のことなどいちいち考えておれるか!
国際協調? そんなの論外だ・・! しかし、その地球にいるのですよね。 

 もはや、相互扶助の概念、フィランソロフィーやメセナなどの思想は無縁とも感じら
れますね。

 

 老子の言葉に「無用の用」というのがあります。 車輪の真ん中に穴が開いていてこれ
は無用だと思ってはいけない、この穴があるから車軸を通して車輪として機能する、器の
中が空洞になっているが、これがあるために器として機能する、家は、中が空間だらけで
あるが、この空間が住まいとして活用される・・そんな、ことなんですが、つまりは、
物が有る部分だけが有用などではなく、物のない部分があって初めて用を足すことができ
るということなんですね。
 似た感じのことに、ハンドルの遊び、アクセルブレーキの遊び、
道路、砂浜などが例え
られます。道路や砂浜に立つとき、自分の足の部分があれば立つことはできますが、そん
な道路では怖くて歩けないし、砂浜では、足元が削られて立っていることもできない。
一見、役に立っていない部分があるが、それが必要なんだということなんですね。

 しかし、えらい人(厄介な人)を選んだものです。今や、ロシアや中国も穏やかではなく、
英国の出方によっては、欧州もバラバラになる可能性もあるなど、一人の人によって世界
中の秩序や経済のバランスが崩れてしまう不安がぬぐえないのですね。

「傍若無人」、おそらくは、この人がこれまで不動産業の世界で歩んできた処世術なのか
も知れません。

 「一将功成りて、万骨枯れる」の図式になりかねませんね。 


 

 

 

 

 

 

コメント (1)
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