常廣 羽也斗(広島1位)投手 (青学大出身)
蔵の入団前評価:☆☆☆☆(1位指名級)
大学選手権のピッチングなどを見ると、この年の即戦力NO.1投手は、この投手で決りではないかと思わせるものがありました。その一方で、残してきた実績などをみるとそこまで圧倒的ではなく、そうでもない時もあるのではないかと寸評(氏名をクリックすると読めるようになっております)にも記載し危惧していました。実際4年春のリーグ戦では、チームメイトの下村(阪神1位)の方が状態は良く、大学選手権になって常廣の方が調子を合わせてきた印象があります。
そんな常廣選手の一年目ですが、一軍では僅か2試合(11回)でプロ入り初勝利こそあげ、防御率 2.45 と見栄えは良いものの、即戦力の活躍とは程遠い成績に終わります。二軍では、12試合 2勝6敗 防 3.96 と平凡な成績でした。その要因は、卒業に失敗し調整が狂うなどして、コンディション不良が尾を引いた印象があります。ただ、正直ここまで踏み外すとまでは思っていませんでした。
もう少し二軍の成績を細かく観てみると、63回2/3イニングで被安打は71本と、投球回数を上回っています。二軍であれば、投球回数の80%以下には抑えたいところなので、打たれ過ぎなのが伺われます。四死球は28個で、四死球率は 40.8% 。これも、基準は投球回数の1/3(33.3%)以下であり、三振が多く取れる選手ならば40%以内ならば許容範囲です。しかし、奪三振も46個であり、1イニングあたりの奪三振は 0.72個 と平凡です。先発の場合でも、0.8個以上は奪えていないと、決め手に欠けることになります。いずれのファクターともに満たされていないので、二軍でも防御率 3.96 と物足りないものになりました。そういった状態が上がって来なかったことが、なかなか一軍での登板ができなかった要因ではないかと考えられます。
問題は、来季どのぐらいの状態で挑めるのかということ。今のままだと、かなり来年も厳しい状結果になるだろうなと想像されます。ぜひ来季は、大学NO.1右腕の片鱗を魅せて欲しいところです。僅かかに一軍で上がった試合では好投したので、物足りない一年ではありましたが、プロ初勝利もあげたので及第点に留めたいと思います。
蔵の印象:△ (こんなものではないはず)
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