路地猫~rojineko~

路地で出会った猫と人。気付かなければ出会う事のない風景がある。カメラで紡いだ、小さな小さな物語。

車輪の下

2008-08-08 | ★フォトログ

ここに未来は無くとも

ここに明日はなくとも

栄光も 挫折も

車輪の下に




錆びた車輪を盾に

生きる命も

確かにそこに在る






今日は何位?
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豆の増殖

2008-08-07 | ★フォトログ

久々に『小豆』に会えた。

暫く雨が続いて日中は暑いし、

夕方散歩で通ってもなかなかタイミングが悪く

ずっと会えなかったからだ。



いつもちょっと軽快気味の『小豆』だが、

珍しく寄ってきてスリスリしてくれた。

何かあったのかい??



変化と言えば、

その大きなお腹くらいか。






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 ←米と同じく懐こくなった小豆に、クリック一つ。






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どうした?米

2008-08-06 | ★フォトログ

久々に会う猫に妙に懐かれるのはどうしてだろう。

以前もそんなに仲良くは無かったはず。

『米』が自分から寄ってきたのは

初めてだ。



歩き出してもトコトコ付いて来て

しゃがむとスリスリ。

嬉しいけど、帰れない。







今日は何位?
 ←突然懐こい猫に変身した米に、クリック一つ。








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裏道の湖

2008-08-05 | ★フォトログ

迷い込んだ路地に

フロントガラスの湖面

『大豆』は岸辺のナルシス。







今日は何位?
 ←路地裏の猫の森に、クリック一つ。








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お疲れさん、

2008-08-04 | ★フォトログ

お腹の大きな雌猫が

駐車場の車の下で横たわる。



這いつくばって写真を撮る私を

一瞥して

再び深く眠る。







今日は何位?
 ←暑さにダウン気味の猫に、クリック一つ。






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竜宮の猫(後編)

2008-08-03 | ★アトリエ

            ~竜宮の猫(前編)から読む~




姉婿は喜んでその猫を持って帰る。
家で竜宮様に教えられたとおりにすると、
どんどんお金が貯まって大金持になる。

姑が不思議がって話を根ほり葉ほり聞いたあげく
その猫をちょっと貸してくれと姉婿を叱りつけて持って行こうとする。
「そんなら、一日にきっと小豆を一合ずつ食わせてくんろ」と頼んで
猫を渡してしまう。

ところが、欲の深い姑は、
小豆を五合食わせたので猫は糞を垂れて死んでしまう。
姑は怒って姉婿の所に怒鳴り込んで来る。
姉婿は可哀想な事をしたと、猫の死骸を庭に葬ると、
そこに南天の木が生えてくる。

懐かしいので、猫の名を呼んで南天の木をゆすると
木の枝からバラバラと黄金が落ちて来て、
姉婿は大変金持になったそうな。






        --おしまい--




いかがでしたか?
夏の夜に深い海の底の竜宮のお話でも…と思いまして。
涼しくなれましたか?(別に怖くないけど)

余談ですが、
コメント欄でwakyさんが言われた様に、日本の昔話には
世界の昔話に非常に酷似したものがあります。

例えば、「浦島太郎」。
これは「リップ・ヴァン・ウィンクル」とそっくりです。
リップのお話は森で出会った不思議な老人達とワインを飲んで
眠っている間に戦争が一つ終わってしまっていた…というお話。
まさに「浦島太郎」の玉手箱。

私達の「意識」がそんな物語を誕生させたのか、
昔話のセオリーがそうさせたのか、
どちらが正しいとは言えないですが。。。







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竜宮の猫(前編)

2008-08-02 | ★アトリエ

昔むかし、
三人の娘を持った百姓があり、三人とも嫁に行った。
百姓は毎年の暮になると、三人の娘婿を呼ぶ事にしていた。
妹二人の婿は金持で、酒や炭俵を持って来たので、
舅は二人を大いにもてなした。

しかし、一番上の姉婿は大層貧乏で、いつも柴薪を持って行った。
そこで舅はこの婿は仕事に追いやって、大切にはしなかった。
ある年の暮、姉婿は柴薪をかついで家を出たものの、
毎年こき使われているよりも、今年は柴薪を竜宮様にあげようと思い、
柴薪を海に投げ込んでしまう。

そうすると、海の中から若く美しい女が出て来て礼を言い、
竜宮様がお礼を言われるから来て欲しいと男を背負って海に入った。

竜宮では大変なご馳走になり、帰る時には望みの物をやろうと言われるが、
さっきの若い女性の忠告に従って、
「猫を下さい」と言う。

竜宮様は、
「この猫ばかりはやれぬが、お前さんの望みとあらばやろう
 そのかわり、この猫は一日に小豆を一合ずつ食わせると
 一升分銀と金の糞をするから大切になされ」と言って猫をくれる。




            --つづく--




おや?浦島太郎かい?と言いたくなるこのお話も昔話です。
何故、海に猫がいるのか?ちょっと不思議なお話ですが、
続きは明日のお楽しみ。






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意 識

2008-08-01 | 『虎千代・茶々・夜』

ある日、スーパーで買い物中にレジを済ませ袋に商品を入れながら

何気なく掲示板を見ていた。

少年野球のチーム募集やら、奥様サークルのお知らせと共に

子猫の里親募集のチラシがあった。

「四匹の子猫を保護しています。欲しい方は…」

可愛い子猫の同じ写真が四枚配置してある。

早く里親が見つかると良いなと思って住所を見ると

『虎千代』達の居る段ボールハウスから近い。

子猫の写真は『虎千代』にそっくりのキジトラだ。

『夜』が産んでもキジトラは産まれるはず。

もしかしたら、

『夜』の子猫達は里親を探してくれる優しい人に

拾われたのかもしれない。

勝手な想像だが、一瞬そんな考えが頭をよぎった。

その子猫が『夜』の子猫とは違ったとしても、

その掲示板を見て微笑ましい気持ちになれたのは事実だ。





人は意識レベルで繋がっているという。

最北に生息するサルが、川で食べ物を洗って食べるという行為をしたら

その日の内に、最南端のサルが食べ物を洗って食べ始めたという話を

聞いたことがあると思う。

言葉もない、距離も離れたサル同士が意識で繋がっているのなら

言葉を持つ人間だってそうだろう。

少子化に始まり、あらゆる犯罪に事件…

人も意識で繋がっているからこそ

悲しみの「不の連鎖」が広がるのかもしれない。




不安が支配するこの時代、

世の中を良くするたった一つの魔法があるとしたら

私達、一人ひとりが持つ「意識」だけなのかもしれない。






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