http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111215-00000009-mai-pol
政府がまとめた11年度第4次補正予算案の原案が14日、わかった。歳出総額は2兆5345億円で、自治体に配分する地方交付税を3608億円増やすことや、円高対策などを盛り込む。与党と最終調整した上で20日に閣議決定し、来年の通常国会に提出。11年度予算は107兆円を超え、過去最大となる。
歳入は、11年度の税収上ぶれ分として1兆1030億円を計上。低金利のため支払わずに済んだ国債の利払い分1兆2923億円や、その他の歳出削減分も財源に充て、国債の新規発行を回避する。
主な歳出は、エコカー購入補助金を1年間実施するために3000億円を計上。タイの洪水被害や円高で収益が悪化している中小企業の資金繰り対策として、約7400億円を盛り込む。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への参加で打撃を受ける農林漁業の経営強化対策に約1600億円、70~74歳の患者の窓口負担を1割に据え置くための費用に約2000億円をそれぞれ充てる。【坂井隆之】