
【磯部さん家のおうち味噌@みそ工房の郷】
ロッキーが「みそ工房の郷」の存在を知ったのが、フルーツパーク富士屋ホテルのホームページの周辺の見どころ紹介から。
なんかその時にピン!と来ました。
これだと!
2月という比較的冬のオフシーズンに、山梨で楽しめるのは、古くはどこの家庭にもあった、自家製の味噌、いわゆる手前味噌。
そういえば、日本の家庭には、「ぬか床」、「かつお節の削り器」、「自家製味噌」など、古き良き時代の産物がありましたが、今は、どれも無くなりましたね。
味噌は塩分取り過ぎなどと、昨今のメディア主導の健康ブームで、味噌汁を飲まない輩も出て来ました。
ただ「味噌」は先人の知恵が生んだ日本古来の発酵食品。
たかが味噌、されど味噌。
で、私たちはその「味噌」に関してどれだけ知っているのか?
白味噌と、赤味噌の違いは?
八丁味噌って、何?
米味噌と、麦味噌って?
そう聞かれて、正解を言えるのは?
味噌は身体に悪いって、それって、本当か?
とにかく身近で、スーパーに行けば手軽に買える味噌ですが、家族で味噌について、改めて勉強してみようと思い、今回、みそ工房の郷の門を叩きました。
みそ工房の郷の代表、磯部裕子さんは、専業主婦。
独身時代、スーパーで買っていた味噌で作った味噌汁を、普通に飲んでいましたが、結婚して、嫁いだ先の実家で、自家製の味噌で作った味噌汁を飲んだ時に、えらく感動したそうです。
「手前味噌」、味噌の持つ魔力に、取り憑かれて、それから20年間、自家製味噌の伝道師として、山梨県で、無添加、天然熟成の味噌の普及に尽力されています。
兎に角、元気の良い方で、朝通勤の途中に、電話で予約すると、受話器の向こうから、とっても元気な声で、受け答えをして下さいます。ロッキーもその日はテキパキと仕事がはかどります。
午前10時のスタートで、開始の30分前に、みそ工房の郷にプリウスで到着。
ちょっとイメージしていたみそ工房よりも、古めかしい感じで、第一印象はダウン。でもとっても元気な磯部さんに初めてお会いできて、少し嬉しかったです。タッキーや、カミさんもすぐに磯部さんの人柄に馴染みました。
1階が工房で、2階が事務所兼会議室。
1階から2階がとっても急な階段。そしてちょっとボロい。
2階の事務所兼会議室に通されて、石油ストーブにスイッチを入れて、電気ポットに湯呑み茶碗を用意してくれて、自由にお茶を飲んでくださいね〜と言って、自分は1階で味噌作りの準備。
2階の事務所兼会議室をよく見ると、天井のペンキがなんとなく素人が塗りました的なムラのある出来栄え。きっと磯部さん本人が塗ったのかも。建物の所々に見えてくる手作りの味わい。後で聞いたら、内装は全て友人達がやってくれたそうです。開業の資金が乏しかった磯部さんを思い、手伝ってくれたお友達。なんかあったかいですね。
良くラーメンの世界で、豚ガラ、人ガラと言いますが、磯部さんだから、皆さん、手伝いたくなるんでしょうね。
そういうロッキーも、磯部さんの人柄に惚れました。
2時間ほどの実習を経て、カミさんがしみじみとこう言いました、「以前から味噌作りに興味があって、何度か本を読んで味噌作りにチャレンジしたけど、ダメだった。でも今回、磯部さんが、生の米麹や、富士山の青大豆、大豆を茹でた汁に塩を入れた餡を用意してくれたから、あっという間に自家製の味噌が出来ちゃった。今まで本ではわからなかった味噌の世界を磯部さんから教わった。今日は来て正解だったわ。」
費用も初回は材料費、参加費に、プラス1000円と、とってもお得。経費を切り詰めて、味噌の伝道師として、頑張っておられます。そういえば、今回は私たちは初めてでしたが、他に参加された皆さんは全てリピーター。去年参加して、2年前に参加して、自家製味噌の魅力にハマった皆さん。
今日作った味噌を食べられるのが、家の中に保管して1年後。
どんな自家製の味噌が出来るかは、今から、ほんと楽しみ。
飽食の時代、今一度、日本人は、原点に帰るのが、良いと感じました。その事を私たち家族に教えてくれた磯部さんには心から感謝!新たな出会いに感謝!
http://misokoubou.com
つづく。。
富士山の青大豆の自然な甘みが最高でした‼️