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ラグランジュ・ポイント

日記帳です。トップページからは写真も見られます。全て私個人の見解で、所属団体の立場・戦略・意見ではありません。

京都迎賓館

2012-09-01 19:39:41 | イベント


見た目よりかなり中広い。

中庭があり、大広間もあり、さまざまな控えの間があって、
楽屋裏のスペースや、車寄せ、駐車場なんかも含めると
かなりの空間が必要なはず。奥に未公開のスペース(
宿泊所など)も、おそらく公開された所と同じくらいあろうから、
平屋でこれだけ広々と作ってあるのは、至高の贅沢と感じる。

華美になりすぎず、控えめに調度品や内装がしつらえてあって、
和のテイストにぴたりはまっている。華やかさもありつつ、あくまで
地味なたたずまいで、でも細部をよく見ると、どれも超一流で
何気なく置いてある調度品が人間国宝の作である、という感じ。
こういうのが超一流のセンスというのかなー。

ただ順路に沿って、部屋を歩いて廻っただけやけど、
一泊数万円のホテルに宿泊したような、なんだか
すごくもてなされたような気になった。

良い仕事は無言の説得力を持っている。by松下幸之助


富田林

2012-08-13 20:14:24 | イベント



古い家屋が見たくて、大阪は富田林に行ってきたが、
家という家が、完全にすべて閉まっていた。
今日が月曜だということをすっかり忘れていた。
盆の休みですっかり感覚がなくなっていたが、
世間的には一応平日。この時期、こうしてサラリーマンが
くるくらいやから、書入れ時やと思うけど、
まあ商売気がないってことやろう。

雰囲気はかなりある。奈良の今井町に近い。
その一画、現代の民家も多少あるが、ほぼ江戸・明治の町並み。
近畿でも数箇所くらいしかないやろう。このレベルは。
線でもって、町並みが保存されているところは山ほどあるが、
ここは400m四方くらい、面として近世が残されている。
そういう意味で、珍しいと思う。

中は一切入れなかったが、黒壁が至る所に見られて
楽しかった。黒漆喰というらしい。
僕は土壁が好きかもしれない。なんともいえない色の
質感、その地域毎のブランドのようである。

帰りにPL教団の塔を見に行った。
中まで入るのはダルかったのでやめたが、
至近距離から見ると、さすがに訳が分からない。
粘土細工を忠実に塔にしたらしい。
高さ180m。圧巻である。
ただ、こういうものを作る以上、たとえ故意でないとしても
その地域を統括しているかのような威圧感を、
自動的に与えてしまうので、行政は留意すべきと思う。
昔の「お城」と城下町のパターンである。

P.S.gooブログ、画像2枚貼るだけで凄い労力なんやけど。
    何で一からhtml書かなあかんの。信じられへん。


角屋

2012-06-17 18:55:46 | イベント

京都島原のかつての揚屋、
角屋を見学してきた。
拝観料1800円もとられたけど、
結果的には、それ相応の見ごたえはあった。

想像以上に広い。いっそ2階建ての大名屋敷と
考えた方が理解が早い。
大広間(大宴会座敷)、茶室、庭、台所を備えた様式を
揚屋と呼び、「うちは遊郭ではありませんのや」というのが
合言葉であった。 
実際確かに料亭業がメインだったんだろうという感触やけど
白か黒かで言えば、限りなくグレーやと思う。
一応宿泊施設ではないとの説明があった。
そこらへんは祗園のお茶屋業の今昔とかと近いものがありそう。

庭は壮健?というか堂々たる、壮麗な空間だった。
松が見事な枝ぶりと陰影を描き、表・藪の内各派の
茶室がこれでもかと軒を連ねる。
右を向いても左を向いても、展示品、意匠とにかく
一つ一つが重要文化財クラス。

2階は特に顕著で、一つの美の極致という感じがした。
わびさび、徳川の豪華絢爛主義と並んで、
花街の文化・文芸の方面での日本一、がこの建物なんやと思う。

浅葱色の深いブルーグレーの土壁、ベンガラの赤壁、
部屋中の螺鈿細工、南蛮風バルコニー、
応挙に蕪村、長谷川派の絵、引き手の細工に
障子の桟、天井の格子、欄間に、床の間の意匠。
考えうる限りの趣向、注ぎうる技術の総動員。

ここまでくると、花街のもつ淫靡さは微塵も感じなくて
江戸時代の国立の和式迎賓館に相当すると思う。
現在なら、国賓を呼んでもてなしても失礼ないくらいの
ハコモノである。
 
実際、中を見て回ると、金を少々持っているからどうという
世界ではなく、 確実に権力者、それも大名家とか摂家とか
そういうレベルの人を相手とした商売に思えた。
世が世なら僕なんぞは一生お目にかからんような景色。
まあそれは大名屋敷とか超格式の高い寺社も同じやけど。 

島原を歩くと、今でも仕出し屋、和菓子屋、割烹、
旅館なんかは多くて、当時の名残と業界の裾野の広さを感じる。
一方で、この一帯はとても下町なエリアでもあって、
それこそ街角でアンダーシャツで自転車乗ってるおっさんと
すれ違うような所。壬生にも近いし。
かつて花街は上の以降で、意図的に街の隅っこに
追いやられたらしいけど、それとこの辺りが
京都的下町である事と、きっと無関係じゃないやろう。 

扇の間の土壁の浅葱色、それから青貝の間の
部屋中一面のまばゆい螺鈿細工、
それらの景色は忘れられないものとなった。 


2012-06-10 10:42:34 | イベント

下鴨神社で蛍火の茶会という催しがあり、
600匹の蛍を放つというので見に行ってきた。
散ってしまうので群生を見られるわけではないが、
それでも、ひとつ、ふたつ蛍が留まったり、あるいは
飛びながら光るのを見た。
撮影すると黄緑色に写るが、肉眼では主に緑色のようで
白や青白に見えることもある。最も明るいときでLEDライト
ほどで、暗いときは全く見えないか、または夜空の星ひとつ
くらいであった。

糺の森のなかに、ひときわ蛍の群がる所があり、
ちょうどせせらぎの合流する地点。
そこでも数匹の蛍が、光ったり・・休んだり・・という感じ。
蛍火の乱舞を見ようとしたら、こういう「やらせ」でも都会では
無理で、それこそ米原の田舎の田んぼとかに行かないとだめ。 

それにしても、下鴨神社境内(特に糺の森)の地理は
表現するのが難しい。
ウェブにもロクな地図がなくて、えー加減やなあと思っていたけど
実際自分で歩いてみてよう分かった。
街中のような、いわゆる舗装された直線の道はまったく無くて
見通しのほとんど利かない森のなかに曲がりくねった小道が
あるイメージ。それらはもちろん交差したり分かれたり合流したり
している。さらに森の中に小川が幾つも流れ、それらが
その見通しのない中で合流したり離れたりしているのである。
これは容易に説明できない。測量でもせん限りは。
グーグルで見ても一個の森としか認識できんし。
 


金環食

2012-05-21 09:44:36 | イベント


さんざん迷って、奈良から曇り空越しに観た。
知ってる人は空を見上げるし、興味のない人は
気付きもしない。金環食は実際、観測地において
そんなレベルだった。

やっぱり皆既日食と比べると格が違う。
地上から昼を短時間奪い去るのである。
ふいに夕暮れになり、やがて真っ暗になり
街灯が自然について、町がネオンに包まれる。
前後、真夏でも地表に涼風が吹き、
荘厳な空気のなかで、全ての人が
足を止めてじっと見入る。
あの中国人でさえ。
それくらいのパワーがある。
いつか皆既日食を見てみたい。
海外行くしか無い気がする。

しかし天気予報というのは
たった数時間後の事すら正確に
予測できんのやな。
今回のことで、いかに予報が
人により、見方によりバラつきがあり
かつ当たらないものか分かった。

考えてみれば、天気予報は
天気の予報というよりむしろ
雨か雨でないかの予測でしかない。

天体の動きは、ともすると何千年も昔から
かなり正確に人類は言い当ててきたけど、
この地球の大気の動きが今なおロクに分かってない
なんて、そっちこそ不思議だ。 


 


森の人

2012-05-19 15:49:04 | イベント


森林保全活動とかいうのに参加した。
小さいのこぎりで一生懸命間伐する傍らで、
チェーンソーでばったばった切り倒されるのを
見ると、自分らのやらされてることって
パフォーマンス的だな、という気がしてくる。

途中、パラグライダーの練習場を横切った。
五月のこの時期、最高やろうなと思う。
城崎でジャンプしたことを遠く思い出す。

肉体労働をし、昼食をとり、適度に間を置いて、
森を散歩しながら、植物の話を聞く。
セレブの暮らしってこんなんかな。
同時に凄い眠気に襲われる。
一連のスケジュールが、ほどよく催眠を促す
のである。

ともあれ、体内の血肉がすごく綺麗になった
気がするというか、健康になった感じ。

まあでもこれは一度きりでいいわ。


保津峡

2012-05-05 19:38:19 | イベント


保津峡で森林浴してきた。
毎度思うけど、大都市にこれほど
近いところに絶景があるって
素晴らしいと思う。大いに恵まれている。

峠の山道は、一見すると誰も居ないようやけど、
一箇所に留まって観察していると
実は数分おきに、ひとり、またひとりと人が来る。
徒歩、バイク、車、形態さまざま。
しかし30秒もすれば徒歩であっても、視界から消えて
しまうから、人ひとり訪れない場所かのような
錯覚に陥る。

保津川って意外と川辺に近づけない。
もっと川原を自由に歩けるもんやと思ってた。
片道180円、徒歩数百メートルで触れられる
大自然。
登り下り各1キロちょっとの峠道コースもあり。
お手軽な距離なのに、見た目は本当に
どこの山奥に迷い込んだのか、というような
景色なので、かなり日帰り登山の気分に浸れる。

京都の人は保津峡をもっと重宝すべき。 


読書

2012-03-24 21:10:13 | イベント

読書会やった。
ハムレットをみんなで読み解く。
僕は小説については、どうやら好き嫌いで判断してしまうようで、
嫌いな作品は、全然深く掘り下げられない性格らしい。
もしかしたら、王子ハムレットは誰かに復讐=際限なき殺人を
止めて欲しかったのかもしれず、裏目裏目に出て
主要登場人物がことごとく息絶えるという結末に至った状況そのものが
悲劇、なのだという。

僕は、そういう架空のデンマーク王室のあり様自体が
国民にとって悲劇だと思ったけど、そういう見方もあるのかという感じ。 


ならまちあるき

2012-03-04 16:56:18 | イベント


奈良県今井町。
近世以前の環濠集落がまるごと残っている。
商家の町なみ。
住み込み奉公人の部屋って久しぶりに聞いた。
岡山の吹屋以来の気がする。

村の端に名主の家があり、見学が出来る。
入ってすぐに大きな土間があり、かつて軽犯罪の裁判が行われていた。
当主が座敷から判決を言い渡し、棟続きの牢へ送る。
大名が直接金の無心に来るほど栄えた今井町の、
その親分の家だから規模は相当なものである。

この家有料だが、土間までしか入れてもらえない。
全国あちこち見てきたが、これは異例と思う。
非公開はよくあるが、公開して金をとっておきながら
玄関までしか見せない。なかなか失礼やと思う。
解説のお姉さんは、土間はよその人の出入りもあり、公共の場であった
と話していた。
座敷より上は、部屋ごとに戸を閉めると自動的に鍵がかかる仕組みに
なっており、内と外を分けるものであったとも聞いた。
ということは、土間までしか見学者に見せないということは
よそ者である見学者は家のなかにはあげず、説明だけしてやるから
400円払って帰れ、というわけである。

ちなみに写真は酒屋さん。上記とは別の家。

神武天皇陵。
参道から陵が遠く霞んで見えるほど広大。
久々の森の空気。健康になった気がする。

橿原神宮横の池を散歩してたら、
100羽ほどの鴨が集まってきてびっくりした。
ヒッチコックの映画みたい。ついでに周囲の人間も集まってきた。
たぶん餌付けされているのやろう。


読書会

2012-02-26 22:20:15 | イベント

賢い人の意見とか、人生経験豊富な人、年上の人、
そういう人の話を聞くのに勝る勉強はない。
 最近のネットの言葉で言えば、「捗る」オフ会だった。

自分のポリシーをもっともっと磨きたい。
人と長時間話すと弱いところがよく分かる。
物質的な欲はそれほどなく、そういう所に関心が移ってきた。
自分の人生を思うままに生きるとはそういう事だと思う。
たくましい心で生きたい。

・・ちゅうか気持ち悪い。吐かへんけど吐きそうな。
こんなに酒弱かったかなあ。 最近だいぶ弱い。


飲み

2012-02-08 22:32:07 | イベント

職場の飲み会に参加すると
つくづく自分のふがいなさを噛み締める。
こと対人関係において。
しかしこればっかりは、人に興味ないんやからどうしようもない。
それは仕事のできるできないとも密接な関係にあるのは明らかやけど
そこまで分かっていても、やっぱ対人関係には興味湧かない。

その場に居ない人をからかって肴にするのも結構やけど、
僕は人をからかえるほど出来た人間では全然ないので
積極的にはやりたくない。

あいつは仕事できないよね、って言うのは結構やけど
それは仕事できる人間だけが言うべき、とも思う。
僕はそう思うが、かといって、それとは関係なしに
批判するのもオッケーと思う。切り離して考える、考え方もあり。 


コーラ

2012-02-04 18:55:25 | イベント

コカコーラ社の京都工場行ってきた。
コーヒーしか作ってなかった。
解説のマスコットキャラのしゃべりが全部関西弁やった。
ということは、全国の工場でそれぞれ方言で解説してるんやろう。

コーラの原液はやっぱり国内では作ってないらしく、
アメリカから輸入とのこと。
おそらく全世界の原液をアメリカで作っているらしい。
食品の成分表示は法で義務付けられているので
おそらくブドウ糖液とかであって変なもんは入ってないと
思うけど、なんでそんな頑なに秘密にすんのかちょっと分からない。
今や別にコーラなんか売上の一部にしか過ぎんやろうに。
そもそもペプシもあるし。
少なくとも社内では共有して、各工場で作らせたほうが遥かに
効率的である。 


読書会

2012-01-21 20:43:46 | イベント

めずらしい催しがあったので参加した。
そこそこ楽しかったので、また出たい。
○時集合言うから、集合場所行ってみたら誰もおらんで、
今家帰ってきて確認したら、集合時間の5分前に
とっとと別の場所に移動したらしい。
移動するときになって、サイトで連絡は
したからそれでOKという事なんやろうが、
人数確認とかしないのかと。そこだけ言いたい。

少なくとも、27年間生きてきて、こんなことは初めて。
それが常識的かどうかは知らんけど、僕は、これは不自然と
思っている。出先やから、その変更の情報は、
サイトに携帯でアクセスせん限り分からんから。
5分前に移動したということは、
あと5分待てない理由もなかろうから、もういいや、と
思ったのやろうか。そうやとしたら、不自然と思う。
こっちは走ってまで時間に間に合わせようとしたやろが!
集合場所の周辺、目印持った人探し回ったやろが!

こういうことがあると、日頃自分自身、人の心が
分からないと自覚しているけど、それが他人への思いやり
が足りないという意味だとしたら、本当に優しさが
足りないのは僕なのか他人なのか?と
疑いたくなる。

原発復興関連の仕事に転職するかどうか、という人が居て
世の中そういう考え方もあるんか、と思った。
議論したい欲を満たせて満足。
それが人を遮ることにも繋がるので、バランスが難しい。

本自体は、それの材料でしかないので、本質的には
大事なのはそこではない。
陶土のよしあしじゃなくて、土こねて器にするのが楽しい。


旧甲子園ホテル

2012-01-18 22:20:43 | イベント


年休使って見学した。
フランク・ロイド・ライトの弟子の設計。
ライト凄い。ライト素晴らしい。

建築のことなんか、何にも知らんけど
直線をどういう風に組み合わせたら美しいか
知り尽くしているように見える。
そこで暮らす・過ごす人の事なんか基本考えてない
造形やけど、それをも許してしまえるくらい
うっとりするほど美しい。
外見も内装も。
僕個人の趣味には、すごくはまるデザイン。
天才の仕事!

それから、解説員のおじいさんが
何とも濃いキャラクターで面白かった。
1時間半ずっと休む事なく喋り続けてた。
化け学屋さんだったらしく、たぶん知ってること余すことなく
伝えたかったんかなあ。
「戦前はリゾート地だったけど、紫電改の工場なんかが出来て
全部ぶちこわし!もしそんなのなければ、今頃ディズニーランドも
目じゃなかったはずなのに!」だそう。
郷土史家の熱い情熱を見た。


西宮

2012-01-14 20:48:49 | イベント


夙川教会

日本の教会にしては珍しく、尖塔がしっかりついた
ゴシック調の建物。
教会のいいところは、神社と同じくいつでも開放されているとこ。
まして教会は、建屋の中まで基本、自由に参観可能。
特に外観は美しくて、しばらく見入ってしまった。

西宮ヨットハーバー

西日本ではめずらしい、漁船でなくて娯楽用のボートの停泊地。
でも、遠目に見れば、ありふれた漁港の風景のようでもあり
そう思うと普通やなと。
太平洋無寄港横断の堀江謙一氏のヨットが展示してあった。
全長3m弱の、船というか、ちっこいカプセルみたいな奴で
よくもまあそんな事が出来るもんや。

遠くに六甲かポートアイランドの高層ビル群が見えた。
ソリッドな陰影が、一連なりのスーパーコンピュータみたいで
不思議な感じがした。