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また来月引越しだよ。
俺の16万返せ大東建託。
とは言うものの、直接は誰のせいでもないけど。
黄金の王 白銀の王
沢村凜 著。
面白かった。
十二国記シリーズに雰囲気が近いとも言われるが、僕はアニメでしか
観たことがないんで、よく比べられない。その印象では、あっちは
だらだらと長い政争で、少し退屈というか昔の正月時代劇を見ているような
しんどさがあって、あまり好きになれなかった。
おまけに発想が中国的で、どうも日本人向きじゃない気がする。
「天運が人の世をそう導いたんだから、読者含めて有無を言わさず
それに納得するしかないねん」的な。
それよりはどっちかというと、獣の奏者に近いものを感じた。
たぶん、どちらも中世の世界観にあって、しかし近代合理主義を信条とする
主人公が登場するからやと思う。
「理性に従いつつ、究極の決断では直感を信じる」という考え方、
矛盾するようで、これこそ理に適っているかもしれない。
人間の直感は、過去のあらゆる経験の集大成だそうやから、
究極の判断、今まで出くわしたことのないような難しい局面においては
それが最も正しいのかも。
それにそもそも人間自体、理性と感情のせめぎ合いの生き物やし。
ただ、あくまでファンタジー的。戦後日本のような世の中ならともかく、
中世のスピード感で、しかも価値観とか政体が根本的にがらっと変わる
(例えばいきなり民主主義になるとか、軍人独裁の恐怖国家になるとか)
ことがないのに、100年弱で人々の意識が180度変わることは
まあありえんと思う。小説であるにしても、思い通りに事が運びすぎる、
少し夢物語すぎるかなと思う。
それから、無駄な箇所が少なくて、ぐいぐい引き込まれながら
ストレスなく最後まで読み進められるって事は、ちょっと稀なことやと思う。
やっぱ相当好きかもしれん。
僕は知人の誰もがそう言うであろう、わがまま人間である。
僕から言わせれば、世の中の人が極端に我慢し過ぎなだけなんやけど。
わがままを言った結果を受け入れられるときは、
言った方が良いんだと思っている。
世の中には、理屈に合わない事がたくさんある。
それ自体は必然かもしれんけど、別に全てについて
諦めなくてもよい。
言おうと思えば言える事柄でも
言ってみること自体を諦めてる人が多いと思う。
そしてそれは、大げさに言えば狂った世の中というか
長い目で見たら是正されるようないびつな状況やと。
まあ、それによって人間関係不利になったりいじめられたり
当然そういう要素はあるけども。
しかし、元々人間関係をできたら良好にしておきたい、と思っていても
結局希薄な人間関係にしかならない性格の人も、世の中には少なからず居る。
そういう人は、これを試してみるチャンスがあるんちゃうかと、
今そういう風に考えて生きている。
この夏は連続して物事が襲い掛かってくる。
飲み会しかり、猛暑しかり、不意の出費しかり。
大海原で波のうねりの中に居て
タイミングを合わせて口を真上に開けて、溺れないように
空気を吸う、そんな感じ。
いつまでもと言われると気力が続かないけれど、
困難が去るのが先か、どっちやろう。
グラン・ヴァカンス
何が面白いのかさっぱり分からない。
人に限りなく近いサイバー上の人工知能というのは
分かったけど、通常ああそうだろうなと思える以上には
全然感情移入できない。
映画AIとかアンドリューNDR114の方がより人らしいし
愛らしいと思う。
本作はいまいちだめ。
盤上の夜
短編が6つ。
感動した!と言えるほどのものは無かった。
ただ、「象を飛ばした王子」はこの中では最も良かった。
歴史小説だか時代小説だか線引きは分からんけど
歴史を扱ったお話は結構好きなのかも。
NHKのそういうドラマとか好みやし。
のっけからおおよそのオチは読めるけど、
昔ネパールに旅行したことを思い出して、
アジアでも中東でもないインド圏という文化が
懐かしく感じられた。本作の王の生き方は、
人生に絶望しながらも、その中で合理的に最善の方法を
考え出して、ある種前向きに生きる姿、だと僕には映った。
そういうのってある意味ただひたすら肯定する人より
よほどポジティブで強いんじゃないかと思う。
ほんとに音に悩まされる一生というか
音に敏感な人間というか。
住み始めた新しい家、大通りの音が響いてくるのと
マンションの前の道がめちゃめちゃよく往来があって
うるさい。
おまけにめちゃめちゃ日光差し込むし。
音と光で朝6時半に強制的に目覚めさせられる家って異常やろ。
二重サッシ買うか引っ越すか。
いずれにしても十万以上かかるなあ。
山荘にでも暮らしたい。
九曜紋蒔絵螺鈿重箱というのがハイセンスで良かった。
大きい円が中央に一つ、回りに放射状に小円を八つ配置。
そのセットが六面それぞれにあって、素材と色が各面で少しずつ違う。
すごく現代的な印象。
貴族が室内で弓矢をいる遊び。ダーツバーみたい。
楊貴妃がポロ(のルーツのスポーツ)をする図は衝撃的やった。
漆に金箔の蒔絵って品があって豪華でかつ美しいなと思う。
そのときに、画面はあんまりごちゃごちゃしてないほうが際立つ。
展示物はほとんど江戸後期くらいのものやった。
それまでの時代が、いかに生きるのに必死で、反対に
江戸時代がどれほど天下泰平やったかを感じた。
どうも僕がいまいちSF小説にハマれないのは、
「どうやってもっともらしい小難しい理由をつけてSFを成立させるか」
が大抵テーマのような気がするから。
シンプルなもののなかにも良いもの(美しいもの)があると思う。
むしろシンプルなほうが芸術的なことが多い。
SFは、そういうのとは少なくとも発想が真逆かなあと思う。
日本のSFの愛好会の偉いさんらしいのだが、
こいつの言うことがどうも胡散臭い。
基本的には博識で分かりやすい。
会の序盤は、それらしく親切な感じ。
でも中盤以降はだんだん調子に乗ってきて
ちょいちょい嘘を混ぜて、それを指摘しても知らん顔。
おまけに、「なんだそれは!お前の方がおかしいんじゃない」
という空気を作る。
いい年したおっさんだと思うのだが、どうしてこういう陰湿な人間が
出来上がるのか不思議でならない。
今年ほど室温28℃が涼しいと思った年はない。
外気温が曇りで34℃だと、暑さマシだなって思うし。
ちょっと日本全体で頭おかしくなってるかもしれん。
最近のこの
猛暑と照りつける強烈な太陽光線の中を
毎日毎日オンボロ自転車をこいで会社に向かう
ただそれだけで、毎日グゥの音も出ないほどに疲れる。
家に帰ったら帰ったで、夜なのに連日34度くらい室温あるし、
ほんとに灼熱地獄に居るなと思う。
なんか悪いことしたやろか。これって客観的に考えて
どう見ても懲罰みたいな仕打ちなんやけども。
おかげさまで少々暑いくらいではへっちゃらにはなった。
ただし、体力がいつまで持つやら。
今のままでは、遅かれ早かれ切り干し大根になってしまうのでは。
ホームセンターっていう名前が既に
漠然としているけど、店名なんかはさらにそう。
まったく何屋か分からない。
ケイヨーデイツー とか
アヤハディオ とか
なんかもう宇宙的。
ガンダムのキャラクター名なんかは
とてもユニバーサルデザインというか
言語に中立的、エスペラント語みたいな印象を
受けるけど、これもそうかなあと。
取っ掛かりの無い感じが、血の通ってなさ=エイリアンぽさを
奏でているような。
コーナンとかナフコとかコメリなんかはまだ可愛いほうやと
思うけど、それらにしたって、頑なに片仮名。
なんか商売っ気が感じられん。そういう戦略なんやろか。
スタートレックの、セブンオブナインとかの、ああいう仲間に思えてしまう。
全国ホームセンター一覧
http://www.diy.or.jp/homecenter-guide
おととい、2歳の姪らと飯食った。
ほんの1時間かそこら一緒に居ただけだったが、
観察していると、めまぐるしい早さで機嫌が変わる。
いすの足につまづいてこけて、泣いて、めし食って機嫌直って、
好き嫌いして怒られて、また泣いて、そんでケロッとしている。
ものの5分で喜怒哀楽が変化する。
小学生や幼稚園児でも、ここまで変化激しくない。
「生きることは日々変化していくこと」の最たる例を見た。
つまり、植物で言えば最初の双葉が開いていくような、
そういう凄まじい生命力である。
驚き。