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今週の一枚:「Small Town Talk」 おおはた雄一 2008

2008年10月06日 | Fuku-music
【Fuku】

今週の一枚:「Small Town Talk~“アコースティック・ライフ”カバーズ~」おおはた雄一 2008

珍しく新譜モノですが、卓越したアコースティック・ギターやワイゼンボーンのスライド・プレイと、滋味溢れる歌声で一部玄人筋の方々には評価の高いシンガー・ソングライター"おおはた雄一"氏が、洋邦の名曲を自分の好みで採りあげたアコースティック・カヴァー集「Small Town Talk~“アコースティック・ライフ”カバーズ~」、今年の5月にリリースされたのですが、ようやく先日手に入れて聴いてみたら、もうどっぷり"おおはたワールド"のゆったり感に魅了され、間違いなく今年の新譜ではベスト3に入る愛聴盤となりました。

濃口のファンならばもうタイトルチューンで「ああなるほど」と理解できる70年代のウッドストック系、ヴェアズヴィル系の好きな方々ならばお馴染みのボビー・チャールズ、エリック・ジャスティン・カズ、に超シブ好みのニック・ドレイク、もうここまででスキモノの方々はお腹イッパイでしょうが、加えて、ディランの3フィンガーピッキングのお手本曲「Don't Think Twice It's All Right」を独自の邦訳で披露し、JTの初期の名曲に加えて、日本からは井上陽水の隠れた名曲に大師匠高田渡の代表曲、そしてなんといっても圧巻なのは、真の意味でわが国が誇る吟遊詩人であり若いミュージシャンから敬愛される友部正人の大作「水門」、最後にはアメリカで最も愛されるクロージングチューン「GOODNIGHT,IRENE」で本編を締めるというラインナップ、加えてボーナストラックは今風にニルヴァーナ「All Apologies」というなんとも玄人好みの構成で、しかもアコースティックのスティールギターの代名詞ワイゼンボーンの鳴りと、おおはた自身のなんとも心休まる声質が、今の時期にピタリです。
秋の夜長に気分を落ち着かせてくれる極上の極上のカヴァー集。日頃疲れている方の日常を穏やかに彩ってくれることうけあいの一枚です。

この後にリリースしたオリジナルの新作は、交流のあるジェシー・ハリスとリチャード・ジュリアンのプロデュース、彼はまだ30台前半なんですが、70年代に日本のフォークシーンを含むこういった系統の音楽にドップリとはまった世代のオジサンたちを唸らせてくれます。本当にセンスが良いミュージシャン、今後の活躍がまた楽しみです。

おおはた雄一/Small Town Talk~“アコースティック・ライフ”カバーズ~

01.SMALL TOWN TALK(ボビー・チャールズ)
02.ⅠMUST BE IN A GOOD PLACE NOW(ボビー・チャールズ)
03.Don't Think Twice It's All Right(ボブ・ディラン)
04.海へ来なさい(井上陽水)
05.Raindrops Keeps Fallin' On My Head(B.J.トーマス)
06.If You're Lonely(エリック・ジャスティン・カズ)
07.Pink Moon(ニック・ドレイク)
08.MARTHA(トム・ウェイツ)
09.「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」(かまやつひろし)
10.コーヒー・ブルース(高田渡)
11.Don't Let Be Me Lonely Tonight(ジェームス・テイラー)
12.ONLY YOU(プラターズ)
13.水門(友部正人)
14.GOODNIGHT,IRENE(レッド・ベリー他)
Bonus Truck.All Apologies〔Recorded at Radio Station〕(ニルヴァーナ)

WPCL-10452 2008/05/28


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