りさの苦手日記

りさには苦手な事がたくさんあります。

「オランダへようこそ」 3

2018-01-17 12:08:12 | 日記
ドラマ「コウノトリ」で紹介されていた、セサミストリートの作家であるエミリー・パール・キングスレイさんの詩「オランダへようこそ」は、ダウン症の息子さんを持つ彼女が1987年に書いたモノですが、この詩は、人生において何にでも言えることですね!


誰にでも「こんなはずじゃなかった」と思うことが、一度や二度はあるでしょう。

この気持ちにとらわれないで、「オランダの良さ」を発見する楽しさがあることを、この詩は教えてくれています。

イタリアへ行った人を羨ましく思っているだけでは、人生は好転しません。

最初は、「私は今オランダに居て、オランダでやっていくしかない」覚悟が必要かもしれません。

それでも、少しずつ「オランダの良さ」がわかってくるのでしょう。


私も「人生とはそういうものかもしれない」と思える年齢になったのかもしれません。
諦めるのではなく、「受け入れる」という感じでしょうか?

「オランダでの楽しさがある」ことを知れば、それらを楽しむことが出来ます。



もう一度、詩の全文を抜粋させて頂きます。

何かに悩んだ時、心を軽くしてくれる素敵な詩だと私は思います。


「オランダへようこそ」

私はよく「障がいのある子を育てるのってどんな感じ?」と、聞かれることがあります。

そんな時私は、障がい児を育てるというユニークな経験をしたことがない人でも、それがどんな感じかわかるようにこんな話をします。

赤ちゃんの誕生を待つまでの間は、まるで、素敵な旅行の計画を立てるみたい。

例えば、旅先はイタリア。

山ほどガイドブックを買いこみ、楽しい計画を立てる。

コロシアム、ミケランジェロのダビデ像、ベニスのゴンドラ。簡単なイタリア語も覚えるかもしれない。とてもワクワクします。

そして、何カ月も待ち望んだその日がついにやってきます。 荷物を詰め込んで、いよいよ出発。

数時間後、あなたを乗せた飛行機が着陸。

そして、客室乗務員がやってきて、こう言うのです。

「オランダへようこそ!」

「オランダ!?」

「オランダってどういうこと?? 私は、イタリア行の手続きをし、イタリアにいるはずなのに。ずっと、イタリアに行くことが夢だったのに」

でも、飛行計画は変更になり、飛行機はオランダに着陸したのです。あなたは、ここにいなくてはなりません。

ここで大切なことは、飢えや病気だらけの、こわくてよごれた嫌な場所に連れてこられたわけではないということ。

ただ、ちょっと「違う場所」だっただけ。

だから、あなたは新しいガイドブックを買いに行かなくちゃ。 それから、今まで知らなかった新しいことばを覚えないとね。

そうすればきっと、これまで会ったことのない人たちとの新しい出会いがあるはず。

ただ、ちょっと「違う場所」だっただけ。

イタリアよりもゆったりとした時間が流れ、イタリアのような華やかさはないかもしれない。

でも、しばらくそこにいて、呼吸をととのえて、まわりを見渡してみると、オランダには風車があり、チューリップが咲き、レンブラントの絵画だってあることに気付くはず。

でも、まわりの人たちは、イタリアに行ったり来たりしています。そして、そこで過ごす時間がどれだけ素晴らしいかを自慢するかもしれないのです。

きっと、あなたはこの先ずっと「私も、イタリアへ行くはずだった。そのつもりだったのに。」と、いうのでしょう。

心の痛みは決して、決して、消えることはありません。
だって、失った夢はあまりに大きすぎるから。

でも、イタリアに行けなかったことをいつまでも嘆いていたら、オランダならではの素晴らしさ、オランダにこそある愛しいものを、心から楽しむことはないでしょう。



時には、誰かを、又は何かを羨ましく思う気持ちがあっても、その気持ちを認めながら、私は私の人生を楽しめれば良いのではないでしょうか