四月九日の続きです…。
三角寺を出て眼下に伊予三島市街が見ながら
ミツマタ
春のせせらぎ
桜と紅梅の競演
見晴らしのいい場所に旅籠屋島屋跡の石柱
平山地区は土佐藩主山内公の参勤交代のために造られた街道と遍路道と合流する地で金毘羅参りの人たちと共ににぎわったそうです。
平山からバスで伊予三島駅に出たかったのですが、時刻表では数時間?に一本。
椿堂まで歩くことに。
遍路道の道しるべに沿って
石段を降りると小さな滝壺
左に鳥と亀のトピアリーときれいに剪定された松のお庭の民家前を通り
高知自動車道の下を潜ると左にきれいに手入れされた段々畑
のどかな里の道
石垣の間に組み込まれた煉瓦の焼却場
常福寺(椿堂)に到着
815年に三角寺で修行した弘法大師が地蔵堂に立ち寄り、熱病に苦しむ人たちを救うために椿の枝を土に刺し病魔を封じ込めた。その杖から出た芽が成長して大きな椿が茂っていると伝えられる。
本堂
大師堂
三角寺から椿堂を通って次は雲辺寺なのですが、「区切り」なので帰宅のためJR川之江駅に向かう。
標高100mから北に向かって約6km。
薄暗くなってきたのでバスは通ってないし、そろそろタクシーを呼ぼうかなと思っていたら、高知道の下のあたりで南に向かって来るリュックを背負った男性が見えた。
すれ違う時挨拶をして「この辺バスはないのですね」と一言こぼした。お互いバスがないから歩いているんだから。
しばらく歩いてなんとなく後ろを見るとさっきの男性の前に軽トラックが止まっている。バスがないからお迎えの車かなと思っていたら、その軽トラックが私の横に止まり70歳半ばくらいの男性が顔を出し、「さっきの男性からあの人を乗せてあげてと頼まれた」と。
お遍路コースだと歩き遍路なのでお断りするのだが、帰宅への道外なのでお言葉に甘えて乗せていただいた。
マニュアル車で帰宅ラッシュの中、30分くらい楽しい雰囲気で会話しながら乗せてもらって川之江駅近くになって気まずくなってしまった。
原因はお礼にお金をお渡ししようとしたから。受け取ってもらえなかった。
あとで気が付いたのだが、お接待をしてくださったのだ。私個人ではではなく御大師様に。お遍路になりきっていなかった。
今でも「尋ね人」で捜してお礼とお詫びを伝え、納め札を頂いてほしい気持ちで心に残っている。