標高700mの浄蓮庵からは一気に下りです。
しばらく歩くと視野が広がって民家見えてきました。
やっと日常の景色に戻ってホッとしたのもつかの間。
今まで遍路道沿いの木の枝にぶら下がっていたお札を頼りに、細い一本道を歩いていたが、急に開けた場所に出てきたら、細い道がいくつもある。
遠くの山を眺めて、いったい焼山寺はどの山なのだろう
民家は見えても、人が住んでいるかどうかわからない。
辺り一帯ミカン畑だけど人の姿もなく静寂そのもの。
せっかく必死で走ってきたのに。
まだ陽が高いけど、このまま野宿するようになったらどうしよう
夜、イノシシやサルや蛇が、出てきたら・・・ 眼下に車道が見えるけど、一台のさえ通らない。
右か左か、磁石を持ってきていないので方角もわからない。
頭の中が真っ白でパニックになって、お寺の電話番号の控えやを持っていることなどすっかり忘れていた。
しばらく呆然ミカン畑から眺めていた。何分か何十分かわからないけど、とても長く感じられた。すると、白い服を身にまとった人が車道を右に横切る姿が見えた。お遍路さんと思われるが、私には御大師様に見えた。
すぐに丘を駆け下りその人の姿を追った。
車道に下りた時は、もうその人の姿はなかった。
車道から川沿いの細い道へ。
シャガが群生して開花していた。
ユキモチソウ
あと6丁。丁石を見るたびにが出てきた。
石像が見えてきた。もうすぐ
山門まで約400m。
やっと山門が見えてきた。
ミカン畑から約1時間半。とても長く感じられた。
藤井寺から6時間。色々あったけど日中にたどり着けただけでも、しあわせ
御大師様に感謝