樵(きこり)の日記

福岡県の奥八女に棲む一人の樵が、田舎から発信する「自分発行き先不明」の情報切符。

長崎原爆投下の日

2013年08月09日 | 社会の出来事

世界中で今もあちこちで紛争が起こっているけど、この瞬間においても、唯一の被爆国は我が「日本」なんですよね・・・。その事実はこれからもずっと続くだろうし、今後核が使用される事などあってはいけないと思います。しかしながら原子力の平和利用として発電が行われ、世界中で安価な電力がこの原子力で賄われていると思われています。
ただ、福島で起きた不幸な事故によって、改めて原子力発電のリスクが議論され、原子力不要論が声高に叫ばれるようになりました。また時間が経つにつれ、そのことを政治的に利用する輩も多く出て、今や原子力発電について「反対」と唱えれば「サヨク」、「賛成」と発言すれば「ウヨク」とレッテル貼りされ、自由にものを言えないような状況が生まれつつあります。

ただ・・・現実的に考えると、どうなんでしょう。
使用済みの核燃料棒を今後どのようにするか、その処分法はいまだに決まっていません。放射能を中和する技術が無い以上、この危険きわまりない原子力発電はどうなんでしょうね。一部にはこの原子力を管理する技術を手放す事は、核を軍事的転用する技術を失う事になり、安全保障上極めて大きな問題だと言う識者もいます。しかし、一度事故が起きると狭い日本で大きな避難区域が発生し、その周辺は人の出入りも出来ない、それが長期間続くというこれ以上無いリスクが伴う事を考えると・・・どうなんだろうかと考えてしまいます。

原子力発電を停め火力発電に頼っている現在、その燃料代が高騰し日本の貿易収支にも影響を与えています。ただこの火力発電、以前の古い発電方式だと聞きます。これを最新の発電システムに変えると燃料代も大幅にカット出来ると言う識者がいます。これが本当であれば、火力発電所を順次変えていけばいいんじゃないかな~と思うんですが。もちろん併行して未来のエネルギーをどうやって確保するのか、議論していく必要があるとは思いますが。

今も終わらない福島の現状を見れば、いかに原子力が危ないシロモノなのか誰の目にも明らかです。電力会社の経営が逼迫しているからといって、国民の安全を蔑ろにするのは如何なものでしょう。今こそ唯一の被爆国として核の恐ろしさを知る日本だからこそ、原子力に頼らないエネルギー政策を世界に先駆けて実行するべきだと思うのですが・・・。

こんな事言ってると、「このサヨクが!」とお叱りを受けるのかも知れませんね・・・・。