樵(きこり)の日記

福岡県の奥八女に棲む一人の樵が、田舎から発信する「自分発行き先不明」の情報切符。

龍を作ってみた

2020年10月19日 | チェンソーカービング

久しぶりにカービングの作品です。

お客様からクスノキを預かって龍を彫りました。

高さ1500mm、直径350mmというボリューム。わりと真っ直ぐな木でどんなデザインにするか、かなり苦戦。一応高さはあるのでアタマは上向きにして昇龍という感じがいいかなァ…というくらいしかイメージが沸かず、とりあえずアタマだけ作って後で銅部分は考えようというプラン(笑)で作製を始めた。
腕の部分に腐れが出るというアクシデントがあってその処理に難儀したが、雲をあしらうことでなんとか誤魔化した。

今のボクではこれが限界。


チェンソーでの看板作り

2019年09月13日 | チェンソーカービング

厄介な注文が入ってきた。

日頃からお世話になっている業者さんからの依頼なんだが、普段ボクが作っているサイズとは違い、キッチリサイズ指定がされてる。長さ2200mm、幅300mm、厚さ40mm。さて、ほとんど板のサイズだが、製材所に問い合わせたらそんなサイズは特注になるから値段も割高になるとの返事。

いろいろ考えるよりもこっちで作った方が早いと思い、丸太から板を作るコトに(笑)

粗挽きした板をとりあえず80mm程度に挽き、とにかく一面を平面に仕上げる。

木裏の部分を仕上げて、いよいよ50mmの厚さに整える。

耳(両端の丸みの部分)を落として寸法を整え、いよいよ文字の下書きへ。

文字の部分を残して40mmに削る。
若干、左右の余白が均一にならなかったのが心残りだが、フリーハンドなんだからしょうがない(笑) この後ペイントして防腐剤のクリアで仕上げるんだけど、まだ水分が抜けきっていないので、このまま自然乾燥ですね。

板看板を1本の木で作るには、まぁ最大幅400~500mmが限界かな。
もっと広い看板を作るには貼り合わせで無いとムリ。

一度は挑戦してみたいけど…今のところ需要は無い(笑)


最近のカービングあれこれ

2019年07月24日 | チェンソーカービング
ここんとこ政治ネタばかりやってたので、今回は近々で作った作品の数々を一挙公開(笑)



オカメインコ。
台座の部分にお店の名前彫ったんだけど、「&」が何故か逆向きに(泣)


龍。
なかなか面倒臭い(笑) これは彫り込む途中。


別の龍。下の四角はこれから名前彫る部分。


後ろから見た画像。龍の場合、身体のくねらせ方で印象が随分変わる。


招き猫。右手挙げと左手挙げの両方欲しいとのコトで。
もちろん下部にはお店の名前と縁起文字を入れるんです。


最後に…


高さ1.5mの「けん玉」。
別に注文でも何でも無く、ただ面白そうだと思って作っちゃいました(笑)

こんな感じでボチボチ作ってます。

龍の作り直しバージョン

2018年03月15日 | チェンソーカービング

前回宅配業者から大ブーイングを受けた「龍」のカービング(笑)

それもそのハズ、完全な重量オーバーな上に彫刻品ということで完全に業者の方がナーバスになったワケで(笑) それでも知り合いのドライバーさんのおかげで何とか送れた次第。

そもそも何でそんなデカくなったかというと、まずお店の名前を横書きってのが最大のネックだった。加えて久しぶりに作る龍だったので、小さく作れるか不安だったという事もある。おまけにクライアント側から倒れないような安定性が求められ、それに対し過剰に反応したのもあった。

実は前回作ったヤツが送れないという事で作り直しをやろうとしていたのだが、幸運にも宅配して頂く事になり、宙に浮いた「作り直し」を仕上げることにしたのが今回の写真。

文字を縦書きに配置することを前提にしたバージョン。
直径400mm程度で高さは前回と同じ1000mm。随分スリムに見えるし、重量も前回の比では無い。

身体のくねらせ具合も少し変えてみた。

今回は貫通させた部分もあるのでそれだけ研磨作業はタイヘンだったが、その分軽くはなったと思う。
連続して2体作ってみて思ったが、やはり何体も作ってみないと思うように習熟出来ないな。満足出来る作品を作るということは、やはり数をこなすことで完成度が増してくるのかも知れない。


これまたチェンソーカービング

2018年03月08日 | チェンソーカービング

これは昨年依頼されて作ったタカが乗った表札。

これは確か、高さ1m30cmくらいだったかなぁ…。直径40cmくらいのスギ材で製作。芯材の色がオレンジ色の非常にキレイな品種で、羽の色がメッチャキレイだった。やはり木色が良いと作品の出来も全然違って見える。特にコイツはウレタン仕上げだったので余計に赤みが浮き上がってキレイだった。

文字は白舟フォント。この行書体はカッコイイ。文字は一番目立つトコロだし、出来るだけ見栄えのする書体でと思っている。自分で書ければそれが一番なんだけど(笑) 毛筆体が好きなのでいろいろなフォントを探してみたが、やはり白舟フォントがボクには一番しっくりくる感じだ。

これはお客さんの予算と相談し、塗装込み9万円(消費税別)。出来ればもう少し…というところ(^_^;) 肝心のタカは躍動感溢れるように作ったつもりだが、はたして?(^^;)