樵(きこり)の日記

福岡県の奥八女に棲む一人の樵が、田舎から発信する「自分発行き先不明」の情報切符。

災害復旧 3日目

2005年12月11日 | Weblog
 風倒木の災害復旧現場に入って3日目。腰の痛みと疲れを抱えて作業している。最近は夕食後うたた寝する日が多くなった(笑) それくらい・・・疲れている。

さて、今日は午前中フクロウのお客さんが来たので、午後から山に入った。作業前の写真がこれだ。



区画内の立木はすべて伐採しなければいけない。この立木の上はもう区画外なので、この部分を半日で終えれば、いよいよゴールが見えてくる。立木を倒し、雑木を払い、植林できるよう一定の間隔にためていく。結構ツルが多く、これに手間をとられるが、面倒でも切っておかないと、後が大変だ。
 夕方遅くに、どうにか完了した。



まだきちんと雑木類を集めなければいけないが、それは最終日に再度集めようと思う。残りはこの区画の一番上。面積的にはそれほどないが、立木は多い。しかしかなり小振りな木なので、それほど時間はかからないと思うが・・・。

最初は何処から手を付けて良いのか、どうやったら良いのかも分からなかったが、作業しているウチに、少しずつ要領が分かってきた。
要は「慌てないこと」「面倒臭がらないこと」の2点。広い山を見てると、早く終わらせたいという気持ちが先に立って、切迫した気分になる。しかし、僕一人でやるのだから、そんなに早く終わるはずもない。一日一日、出来る範囲で丁寧な仕事をこなしていけば、結果的に早く終わるということだ。

 明日はフクロウの配達が入っているので、現場の仕事はお休み。火曜日に目途を付けたいが・・果たして・・・。

風倒木の現場

2005年12月10日 | Weblog
 今台風災害の山林で仕事をやっているが、なかなか大変だ。
まずは現場の写真を見て頂こう。



このように、見るも無惨な姿になっている。
中に入ってみると、こうなる。



この無惨な山林をどうするかと言うと、一度全部の木を伐採し、再び植林出来るようにしなければならないワケだ。もちろん斜めに倒れかけている木が幾重にも交差し、それを危険のないよう倒さなければならない。足下には雑木が伸び、これもきれいに取り除かなければいけない。写真を見て分かるように、とても人間が入れるような状態では無いのだが、このまま放置すれば山林の荒廃につながる。

 今この山林を片付けている最中だ。常に危険と隣り合わせで、精神的な疲労感は相当なものだ。現在、僕を始め多くの林業従事者がこういった現場に入り、山林の保全に全力を挙げて取り組んでいる。

 この山林が最終的にどうなるか、また写真で紹介したいと思う。

ようやくクリスマス

2005年12月09日 | Weblog
 我が家もようやくクリスマスの飾り付けをした。
といっても、よくあるようなド派手な電飾ではなく、ささやかなものではあるが。やっぱり子供達が喜ぶようにしてあげたいし。
 今日現場で杉の木の穂先を2mくらい伐って持ち帰った。もちろんツリー代わりだ。それを立てる台を作り固定。後は電飾・飾りを付けるワケだが、これが結構雰囲気がある。この忙しいのにご苦労な事ではあるが、ま、子供達が喜んでくれたから良しとしなければ。

 ウチの子供達は、クリスマスの飾り付けをしておかないと、サンタさんが来るのに分からないと、本気で思ってる。今年も子供達が寝静まったあと、こっそりプレゼントを枕元に置いてやるつもりだ。

 そういえば面白い話を娘がしていた。
この時期になると、保育園でもサンタクロースの話題で盛り上がるそうだ。以前村の青年達が、親から子供に渡すプレゼントを預かり、サンタの格好をして配っていた。その時の話だ。

「しょうちゃんチに来たサンタは偽物だったらしいよ。だって車で来たんだって。」

・・・・・・。

づがれる毎日・・・(-_-;)

2005年12月09日 | Weblog
 疲れた・・・。
毎日が疲れる・・・。

 昼間は台風による風倒木の復旧作業で、夜に注文のフクロウ作り。それが毎日続くと、さすがに疲れる。ただ今が一番疲労感があるワケで、あと2~3日続ければ、身体もそれに慣れてくるだろう。注文分を期日までに仕上げなければいけないという逼迫した気持ちが僕を焦らせるが、とにかく一本一本を確実にこなしていくしか、他に方法は無い。
 昨日は夜の12時くらいまで作業したが・・・、そのまま茶の間で寝ていた。
朝起きて、仕事の準備もそこそこに現場へ行ったため、忘れ物が多い(笑) 今更取りに帰るには、ちょっと時間の無駄。

うーん・・・、今年の年末は・・・身体壊さないかなァ・・心配・・・。

台風災害の復旧作業

2005年12月01日 | Weblog
 九州は杉の生産がさかんで、そのほとんどが人工林だ。
ところが近年、相次ぐ台風による災害で、山は荒れ放題となっている。今森林組合を中心として、その災害復旧に全力で取り組んでいるところだ。 かく言う僕も、その一翼を担うことになった(頼み込んだんだけど)。

 今日僕の担当する現場を見てきたのだが・・・すごい・・・。どこから手を付ければ良いのか分からないくらいだ。
 台風による災害は、立木が斜めに倒れているのもあれば、欠頂木といって、木の先の方が折れている木もある。それが不規則にあるため、むやみやたらに作業すると、大けがになる。いや、「死」につながるのだ。ここ数年の間、この風倒木の除去作業中に亡くなった人は思った以上に多い。よほど気を引き締めて仕事にあたらないと、とんでもないことになるのだ。

 久しぶりの現場。どのくらい出来るのか見当もつかないが、とりあえず安全第一をモットーに取り組んでいきたい。風倒木の作業は、時間をかけてやらないと即命に関わる。緊張感をもってやっていきたい。

 これからはその作業現場の写真も掲載しながら、林業現場の「今」をお届けしたいと思う。